6/11よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて 配給会社:パラマウント ピクチャーズ ジャパン Iron Man 2, the Movie: (c) 2010 MVL Film Finance LLC. Iron Man, the Character: TM & (c) 2010 Marvel Entertainment, LLC & subs. All Rights Reserved. |
2008年、日本以外の全世界で大ヒットを記録したアメコミヒーロー映画『アイアンマン』の続編。
天才的な頭脳で軍事兵器を世に送り出し、巨万の富を築いた男トニー・スターク。
中東でテロリストに拉致され、命からがら生き延び祖国へと戻ったトニーは、
自社の兵器がテロリストの手に落ちていることを知り兵器開発を中止する。
その代わりにハイテクのスーツ“アイアンマン”を造り上げ、
悪に戦いを挑む。
これが前作のあらすじだが、
スタークの人物像の掘り下げ方が見事だったし、
当時のアメリカの世相を取り入れていたし、
何よりもヒーローものとしての娯楽度がメチャクチャ高かった。
大人も楽しめるアクション超大作として、
2008年公開作品のベスト5入りを果たすほど大好きな作品だ。
そんな訳で、2010年に日本で公開される洋画の中でも、
レオナルド・ディカプリオ×クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』と並び、
この『アイアンマン2』はメチャクチャ楽しみだった。
しかも今回の敵役はミッキー・ローク!!!
ロバート・ダウニー・Jr.VSミッキー・ロークである。
80年代に成功を得て、その後、転落。
そして、完全復活。
世の中の酸いも甘いも知り尽くしてきた2人が戦う。
80年代に映画の洗礼を受け、
若かりし頃の2人の栄華と没落をリアルタイムで接してきた者としては、
このキャスティングは、泣ける、興奮する、そして、燃える!!
あらゆる点において超ウルトラ期待大で見た『アイアンマン2』・・・。
残念ながらその期待値を越えるに到らず…。
期待して、映画を見てはいけない。
今までの映画鑑賞の経験から、そんなことは百も承知のはず。
期待し過ぎる方が馬鹿なのだ!
と自分に怒鳴りたくなった。
ということで、期待値は越えられなかったのですが、
『アイマンマン2』に対する期待は、
“『ライラの冒険 黄金の羅針盤』目指せ!100億突破!!!”という無謀な目標と同じぐらい、
遥か上のレベルに達しており、そんなとこまで数値を上げてしまった己が悪いのじゃ。
普通に考えたら『アイアンマン2』は相当面白いです。
前作同様、冒頭はAC/DC。
爽快な「Shoot To Thrill」をバックにアイアンマンが、
夜空を飛び回る。
カッケェ〜!
ちゅうか、バカッペェ〜!
もう掴みはOK!
その後も国からパワードスーツを没収されそうになったり、
スターク社の社長の座を退いたり、
パワードスーツ着用により体内毒素が上昇し、自らの生命が危険になったり、
トニーにライバル心を燃やしまくる武器商人ハマーの妨害があったりと、
トニー・スタークに数々の試練が降りかかる。
そして、トドメの一撃はミッキー・ローク演じる強敵ウィップラッシュの出現!
2人のモナコ・グランプリのサーキット場での戦いは、
アクション映画ファンでなくても、血わき肉踊ること間違い無しだ。
更にスタークの秘書であるペッパー・ポッツとの男と女の微妙な関係や、
ペッパーをサポートする新社員のナタリーの存在など、
スタークの女性周りの展開も気になるところ。
キャストも前作同様、いや、それ以上に豪華だ。
ロバート・ダウニー・Jr.、グウィネス・パルトロウ、
テレンス・ハワードに代わり盟友ローディに扮したドン・チードル、
ミッキー・ローク、サム・ロックウェル、
前作以上に出番の多いサミュエル・L・ジャクソン。
主役級がごろごろ揃った贅沢なキャスティング。
しかも全員演技派!
そんな中、一番、輝いていたのがスカーレット・ヨハンソン。
全盛期のケンドー・カシンも真っ青な飛び付き腕ひしぎ逆十字固めや、
ルチャドールの上をいく回転式ウラカンラナなど、
アクロバティックな格闘術で敵を倒す。
しかもムチムチのレザースーツ。
た、たまらん・・・
個人的には、スカーレット・ヨハンソンの格闘シーンが一番しびれた。
武術指導した人偉い!
もっとみてぇ!!!
その他、爆発、破壊、銃撃、パワードスーツの肉弾戦、
更にはユーモアもある。
ちゅうことで、かなりテンコ盛りでお腹一杯の内容。
前作ほどの深みがないのと、
ブラック・サバスの「Iron Man」のリフがないのは残念ではあるが、
贅を尽くした特A級の娯楽大作であることは間違いない。
でさぁ、本作の興行収入の目標金額が10億らしいんだけど、
メッチャ低くないかい?
と思いつつ、今の日本の興行の状況じゃ仕方ないのかなぁと・・・。
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※特集『アイアンマン2』