さていよいよ2009年も終わりですね。
毎年恒例の振り返りです。
まずは[洋画(外国語映画)編]から。
【ベスト5】
1位:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
人生を逆さまから描くことによって浮き彫りになる“時”の大切さ。
メチャクチャ心に沁みました。
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2位:『アバター』
(C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
良くある話なんだけど、キャメロンらしい捻りが加わり、
物語とアクションが大いに楽しめる。鑑賞後の高揚感は凄かった。
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3位:『スラムドッグ$ミリオネア』
数々の難関を突破して愛する人の下へと突っ走る主人公のガッツに脱帽。
躍動感溢れる編集、撮影、音響も良かった。
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4位:『レッドクリフ Part2 -未来への最終決戦-』
ジョン・ウーの血と涙と汗の結晶。
ジョン・ウーが好きで良かった!と心底思わせてくれた力作。
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5位:『母なる証明』
(C)2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
人間ドラマとミステリーが見事に融合したおぞましくも美しい傑作。
作家性溢れる演出力も魅力的だった。
<総評>
人生観を考えさせられた『ベンジャミン・バトン』。
久しぶりにジェームズ・キャメロン節を堪能できた『アバター』。
ラブ・ストーリーに感動できたことが嬉しかった『スラムドッグ$ミリオネア』。
これぞ映画といえるスペクタクルが体験できた『レッド・クリフ Part2 -未来への最終決戦-』。
強烈なインパクトと究極の問い掛けを投げかけられた『母なる証明』。
正直、どれも甲乙付け難い。
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【最優秀主演男優賞】
■『グラン・トリノ』:クリント・イーストウッド
ブラッド・ピットと迷ったけど、久しぶりにスクリーンでその姿を拝めたので。
監督としての評価が高まるばかりだけど、やっぱり俳優イーストウッドも魅力的。
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【最優秀主演女優賞】
■『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』:ケイト・ウィンスレット
『愛を読むひと』も良かったけど、『レボリューショナリー・ロード』の方が圧巻だった。
旦那であるサム・メンデス監督の前で、あれ程の感情を例え演技とは言え出せるのが凄い。
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【最優秀監督賞】
■『アバター』:ジェームズ・キャメロン
素晴らしい映画を作ってくれただけでなく、限界に挑戦し続ける探究心も評価しないといけない。
映画技術の向上において、キャメロンが残した功績は計り知れない。
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【最優秀新人賞】
■『エスター』:イザベル・ファーマン(エスター役)
(C) DARK CASTLE HOLDINGS LLC
エスター役がイザベル・ファーマンの今後のキャリアの足枷にならないか心配。
それぐら強烈だった。
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【最優秀アクション賞】
■『ターミネーター4』
肉弾戦、カーアクション、タンクローリー爆発にナパーム弾投下!
破壊に次ぐ破壊!アクションのつるべ打ちに大興奮!
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【最優秀スタント賞】
■『コネクテッド』
(C)2008 Emperor Motion Picture(International)Limited,
Warner China Film HG Corporation & BNJ Armor Entertainment Limited. All Rights Reserved.
これぞ香港アクションの真骨頂!ってなぐらいな肉体酷使のアナログスタントテンコ盛り。
『アバター』が滑り込んだため漏れたが、ベスト5入りしても良い作品。
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【最優秀編集賞】
■『スラムドッグ&ミリオネア』
映画は編集で決まる!というが、まさにその好例がこの作品。
巧みな編集テクニックに唸らされた1本。
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【最優秀撮影賞】
『レッドクリフ Part2 -未来への最終決戦-』
『アバター』と迷ったが、昔ながらのスペクタクルを見事に収めた本作にした。
これぞジョン・ウーというカメラワークもたまりませんでした。
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【最優秀視覚効果賞】
■『2012』
これまた『アバター』と迷ったけど、
地球が滅亡へと向かうビジュアルのインパクトが強烈だったので。
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【最優秀音楽賞】
■『エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド ライヴ・フロム・MSG cine sound ver.』
(C)Danny Clinch/ Class Act TM
2人のロック・レジェンドが奏でる名曲の名演。
30年以上も前の楽曲がほとんどだけど、色褪せるどころか更なる輝きを放っていた。
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【最優秀疲れたで賞】
■『マーターズ』
(C)2008 Eskwad - Wild Bunch- TCB film
特に前半のテンションの高さは異常値だ。
何が飛び出すか判らない緊迫感で、疲労困憊。
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【最優秀不条理賞】
■『チェイサー』
なぜ・・・そこまで・・・と不快に思う一方で、娯楽作品として楽しめる。
『母なる証明』もそうだけど、韓国映画はエグイ。
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【最優秀爆笑賞】
■『スペル』
(C)2009 Curse Productions,LLC
恐怖シーンを狙い通りに笑いに転化させるサム・ライミ監督の“余裕”を感じる。
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【最優秀クソバカで賞】
■『トランスフォーマー/リベンジ』
(C) 2008 DreamWorks LLC and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
クソ映画の巨匠マイケル・ベイ。クソ映画に金を出すバカな資本家。
更にはクソバカ映画だと分かっていながら金を払って見てしまうバカな俺。
そして、そんなクソバカ映画は全世界で8億ドル以上を稼いでいる・・・。
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【最優秀殺戮賞】
■『96時間』:リーアム・ニーソン
誘拐した犯人が悪い!捜査しない警察が悪い!!
愛する娘のために数多の人々を傷つけ、殺す主人公。あんたは凄い!
お咎め無しでフランスからアメリカに帰国出来ているのも凄い!!
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【特別賞】
■爆音上映『アクロス・ザ・ユニバース』
吉祥寺バウスシアターの名物企画上映で再見した『アクロス・ザ・ユニバース』。
ただでさえトリップ出来る作品なのに、爆音効果は絶大で更に拍車がかかった。
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【最優秀取材賞】
■『マンマ・ミーア!』:メリル・ストリープ
今年は取材本数がかなり激減した。
そんな中、伊藤Pが幼稚園児の頃既にスターだったメリル・ストリープへの取材は、
時間こそ短かったけど、本当に感激だった。
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【最優秀美脚賞】
■『イングロリアス・バスターズ』:ダイアン・クルーガー
ダイアン・クルーガーの写真がない!
2007年に続き2度目の受賞。美しいおみ足に弾痕を作り、そこにブラピが指を突っ込む。
タランティーノが変態であることに感謝した。