第82回アカデミー賞が発表されました。
5日の予想記事と比較してみました。
◎・・・受賞
△・・・外した部門の伊藤Pの予想
■作品賞 → 外した
◎『ハート・ロッカー』
△『アバター』
『しあわせの隠れ場所』
『第9地区』
『17歳の肖像』
『ハート・ロッカー』
『イングロリアス・バスターズ』
『プレシャス』
『ア・シリアス・マン(原題)』
『カールじいさんの空飛ぶ家』
『マイレージ、マイライフ』
前回同様、作品賞を外すのであります・・・。
あまりプロデューサーのメールとか、訴訟とか影響なかったようで・・・。
まぁ、予想は外しましたが、『ハート・ロッカー』の紹介記事でも書いたとおり、
素晴らしい作品です。
無名の俳優が主演で、硬派な内容。
こういう映画が評価されて、より多くの注目を集めるのは良いことだ。
■主演男優賞 → 外した
◎『クレイジー・ハート』ジェフ・ブリッジス
△『インビクタス/負けざる者たち』モーガン・フリーマン
『クレイジー・ハート(原題)』ジェフ・ブリッジス
『マイレージ、マイライフ』ジョージ・クルーニー
『ア・シングル・マン(原題)』コリン・ファース
『ハート・ロッカー』ジェレミー・レナー
下馬評に従っておけば良かった・・・。
カントリー歌手を演じた俳優がオスカーを手にするケースが多い。
ということを知人より指摘されました。
確かにそうだな。
■主演女優賞 → 的中
◎『しあわせの隠れ場所』サンドラ・ブロック
『ラスト・ステーション(原題)』ヘレン・ミレン
『17歳の肖像』キャリー・マリガン
『プレシャス』ガボレイ・シディビー
『ジュリー&ジュリア』メリル・ストリープ
一本も見ていない部門で的中。
これもどうかと思うぞ・・・。
サンドラ・ブロックはラジー賞も受賞したから、
最高と最低のW受賞の快挙。
凄い!!
■助演男優賞 → 的中
◎『イングロリアス・バスターズ』クリストフ・ヴァルツ
『インビクタス/負けざる者たち』マット・デイモン
『ザ・メッセンジャー(原題)』ウディ・ハレルソン
『ラスト・ステーション(原題)』クリストファー・プラマー
『ラブリーボーン』スタンリー・トゥッチ
これは順当な感じですね。
■助演女優賞 → 的中
◎『プレシャス』モニーク
『NINE』ペネロペ・クルス
『マイレージ、マイライフ』ヴェラ・ファミーガ
『マイレージ、マイライフ』アナ・ケンドリック
『クレイジー・ハート(原題)』マギー・ギレンホール
これも助演男優賞と同様で、順当な感じです。
■監督賞 → 的中
◎『ハート・ロッカー』キャスリン・ビグロー
『アバター』ジェームズ・キャメロン
『イングロリアス・バスターズ』クエンティン・タランティーノ
『プレシャス』リー・ダニエルズ
『マイレージ、マイライフ』ジェイソン・ライトマン
祝!女性初の監督賞受賞!!
キャスリン・ビグローといえば『ハートブルー』を挙げる人が多いですが、
初期のヴァンパイアものの『ニヤ・ダーク/月夜の出来事』('87)、
婦人警官を主人公にした『ブルースチール』('90)が、結構好きだったりします。
機会があればこちらも是非、見て頂きたい。
■長編アニメ賞 → 的中
◎『カールじいさんの空飛ぶ家』
『コララインとボタンの魔女 3D』
『ファンタスティック・ミスター・フォックス(原題)』
『プリンセスと魔法のキス』
『ザ・シークレット・オブ・ケルズ(原題)』
「普通に作品賞でもノミネートされている『カールじいさんの空と飛ぶ家』。
ダブルノミネートされるぐらいなんだから、受賞は間違いないでしょう。」
という予想通りの受賞。
■外国語映画賞 → 外した
◎『El Secreto de Sus Ojos』(アルゼンチン)
△『Ajami』(イスラエル)
『The Milkof Sorrow』(ペルー)
『Un Prophete』(仏)
『白いリボン』(独)
まぁ、これは外しても仕方ないかな・・・。
■脚本賞
◎『ハート・ロッカー』 → 的中
『イングロリアス・バスターズ』
『ザ・メッセンジャー(原題)』
『シリアスマン』
『カールじいさんの空飛ぶ家』
訴訟でミソが付きましたが、
取材力も含めて評価された脚本だと思います。
■脚色賞 → 外した
◎『プレシャス』
△『マイレージ、マイライフ』
『第9地区』
『17歳の肖像』
『イン・ザ・ループ』
今のアメリカを反映しているという点で、
『マイレージ、マイライフ』と『プレシャス』はニアっちゃニア。
しかし、『マイレージ、マイライフ』は前評判の割には受賞を逃していますね。
■美術賞 → 的中
◎『アバター』
『Dr.パルナサスの鏡』
『NINE』
『シャーロック・ホームズ』
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
やっと『アバター』が出てきました。
■撮影賞 → 的中
◎『アバター』
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
『ハート・ロッカー』
『イングロリアス・バスターズ』
『白いリボン』
この的中は嬉しい。
これで3年連続撮影賞的中!
