2010年03月08日更新

第82回アカデミー賞受賞結果

第82回アカデミー賞が発表されました。
5日の予想記事と比較してみました。


◎・・・受賞
△・・・外した部門の伊藤Pの予想




■作品賞 → 外した
◎『ハート・ロッカー』
△『アバター』
 『しあわせの隠れ場所』
 『第9地区』
 『17歳の肖像』
 『ハート・ロッカー』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『プレシャス』
 『ア・シリアス・マン(原題)』
 『カールじいさんの空飛ぶ家』
 『マイレージ、マイライフ』


前回同様、作品賞を外すのであります・・・。
あまりプロデューサーのメールとか、訴訟とか影響なかったようで・・・。


まぁ、予想は外しましたが、『ハート・ロッカー』の紹介記事でも書いたとおり、
素晴らしい作品です。


無名の俳優が主演で、硬派な内容。
こういう映画が評価されて、より多くの注目を集めるのは良いことだ。




■主演男優賞 → 外した
◎『クレイジー・ハート』ジェフ・ブリッジス
△『インビクタス/負けざる者たち』モーガン・フリーマン
 『クレイジー・ハート(原題)』ジェフ・ブリッジス
 『マイレージ、マイライフ』ジョージ・クルーニー
 『ア・シングル・マン(原題)』コリン・ファース
 『ハート・ロッカー』ジェレミー・レナー


下馬評に従っておけば良かった・・・。
カントリー歌手を演じた俳優がオスカーを手にするケースが多い。
ということを知人より指摘されました。
確かにそうだな。




■主演女優賞 → 的中
◎『しあわせの隠れ場所』サンドラ・ブロック
 『ラスト・ステーション(原題)』ヘレン・ミレン
 『17歳の肖像』キャリー・マリガン
 『プレシャス』ガボレイ・シディビー
 『ジュリー&ジュリア』メリル・ストリープ


一本も見ていない部門で的中。
これもどうかと思うぞ・・・。


サンドラ・ブロックはラジー賞も受賞したから、
最高と最低のW受賞の快挙。
凄い!!




■助演男優賞 → 的中
◎『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツ
 『インビクタス/負けざる者たち』マット・デイモン
 『ザ・メッセンジャー(原題)』ウディ・ハレルソン
 『ラスト・ステーション(原題)』クリストファー・プラマー
 『ラブリーボーン』スタンリー・トゥッチ


これは順当な感じですね。




■助演女優賞 → 的中
◎『プレシャス』モニーク
 『NINE』ペネロペ・クルス
 『マイレージ、マイライフ』ヴェラ・ファミーガ
 『マイレージ、マイライフ』アナ・ケンドリック
 『クレイジー・ハート(原題)』マギー・ギレンホール


これも助演男優賞と同様で、順当な感じです。




■監督賞 → 的中
◎『ハート・ロッカー』キャスリン・ビグロー
 『アバター』ジェームズ・キャメロン
 『イングロリアス・バスターズ』クエンティン・タランティーノ 
 『プレシャス』リー・ダニエルズ
 『マイレージ、マイライフ』ジェイソン・ライトマン


祝!女性初の監督賞受賞!!


キャスリン・ビグローといえば『ハートブルー』を挙げる人が多いですが、
初期のヴァンパイアものの『ニヤ・ダーク/月夜の出来事』('87)、
婦人警官を主人公にした『ブルースチール』('90)が、結構好きだったりします。
機会があればこちらも是非、見て頂きたい。




■長編アニメ賞 → 的中
◎『カールじいさんの空飛ぶ家』
 『コララインとボタンの魔女 3D』
 『ファンタスティック・ミスター・フォックス(原題)』
 『プリンセスと魔法のキス』
 『ザ・シークレット・オブ・ケルズ(原題)』


「普通に作品賞でもノミネートされている『カールじいさんの空と飛ぶ家』。
 ダブルノミネートされるぐらいなんだから、受賞は間違いないでしょう。」
という予想通りの受賞。




■外国語映画賞 → 外した
◎『El Secreto de Sus Ojos』(アルゼンチン)
△『Ajami』(イスラエル)
 『The Milkof Sorrow』(ペルー)
 『Un Prophete』(仏)
 『白いリボン』(独)


まぁ、これは外しても仕方ないかな・・・。




■脚本賞
◎『ハート・ロッカー』 → 的中
 『イングロリアス・バスターズ』
 『ザ・メッセンジャー(原題)』
 『シリアスマン』
 『カールじいさんの空飛ぶ家』


訴訟でミソが付きましたが、
取材力も含めて評価された脚本だと思います。




■脚色賞 → 外した
◎『プレシャス』
△『マイレージ、マイライフ』
 『第9地区』
 『17歳の肖像』
 『イン・ザ・ループ』
 


今のアメリカを反映しているという点で、
『マイレージ、マイライフ』と『プレシャス』はニアっちゃニア。
しかし、『マイレージ、マイライフ』は前評判の割には受賞を逃していますね。




■美術賞 → 的中
◎『アバター』
 『Dr.パルナサスの鏡』
 『NINE』
 『シャーロック・ホームズ』
 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』


やっと『アバター』が出てきました。




■撮影賞 → 的中
◎『アバター』
 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
 『ハート・ロッカー』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『白いリボン』


この的中は嬉しい。
これで3年連続撮影賞的中!




