2/12より丸の内ルーブルほか全国にて 配給会社:ワーナー・ブラザース映画 (C) MMIX NEW LINE PRODUCTIONS, INC. |
バレンタインデーの日に、ロサンゼルスで繰り広げられる15人の愛の物語を綴った群像劇。
ジェシカ・アルバ、アシュトン・カッチャー、ジェニファー・ガーナー、
ジェイミー・フォックス、ジェシカ・ビール、シャーリー・マクレーン、
パトリック・デンプシー、アン・ハサウェイ、ジュリア・ロバーツなど超豪華キャストが集結。
しかも監督は『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャルとなれば、
おのずと見たくなる。
タイプ的には、見れば幸せな気分になれる『ラブ・アクチュアリー』を連想させられるが、
実際そういう作りになっていた。
しかしながら、幾つものエピソードが微妙に絡みあってはいるものの、
ちょっと盛り込み過ぎたかな。
人数的には『ラブ・アクチュアリー』の19人よりも、
本作の方が少ないんだが、そう感じてしまった。
“本当に大切な人は傍にいる”
“自分の気持ちに素直になる”
など、既に使い古された恋愛のセオリーをなぞるような話が多いからか、
サラッとしすぎていて、あまり印象に残らなかったってのが正直な感想。
ありきたりな恋物語が多い中、
ジュリア・ロバーツのパートだけはちょっとホロリときたけど、
やはり『ラブ・アクチュアリー』のようなパンチの効いた話がもう少し欲しかった。
それでも豪華なキャスト陣は魅力的だ。
良い意味で各々が力を抜いた軽く捌く感じの演技で、
力みがない分作品の雰囲気にマッチしていた。
みんな余裕のある演技なんだよね。
多分、自分以外にもスターがたくさん出演しているから、
看板背負うこともないんで、気負いがないのでしょう。
全員が一堂に会するシーンがないのは残念だけど、
そこまで求めたら贅沢かな?
そんな中、ジェイミー・フォックスは、本作で“スターとの共演シーン”が多い。
ジェイミー・フォックス演じるレポーターと、
ジェシカ・ビール扮するアメフト選手のパブリシストは、
なんとなく良い感じになる。
この2人は『ステルス』で共演している。
以前共演しているから気心は知れているんだろうけど、
『ステルス』では精鋭パイロットの同僚役だったんで、
今回のような“甘い役柄”は、過去の共演が足枷にならんのかな?って、
余計なお世話な心配をしてしまった。
ジェイミー・フォックスは、
『キングダム/見えざる敵』でジェニファー・ガーナーとも共演していて、
FBIの同僚という役柄。
なかなか面白いつながりだ。
あとはアン・ハサウェイの卑猥なトークと、
ジェシカ・アルバのタンクトップ姿かな。
特にジェシカ・アルバのタンクトップ姿は脳裏に焼きついて離れません。
最高です。
どっかにこのシーンの写真ないかな。
壁紙にしたい。
そんな話はさておき、豪華スター共演とは言っても、
名前だけで日本人のお客さんを呼べるキラ星級のスターが出ていないちゃ、出ていないし、
日米同時公開で作品を浸透させる時間が足りないように感じたんだが、
果たして興行的にはどうなんだろう?
肩肘張らずに見られるお手軽映画であり、
デートにはピッタリの作品であることは間違いないと思う。
最後に、アシュトン・カッチャー扮する花屋さんが、
子供にお花を届けないくだりがあるんだが、これが大分納得いかなかった。
あっ、あと、『プリティ・ウーマン』を見ていない方々は、
見てから本作を鑑賞した方が、“少しだけ”良いと思います。