12/2 セル【¥3,990(税込)】 & レンタル 開始 販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (C)2009 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved. |
今回、新しい部屋を作りました。
新作DVDを紹介するその名も【DVDの部屋】!
って、チョーありきたりですが、劇場公開時に見そびれた作品や、
未公開映画などを取り上げていこうと思います。
そもそもソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントの方から、
ブログでDVDを紹介して下さいというお話を頂きまして、
この新部屋開設に至りました。
当面はソニーさんの作品ばかりになると思いますが、
ご了承下さい。
さて、記念すべき第一弾作品となるのは、
『紀元1年が、こんなんだったら!?』。
我等のヒーロー、ジャック・ブラックと、
『JUNO/ジュノ』でヘッポコ高校生を演じたマイケル・セラ共演のコメディ映画で、
日本では今年開催された「第2回したまちコメディ映画祭in台東」で上映された。
監督は『アナライズ・ミー』シリーズや、
『悪いことしましョ!』などを手掛けたハロルド・ライミス。
最近は監督としての知名度の方が高いけど、
個人的には『ゴーストバスターズ』でのスペングラー博士役が印象深い。
製作は『40歳の童貞男』の監督ジャド・アパトー。
キャスト・監督・プロデューサーの今までの仕事を見れば、
どんな類の作品か想像するのは簡単でしょう。
基本、バカ映画です。
紀元1年。古代人の村で暮らすセドとオー。
お調子者のセドが、絶対に口にしてはいけない“禁断の果実”を食べたことから、
2人は村を追い出され、未知の世界へと足を踏み入れることになる。
“禁断の果実”、カインとアベル、アブラハムとイサクの親子など、
旧約聖書に登場するエピソードや人々がセドとオーの前に現れるんだけど、
話はメチャクチャ。
この辺のくだりは、
旧約聖書のエピソードがしっかり根付いているアメリカと、
あまりそんな感じじゃない日本とでは、受け取り方が違うと思うけど、
まぁ、別に旧約聖書を知らなくても普通に楽しめるかな。
そもそもコメディって、その国独自の笑いがあるから、
他国の人が純粋に楽しむのは物凄く難しい。
特にダイアローグで笑わせる系は、
翻訳が入ってしまうので、楽しさはより伝わりにくくなる。
本作でもそういうギャグが随所にあるんだけど、
結構、字幕が頑張っていて、そこそこ笑えた。
特にシーンの切り替え時に放たれる
ジャック・ブラックとマイケル・セラの捨てゼリフのいくつかが笑えるのは、
翻訳の上手さのお陰でしょう。
そして、ジャック・ブラックの場合、
セリフで笑わせるというよりも、一挙一動で笑わせるタイプのコメディアン。
今回も“らしさ”を爆発させている。
う○この臭いを嗅いだ後、パクリと食べちゃうオゲレツネタもあるので、
ジャック・ブラックの芸風が苦手な人は要注意だ。
というか、ジャック・ブラックが苦手な人は、
この作品を見ようとは思わないか・・・。
いつも通りのジャック・ブラックの下品さに釣られてか、
マイケル・セラもションベンネタを披露。
個人的には排泄物ネタは嫌いじゃないので、
「うえぇぇぇぇぇ!」って思いながらも楽しんでしまった。
そして、ソドムの街をオープンセットで作っていたりと、
意外とスケールがデカイ作品だったのに驚いた。
「第2回したまちコメディ映画祭in台東」で上映されたはされたけど、
基本日本未公開映画なので、もっと規模の小さい映画というイメージだったんだけど、
良い意味で裏切られた。
「Box Office Mojo」で製作費を見たら60,000,000万ドルだったので、
結構なバジェットの映画なのね。
製作費の上に明記されていた北米での興行成績は、かなり厳しい数字だったけど・・・
あと、ジャック・ブラックが大暴れするクライマックスが、
ジャッキー・チェン・チックでよかった。
こういうアナログなスタントの方が、やっぱり見ていて面白いよ。
ということで、ジャック・ブラック+ジャド・アパトーという、
ハリウッド屈指の下品な人材が揃ったコメディなので、
シーンによってはそれなりの覚悟が必要な作品ではありますが、
97分間、ボケーと見て楽しめる作品でした。
鑑賞後5分でほぼ内容を忘れたけどね。