6/19よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて 配給会社:ショウゲート (C)2009 Spy Next Door.LLC.All Rights Reserved. |
シングルマザーで三人の子供たちを育てているジリアンは、
近所に住むアジア人ボブ・ホウと親しい関係になる。
ボブはペンのセールマンで、地味なダサい男。
そのためジリアンの子供たちはボブを受け入れようとしない。
しかし、ボブは敏腕スパイという裏の顔を持っていた!
ボブは、プロポーズを受け入れてくれたジリアンとその家族のために、
スパイ稼業から足を洗うことを決意するが・・・。
われらがジャッキー・チェン主演最新作。
監督が『フリントストーン/モダン石器時代』(94)、
『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(96)を撮ったブライアン・レヴァントということで、
ある程度は予想はしていたが、案の定、典型的なアクション・コメディだった。
ここ数年、『THE MYTH/神話』、『ドラゴン・キングダム』、『新宿インシデント』など、
シリアスやファンタジーといったちょっと変わった作風のものが多かったジャッキー。
久しぶりに良い意味で力を抜いた作品になっている。
物語に意外性は全くなく、ラストまでの展開を頭の中で簡単に描くことが出来る。
ツッコミ所も随所にある。
ジャッキー以外、スターも出ていない。
ジャッキーのアクションは緩く、キメとなるようなスタントも戦いもない。
ちゅうか、スタントマン使い過ぎ。
結構、80年代、90年代には、“ジャッキー本気じゃないでしょう”ってな感じの、
やや手抜きチックな作品が多く見受けられ、その当時は物足りなかったけど、
こうやって久しぶりに脱力系ジャッキー作品を見ると、
安心するというか、懐かしいというか、今だからこその奇妙な気持ちになるね。
そもそもジャッキー映画に関わらず、この手のほのぼのコメディ自体、
過去の遺物と化していたように思う。
昔は『ツインズ』とか『キンダガートン・コップ』とか『ジュニア』といった感じで、
ゴロゴロあったんだけどねぇ〜って、
全部シュワちゃんの映画じゃないか!
ジャッキー映画としても、コメディ映画としても、
今どき珍しいオールドスタイルの作品だった。
ジャッキー自身がとても本作への出演を楽しんでいるのが、
見ていてよく分かる。
ところで、本作の公式ホームページ上で、
ジャッキーのベストアクションを投票する企画をやっている。
宣伝担当のK女史から「投票してぇ」と言われたが、
ジャッキーのベストアクションを選ぶことなどできん!
「あなたの人生のベスト1映画はなんですか?」という質問にと同じで、
選べないっす・・・。
<
スタント系アクションで選ぶとしたら、
間違いなく『ポリス・ストーリー/香港国際警察』のデパートでのポール飛びつきだ。
戦いとなるとこれが、凄まじく選ぶの困難なんだよねぇ。
『スパルタンX』のVSベニー・ユキーデ
『ヤングマスター/師弟出馬』や『WHO AM I? フー・アム・アイ』の長時間に渡るバトル。
異色作『ゴージャス』も意外と忘れがたい。
他にも一杯あるじゃないかぁ〜。
やっぱり無理っす・・・。
<追記>
6月22日(火)の夜に結果が発表されました。
1位 『プロジェクトA』
2位 『ポリス・ストーリー/香港国際警察』
3位 『酔拳2』
4位 『酔拳』
5位 『スパルタンX』