1/27 セル【\3,990(税込)】 & レンタル 販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (C)2009 Lakeshore Entertainment Group LLC and Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved. |
いやー、この映画は凄いぞ。
こんなにウキウキしながら映画を見たのは久しぶりだ。
タイトルに偽りなし。
ハイ・ボルテージな内容だった。
第一作目を見ていないんだけど、『アート・オブ・ウォー2』同様、
“まぁ、見なくても大丈夫かな”って。
ところどころに前作との絡みが出てくるんだが、
あまり差し支えなく見ることが出来た。
というか展開が速くて、イチイチ細かいことに構っていられない。
すっ飛ばして見る感じ。
主人公のシェブ・チェリオスは、その強靭な心臓を狙われ拉致される。
手術により心臓を摘出され、代わりにバッテリー式の人工心臓を埋め込まれる。
次のターゲットはシェブの巨根という段で覚醒。
敵を打ちのめし脱出したチェリオスは、
エンジンバッテリー、スタンガンなどを駆使して充電しながら、
自らの心臓を取り戻すため敵を追いかける。
自分の心臓を追う。
ただそれだけの物語なんだけど、充電しないと死ぬという設定を活かし、
スピーディーな展開で次々と見せ場を積み上げて行き、全く飽きさせない。
そもそもチェリオスに人工心臓を埋め込む必要がどこにあるのか?
そんな理屈を考えさせる暇を与えないぐらい、物語はガシガシと突っ走って行く。
見せ場は悪趣味で、大袈裟で、バカバカしい。
引く人もいるかもしれないけど、かなり突き抜けていて、大いに笑い楽しめた。
下品なバカ映画なのに、問答無用の説得力を本作にもたらしているのは、
チェリオスを演じたジェイソン・ステイサムでしょう。
クールに決めながらも、仕方なくバカなことをしなくてはならないチェリオス。
そんなカッコ良さと滑稽さを兼備した魅力溢れるキャラクターを
ジェイソン・ステイサムが熱演している。
特に競馬場で半裸になってハメハメ、スリスリするシーンは、腹抱えて笑った。
今時の映画で、こんなアホなショットを見せてくれるのは本作ぐらいだろう。
ジェイソン・ステイサムの出演作は結構見ているけど、
今現在で彼の最高傑作じゃないのかな?
そんなジェイソンの頑張りを支えた演出も冴えている。
このテンションについて行くことの出来ない人たちは、初めからマル無視。
過激でオゲレツで何が悪い!ってな感じで、迷いがない。
“この手の作品が好きな野郎ども、楽しめ!”
という作り手の思いがヒシヒシと伝わってきた。
1時間36分。
一度もブレーキがかからないまま、映画は終わる。
もしも公開時に見ていたら、間違いなく「2009年最優秀バカ映画賞」授与だね。
<補足>
チェリオスのチ○コを獲ようと画策する悪役を演じたのは、
デヴィッド・キャラダイン。
首と性器にロープが巻きつけられた状態で発見されたというその最期を考えると、
なんだか切ねぇー役柄だなぁ・・・