前回「『ニュームーン/トワイライト・サーガ』 ロバート・パティンソン、クリス・ワイツ監督取材記」 の続き。
11/28より新宿ピカデリーほか全国にて 配給会社:アスミック・エース、角川映画 (C)2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. |
クリス・ワイツ監督の取材終わりから次のロバート・パティンソンの取材まで、
ちょっと時間が空いていたので、お昼ご飯を食べることに。
取材場所であるホテルのレストランで優雅なランチタイムを過ごせるほど、
経済的な余裕がある訳もなく、近くのマックでハンバーガーを食べる。
飲みものは水だよ、水。
ジャンクフードで腹を満たし、再びホテルへ戻り待機部屋で待っていると、
配給の方から「恋愛などプライベートな質問は止めて下さい」と言われた。
要するに、前作『トワイライト〜初恋〜』の共演がきっかけで付き合い始めた
クリステン・スチュワートとの恋愛に関する質問はしてくれるなということだ。
特番で使用可能なコメントを引き出す使命を受けている身に、
そんな愚問を投げかける余裕などない。
そうこうするうちに定時となったが、
ちょっと押しているようで、なかなか呼ばれない。
いやーな予感が・・・。
前の取材が押すと後の取材で巻きを入れられて、スケジュール調整されるのさ。
そもそも15分と言われていた取材時間は、
取材日直前に10分へと縮められた経緯があり、これ以上短縮されたらたまらんのだ。
そんな心配をしていると、やっとお呼びがかかった。
座っているロブと握手を交わす。
カメラマンが準備をしている間に、自己紹介しつつ、
「実は以前、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でインタビューしたことがある」
と告げてみる。
「あっ、そうなんだ〜」
と笑顔で返してくれるも、話を引き延ばす英語力もなく会話続かず。
カメラの準備が整ったと言われ、早速インタビューを開始する。
「本シリーズの魅力」
「演じたエドワードの前作との違い」
「CGについて」
「イタリアロケ」
といった質問をドンドン投げかけていった。
ロブは言葉を慎重に選びながら返答するも、
比較的コンパクトに話をまとめてくれたので、快調に進んでいく。
「これはいい感じだ!」と思っていたら、
いきなり残り3分ですの指示が出た。
出たよ、出たよ。
巻きだよ、巻き。
入室時に録音をスタートさせたボイスレコーダーのレックタイムは、まだ5分でっせ!
2分もカットされた。
質問2つ分ぐらいじゃないか。
出来上がった作品を見ての感想を聞き、
答えが返って来たところで残り1分の指示。
その1分を使って、
最後に日本語で「『ニュームーン』を見てね」と言ってもらうことに。
ロブは練習をするが、
「『トワイライト』見てね」って言おうとしていたから、
「『ニュームーン』だよ」って教えてあげると、
「おお!これは失礼!」ってな感じで、お茶目な笑顔を見せたのち、
「『ニュームーン』ミテネ」って、カメラ目線でコメントしてくれた。
これは特番の〆に使えるな。
結局、取材時間は2分ほど削られて終了。
かなりセカセカした慌ただし取材となった。
そんなんだから、再び握手した時に、
慌ててボイス・レコーダーを床に落としちゃったよ。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でインタビューした時はまだ無名だったし、
初々しく明るく元気だったけど、今回はそういう浮いた感じが無くなっていた。
『トワイライト〜初恋〜』で知名度が凄まじく上がったことで、
自分の発言がいろんな影響を及ぼすことが分かっているのでしょう。
まぁ、あとは疲れもあるよね。
そんな感想を抱きつつ、オフィスに戻り、
直ぐに特番のディレクターにテキストを渡すべく、
文字起こしを開始するため、ボイスレコーダーからパソコンに音声データを取り込んだ。
クリス・ワイツ監督を終わらせ、続いてロブに取り掛かる。
が、4分ぐらいのところで音声が突然ブチッと途切れた。
取り込みを失敗したかと思いボイスレコーダーを確認すると、
こちらのデータも途中で切れていた。
データ破損・・・。
ロブとお別れの握手をした時に、ボイスレコーダーを落としたことを思い出す。
床はフカフカの絨毯だったから大した衝撃じゃないはずなのに・・・。
今回、動画も撮っており、そのテープで対応出来たから良かったものの、
動画がないインタビューも多々ある訳で・・・。
気をつけねば、と肝に銘じる。
と言うことで、ボイスレコーダーは落ちたが、
実はこの文章にオチを見い出せていない困った状態なんだけど、
毎回インタビューの度に面白いことがある訳もない。
特にロブの取材は、時間との戦いだったからね。
でも今回の様な限られた時間の中で、
必要なコメントを引き出さなくてはならない取材の方が、気合いが入る。
余裕がなくて、気の効いたこととか出来ないけど、
インタビューする側としては、中々、スリリングで楽しいし、
全う出来ればいつも以上に充実感を得ることが出来る。
この手のインタビューを最近やる機会が減っているけど、
またやりたいな。
そして、映画の特番を作ることも久しぶりだった訳ですが、
やっぱりやり甲斐がありますね。
配給会社の方々特番を作る際は、是非、シーエスGyaOの伊藤までご一報を!
今回、WOWOWのみの制作でしたが、
タイミングさえ合えばシーエスGyaOでも放送可能です。
特番制作の経験が豊富なディレクターと丹精込めてお作り致します!!
と、売名行為をしたところで、終わりとさせて頂きます。
■『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
※ロバート・パティンソン インタビューテキスト
※クリス・ワイツ監督 インタビューテキスト
WOWOW「最新シネマジャック」特集『ニュームーン/トワイライト・サーガ』11/26(木)よる10:40放送