■編集賞 → 的中
◎『ハート・ロッカー』
 『アバター』
 『第9地区』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『プレシャス』


この的中も嬉しいな。
これまた3年連続編集賞的中。


撮影と編集。
この二つは常に意識してみるようにしている。
注目しながら見ると、新たな鑑賞の楽しみが増えると思うので、
是非みなさんも意識してみて下さい。




■衣装デザイン賞 → 的中
◎『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
 『ブライト・スター(原題)』
 『ココ・アヴァン・シャネル』
 『Dr.パルナサスの鏡』
 『NINE』


やはり文芸作品が強い。




■メイクアップ賞 → 的中
◎『スター・トレック』
 『Il Divo(原題)』
 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』


やっぱりこの部門はSF映画が受賞して欲しいと思う。




■作曲賞 → 外した
◎『カールじいさんと空飛ぶ家』
△『アバター』
 『ファンタスティック・ミスター・フォックス(原題)』
 『ハート・ロッカー』
 『シャーロック・ホームズ』
 『カールじいさんと空飛ぶ家』


マイケル・ジアッチーノが初受賞。
前回のアカデミー賞授賞式の音楽監督を務めた作曲家。




■オリジナル歌曲賞 → 外した
◎『クレイジー・ハート(原題)』"The Weary Kind"
△『プリンセスと魔法のキス』"Down in New Orleans"
 『プリンセスと魔法のキス』"Almost There"
 『幸せはシャンソニア劇場から』"Loin de Paname"
 『NINE』"Take It All"


YouTubeで聴いてみました。
映画も見ていないし、歌詞の意味も判りませんが、沁みました。


この曲を書いたライアン・ビンガムは、
元ブラック・クロウズのギタリスト、マーク・フォードが見込んだサザン・ロックの新星だって。
うーん、ブラック・クロウズ及び、サザン・ロック好きとしては、
マークしておかなくてはいけないアーティストでした・・・。


YouTubeの映像を見るとライアン・ビンガムはスリーフィンガー・ピッキング、
ジェフ・ブリジスはツーフィンガー・ピッキングだった。


どうでも良いけど、
『マイレージ、マイライフ』の主人公の名前もライアン・ビンガム。




■音響賞(録音賞) → 外した
◎『ハート・ロッカー』
△『アバター』
 『ハート・ロッカー』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『スター・トレック』
 『トランスフォーマー/リベンジ』


『ハート・ロッカー』と迷った末に『アバター』にしたんだけど、
外しました。




■音響編集賞 → 的中
◎『ハート・ロッカー』
 『アバター』
 『イングロリアス・バスターズ』
 『スター・トレック』
 『カールじいさんの空飛ぶ家』


音響賞、音響編集賞を受賞ということで、
『ハート・ロッカー』の紹介記事でも書きましたが、
音響設備が整った劇場で鑑賞することを強くオススメ致します。




■視覚効果賞 → 的中
◎『アバター』
 『第9地区』
 『スター・トレック』


『アバター』が取らずして、どの作品が取る!
というぐらい、『アバター』の視覚効果は凄かった。


■ドキュメンタリー賞 → 外した
◎『ザ・コーヴ』
△『ビルマVJ 消された革命』 
 『Food, Inc.』
 『The Most Dangerous Man in America: Daniel Ellsberg and the Pentagon Papers』 『Which Way Home』


しまった・・・
英語タイトルだから気が付かなかったけど、
『The Cove』であの和歌山のイルカ問題のドキュメンタリー映画ではないか!!


適当に選んでいる場合ではなかった。
しかも受賞。
捕鯨に引き続き、ジャパンバッシングに拍車がかかるか?


日本人としてどう感じるのか、見ておきたい1本。




■アニメーション短編賞 → 外した
◎『Logorama』
△『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』
 『French Roast』
 『Granny O'Grimm's Sleeping Beauty』
 『The Lady and the Reaper』


外しても仕方ないさ。
と開き直る。


ということで、『ハート・ロッカー』が最多6部門で受賞。
『アバター』は技術賞で3部門のみ。


今回のアカデミー賞は、映画界に残した功績よりも、
作品単体を評価したようだ。


で、伊藤Pの予想結果ですが、
22部門予想して、14部門で的中。


一昨年が21部門予想して、うち12部門で的中、
去年が22部門中13部門で的中。


ということで、1年ごとに的中が1つ増えています。


8年後には全部門的中で、
トトカルチョ最強の称号を目指したいと思います。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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