3/20より新宿ミラノほか全国にて 配給会社:ワーナー・ブラザース映画 (C) CST PRODUCTIONS, LLC 2009 |
先日、『TEKKEN−鉄拳−』で主役の風間仁を演じたジョン・フーと、
プロデューサーであるスティーブン・ポールにインタビューをしたので、
公開後となりますが、一応、取材記を記しておきましょう。
当初、ジョン・フーのインタビューの話が来たとき、
正直、あまり気乗りではなかった。
無名に等しい新人だし、作品の出来も見る前からある程度知れている。
でもいろいろとありまして、取材することになり、
本編を見たわけですが、予想通りの出来栄えで・・・。
更に追い討ちをかけるように、プロデューサーのスティーブン・ポールの取材まで付いてきた。
資料に記載されたスティーブン・ポールのプロフィールを読むと、
1980年に史上最年少で商業映画をプロデュース(兼脚本、監督、主演)したということで、
ギネスブックに名を刻み、現在までその記録を破られていないとのこと。
更にIMDBで更に調べると、
かなりの作品をプロデュースしている。
が、
どれもこれもB級チックで日本未公開ばかり。
数本、日本でも公開された作品があるにはあるんだが、
その中で一番知名度があるのが、ニコラス・ケイジの『ゴーストライダー』とは・・・
ニックの数多あるポンコツ映画の中でも群を抜くポンコツ度を誇る珍作だよ。
プロデュース作品の傾向をみるに、
そのうちウーヴェ・ボルとかと組むんじゃねぇーの?って。
一方、ジョン・フーは、『トム・ヤム・クン!』に出ていたらしいが全く覚えていない。
ただ、ジャッキー・チェン・スタント・チーム(JCST)に所属していたことがあるらしく、
そこにはちょっと興味を抱いた。
そして、取材当日。
まずはジョン・フーから。
取材部屋に入ってきてジョン・フーは、思いのほかあまり背が高くなく、
ちょっとダブッとしたスーツを着ていたせいか、マッチョな感じもしない。
表情は映画の時よりも柔和な印象を持った。
インタビューの仕事は慣れていないようだが、
日本の新人俳優と違って、言葉に詰まったり、照れたりということはなく、
短いながらもしっかりと答えてくれた。
取材の途中、スティーブン・ポールも入ってきて、
伊藤Pの横に座って傍聴。
更にはエージェントと思しき女性が入ってきたり、
日本側のスタッフが出たり入ったりで、
ちょっとやり難かった。
でも、まぁ、文句を言うほどのこともなくそのまま続けた。
で、『TEKKEN−鉄拳−』やアクションについて話を聞いたんだけど、
やっぱりJCSTのことに触れないわけにはいかない。
本当にJCSTにいたのか確認したら、
元々ジャッキーの映画が好きで、香港に赴いて自らを売り込み入れて貰ったという。
おぉ、ここにもおったぞ!
ジャッキー・ファンが!
と思い自分もジャッキーの映画が大好きで、
長いことファンであると伝えると、
ジョン・フーは今までにないぐらいの笑顔になって、ハイタッチをしてきた。
やはりジャッキーの影響力って凄いなぁーと改めて思った。
その後の取材もスムーズに進み、滞りなく終了。
最後にガッチリ握手をしてサヨウナラをした。
続いて、間髪入れずにスティーブン・ポール。
常に微笑し、穏やかに話をするジェントルマンだった。
日本が大好きで何度も来ていて、食べ物はお寿司が大好きという。
丁度、アカデミー賞授賞式の翌日だったので、
和歌山県のイルカ漁を糾弾し、ドキュメンタリー賞を受賞した『ザ・コーヴ』にかけて、
「イルカも食べますか?」
って、冗談で聞いてみたんだけど、『ザ・コーヴ』を知らなかったようで不発に終わった。
チッ!
そんなスタートだったんだけど、
ゲームの映画化、ジョン・フーのキャスティングについて、
本作のポイント、プロデューサーの仕事など、
結構、聞きたいことはたくさんあった。
幸い、次の取材はないらしく、
持ち時間が過ぎても多少なら大丈夫ということで、
色々と話を聞くことが出来た。
スティーブン・ポールは、役者、脚本、監督、プロデューサーと何でもこなすし、
自身が立ち上げた映画製作会社は役者のマネージメントから、
CGの制作まで行っており、映画製作のあらゆる事を熟知している。
映画製作の全貌を理解しているが故え、細部にも気配りの目が届くプロデューサーだ。
プロデュース作品は微妙だけど、
きっと現場はやり易い環境に違いない。
組んでみたいビジネスパートナーについて聞いてみたら、
今、スピルバーグと仕事をしているという。
IMDBで調べた限り、スピルバーグ印の作品はなかったはずだが・・・
何はともあれ、スピルバーグと一緒に仕事をしているということは、
やっとB組から脱出って感じですかね?
とても良い人そうだったので、
ジョエル・シルバー、ジェリー・ブラッカイマー級の知名度を誇る
大物プロデューサーになってなって欲しいなぁ。
そんな感じの『TEKKEN−鉄拳−』取材でした。
しかし、まぁ、取材の数が減りましたねぇ。
【取材記】が面白い!と良く言って頂けるのですが、
ご期待に添えなくても申し訳ないです。
■『TEKKEN −鉄拳−』
※ジョン・フー インタビュー テキスト
※スティーブン・ポール(プロデューサー) インタビュー テキスト