普段、スクリーンやテレビでしか見ることの出来ない俳優さんたちに、
直接会って話を聞く。
そんなレアな仕事であるインタビューをやらせてもらて久しいんだけど、
実は未だに“なんでここにいるんだろう?僕で良いの?”って思うことが多々ある。
そんな思いをより強く感じたのが、
今回の『ゴールデンスランバー』の堺雅人さん&竹内結子さんの取材。
急にオファーが来たというのもあって、
映画を見たのが取材日当日の朝。
東宝の試写室からオフィスに帰って30分ぐらいで、
ミッドタウンにあるリッツカールトンの取材部屋へと向かった。
以前も映画を見たその日に取材ということがあった。
確か、『ラフ』の長澤まさみさんだったと記憶しているが、
その時は映画を見てから取材まで少し時間があった。
しかし、今回は映画を見てから約1時間後に、
ついさっきまでスクリーンに映し出されていた銀幕のスターとご対面だ。
“やっぱりなんでここにいるんだろう?”って。
まず部屋に入って来たのは、堺雅人さん。
続いてやって来たのは竹内結子さんではなく、
ちょっと良い匂いを放つケータリングだった。
程なく竹内結子さんがやって来て、敏感にケータリングに反応。
「わぁ!美味しいそう!」
「その前に取材です!」とスタッフに促され、
取材用のストールの方へと歩いて来た竹内結子さんと伊藤Pと目が合った。
瞬間、竹内結子さんの目が見開いた。
竹内結子さんに取材するのは、『サイドカーに犬』 、
『ミッドナイトイーグル』、『チーム・バチスタの栄光』に引き続き4度目。
中谷美紀さんと並んで女優最多だ。
前回も覚えていてくれたんだけど、今回も大丈夫だった。
ストールに座るなり、「ご無沙汰しております」とお互いに挨拶を交わすと、
「確か、前回は成城の東宝スタジオでしたよね?」
“もう2年ぐらい前なのに良く覚えてるなぁ〜”って。
やっぱり嬉しいっス。
そんな喜びを噛み締める一方で、
日本人のほとんどが知っているであろう女優さんに、
認知されている自分に違和感を覚える。
折角覚えてくださっているわけだから、
つべこべ考えずになんか世間話でもすれば良いんだけど、
取材だからねぇ。
で、今回の取材の持ち時間は15分。
ツーショットだし、
最後にシーエスGyaOの視聴者向けのコメントを取らなきゃいけないしで、
結局、ありきたりな質問しか出来なかった。
まぁ、こんな状況は良くあることで、ボチボチな取材内容でしたが、
2人が自然と掛け合ってくれて楽だったし、幾つか実りもあった。
まず堺雅人さんだが、今回、あまり役作りをしなかったという。
以前、「情熱大陸」で熱心に役作りをしている堺雅人さんの姿を見ていたので、
“おや?”っと思った。
聞くに、演じた青柳は受けの芝居だからリアクションを大切にしたと言う。
なるほど、いきなり暗殺犯に仕立て上げられた青柳は、常に受動的なところがある。
役者は丹念に役作りをすると高い評価を得るケースが多いように感じていたけど、
役柄にあった芝居が重要なんですね。
対して、竹内結子さんはいつもあまり役作りをしないらしい。
ロジックよりも感情やフィーリングで演じるタイプの女優さんなのでしょう。
それは彼女の出演作品を見るとなんとなく分かる。
演技のアプローチの仕方は役者さんはそれぞれで、
何が正しいとか正解とかないんだなぁって。
あと堺雅人さんの証言で、竹内結子さんが無類のお菓子好きであることが判明した。
取材後、先のケータリングにありつけるようで、
終わった瞬間、竹内結子さんは「わぁ〜い!」って、子供みたいに駆けよって行った。
お菓子好きだし、どうやら食いしん坊のようで・・・。
今度また取材させて頂く機会があったら、
何か食べ物のお土産を持って行った方が良さそうだ。
■『ゴールデンスランバー』
※堺雅人&竹内結子 インタビューテキスト
■『チーム・バチスタの栄光』
※阿部寛&竹内結子 インタビュー テキスト
※【取材部屋】阿部寛&竹内結子 取材記
■『ミッドナイトイーグル』
※竹内結子 インタビュー テキスト
1/30より全国にて 配給会社:東宝 (C)2010「ゴールデンスランバー」製作委員会 |