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2000年に公開されたウェズリー・スナイプス主演のアクション映画『アート・オブ・ウォー』の続編。
アクション映画好きだが、珍しく『アート・オブ・ウォー』を見ていない。
普通だったらPART2を見る前に1作目を見るべきなんだけど、
まぁ、見なくても大丈夫かなってことで、続編から見てしまった。
案の定、ウェズリー演じる主人公が元特殊諜報部員であることは、
見始めて直ぐに判る。
それこそ猿でも判る。
しかし、物語の内容は伊藤Pが猿なのか、
正直、なんだかよう判らんかった。
ストーリーがちょっとばかし理解出来なかったので、
あらすじは公式ホームページから引用させてもらう。
(“単に書くのが面倒なんでしょ?”“うん、まぁそうなんだけどね”)
国連で影のエージェントとして活躍していた元特殊諜報部員のニール・ショーは、
恩師の訃報を聞き葬儀に列席する。
そこで恩師の娘より父親が殺害されたのは、ニールの過去が関係していると言われる。
真相を突き止めようとしたニールは、まもなく新兵器を開発する武器会社と政治家、
そしてそれを追うFBIとの陰謀の渦へと巻き込まれていく・・・。
最新兵器を持つ巨大組織に、闘いのプロフェッショナル ニール・ショーが、
一人立ち向かう。
この恩師の娘と新兵器を開発したオッサンと政治家とFBI、
更には議員が重要人物として登場するが、
誰と誰がどう繋がっていて、どう利害関係があるのかが、
なんとなーくしか判らない。
DVDでの鑑賞だから、
何度か「???」となったシーンを見返してはみたが、
それでも「???」が解決されることはなかった。
読解力がないからか?とも思ったが、
一緒にDVDを見ていた人も「これどういうこと?」と聞いてきたので、
やっぱりそもそも判りにくい作りなんだと思う。
良く理解もしていないんだから、スリリングな展開を楽しめるわけもなく、
完全に置いてけぼりを食らった。
ちゅうかスリリングな展開の映画になっているのか?
物語の整合性を確認できなかったうえ、
ウェズリーの得意分野であるアクションまでも空振りだった。
道場での敵との戦いはまだ見られたが、
その他のアクションはちょっといただけない。
これはウェズリーのせいではなく、演出が下手だからだ。
アクションを誤魔化して撮っているとしか思えない。
アクションシーンに限らず、
本作は動きを付ける為、無駄にカメラを振るし、ブラす。
トニー・スコットみたいな演出をすることによって、
スタイリッシュに見せているつもりなんだろうけど、
何度も似たような手法を使うし、空撮とか巨大アンテナとか使い回しているしで、
“あぁー、予算がないのね。無理しているなぁー”という思いにしか至らない。
そんなのがシーンの変わり目にバンバン入るので、
ともかくうるさくて、見にくい。
役者も印象が薄くてチンケだ。
ウェズリーもそれに引っ張られてか、かつて演技派と言われたのが嘘の様な演技を披露。
特にヒロインとなる恩師の娘との格闘ダンス(?)は、
ギャグにもならない、激寒さ。
ウェズリーのこのところの低迷っぷりを象徴しているかのようだ。
調べてみたら本作を含め、
ウェズリーが出演している作品は2004年の『ブレイド3』以降、
全米で劇場公開されておらず全てDVDストレート。
リチャード・ギア、ドン・チードルと共演した「Brooklyn's Finest」という作品が、
やっと2010年3月に公開されるんだけど、
2006年に脱税で起訴される以前の2005年から、一般の映画館で上映されていないのである。
日本ではスティーブン・セガールと並んで、
完全にB級アクションスターとしての地位が定着したけど、
劇場公開されているだけまだましなのかもしれない。
現在、ポスプロに入っている3作品も、
監督の知名度や他の共演者を見るとイマイチ、
パッとしない。
本作のキャッチコピーに「完全復活!」て書いてあるんだけど、
本当の「完全復活」はまだまだ先だ。