■編集賞 → 的中
◎『ハート・ロッカー』
『アバター』
『第9地区』
『イングロリアス・バスターズ』
『プレシャス』
この的中も嬉しいな。
これまた3年連続編集賞的中。
撮影と編集。
この二つは常に意識してみるようにしている。
注目しながら見ると、新たな鑑賞の楽しみが増えると思うので、
是非みなさんも意識してみて下さい。
■衣装デザイン賞 → 的中
◎『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
『ブライト・スター(原題)』
『ココ・アヴァン・シャネル』
『Dr.パルナサスの鏡』
『NINE』
やはり文芸作品が強い。
■メイクアップ賞 → 的中
◎『スター・トレック』
『Il Divo(原題)』
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
やっぱりこの部門はSF映画が受賞して欲しいと思う。
■作曲賞 → 外した
◎『カールじいさんと空飛ぶ家』
△『アバター』
『ファンタスティック・ミスター・フォックス(原題)』
『ハート・ロッカー』
『シャーロック・ホームズ』
『カールじいさんと空飛ぶ家』
マイケル・ジアッチーノが初受賞。
前回のアカデミー賞授賞式の音楽監督を務めた作曲家。
■オリジナル歌曲賞 → 外した
◎『クレイジー・ハート(原題)』"The Weary Kind"
△『プリンセスと魔法のキス』"Down in New Orleans"
『プリンセスと魔法のキス』"Almost There"
『幸せはシャンソニア劇場から』"Loin de Paname"
『NINE』"Take It All"
YouTubeで聴いてみました。
映画も見ていないし、歌詞の意味も判りませんが、沁みました。
この曲を書いたライアン・ビンガムは、
元ブラック・クロウズのギタリスト、マーク・フォードが見込んだサザン・ロックの新星だって。
うーん、ブラック・クロウズ及び、サザン・ロック好きとしては、
マークしておかなくてはいけないアーティストでした・・・。
YouTubeの映像を見るとライアン・ビンガムはスリーフィンガー・ピッキング、
ジェフ・ブリジスはツーフィンガー・ピッキングだった。
どうでも良いけど、
『マイレージ、マイライフ』の主人公の名前もライアン・ビンガム。
■音響賞(録音賞) → 外した
◎『ハート・ロッカー』
△『アバター』
『ハート・ロッカー』
『イングロリアス・バスターズ』
『スター・トレック』
『トランスフォーマー/リベンジ』
『ハート・ロッカー』と迷った末に『アバター』にしたんだけど、
外しました。
■音響編集賞 → 的中
◎『ハート・ロッカー』
『アバター』
『イングロリアス・バスターズ』
『スター・トレック』
『カールじいさんの空飛ぶ家』
音響賞、音響編集賞を受賞ということで、
『ハート・ロッカー』の紹介記事でも書きましたが、
音響設備が整った劇場で鑑賞することを強くオススメ致します。
■視覚効果賞 → 的中
◎『アバター』
『第9地区』
『スター・トレック』
『アバター』が取らずして、どの作品が取る!
というぐらい、『アバター』の視覚効果は凄かった。
■ドキュメンタリー賞 → 外した
◎『ザ・コーヴ』
△『ビルマVJ 消された革命』
『Food, Inc.』
『The Most Dangerous Man in America: Daniel Ellsberg and the Pentagon Papers』 『Which Way Home』
しまった・・・
英語タイトルだから気が付かなかったけど、
『The Cove』であの和歌山のイルカ問題のドキュメンタリー映画ではないか!!
適当に選んでいる場合ではなかった。
しかも受賞。
捕鯨に引き続き、ジャパンバッシングに拍車がかかるか?
日本人としてどう感じるのか、見ておきたい1本。
■アニメーション短編賞 → 外した
◎『Logorama』
△『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』
『French Roast』
『Granny O'Grimm's Sleeping Beauty』
『The Lady and the Reaper』
外しても仕方ないさ。
と開き直る。
ということで、『ハート・ロッカー』が最多6部門で受賞。
『アバター』は技術賞で3部門のみ。
今回のアカデミー賞は、映画界に残した功績よりも、
作品単体を評価したようだ。
で、伊藤Pの予想結果ですが、
22部門予想して、14部門で的中。
一昨年が21部門予想して、うち12部門で的中、
去年が22部門中13部門で的中。
ということで、1年ごとに的中が1つ増えています。
8年後には全部門的中で、
トトカルチョ最強の称号を目指したいと思います。