2010年07月29日更新

パッチワーク 初単独ライブ

現在のCS放送局「エンタメ〜テレ」の前々身である「カミングスーンTV」で、
「シネマ★クエスト」という映画情報番組が、(確か)2001年4月からスタートした。


前年の秋にカミングスーンTVに転職した伊藤Pが、
企画・内容など全てゼロから任された初めての番組だ。


よって、それなりに思い入れがあったのですが、
この番組にはパッチワークというお笑い芸人がレギュラー出演していた。


堀内学、濱本慎吾によるこのコンビ芸人は、
当時、全く売れていなかったし、
番組が続いた約1年(だったかな・・・)の間にブレイクすることも残念ながらなかった。


番組終了後は、堀内くんに一回会っただけで、
以降、ほとんど交流はなかったんだが、
やはりそれなりに気にはしていて、たまに思い出してはネットで検索したりした。


2000年半ばぐらいは、検索してもほとんどヒットしないような状況で、
正直、まだお笑い芸人を続けているのかも定かではなかった。


しかし、その後ちょいちょい検索で引っかかるようになり、
いつの間にやらブログが始まっていた。


ネタ披露のライブ動画もあったので見てみたら、
堀内くん芸風が変わっていて驚いた。


そんな感じで、近況をチェックしたりしていた。
まぁ、たまにだけどね。


そして、先日、同じく『シネマ★クエスト』でMCを担当して頂いたまさきゆかさんから、
パッチワークが初の単独ライブをやるという連絡が入った。


結成10年目にして遂に一人立ち。
その晴れ舞台を見ないわけにはいかない。


ということで、7月28日(水)に高円寺・座で行われた
「パッチワーク 単独ライブ『トライアングル』」に行ってきた。


パッチワーク


「シネマ★クエスト」では二人のネタを披露するようなコーナーはあまりなかったし、
ライブにも行ったことがなかった。
(そもそもライブに出てたっけ?)


良く考えたらほとんどパッチワークのネタを見たことがない。
番組スタッフ・出演者たちと多摩川にバーベキューに行った際に、
河川敷でネタを披露してもらったぐらいか!?


でも一緒に番組をやっていたんで、二人のキャラは多少は知っている。


比較的冷静だけど、その分、弾け切れない堀内くん。
緊張しーで、あがると噛みまくる濱本くん。


2008年「爆笑レッドカーペット」に出演したり、
2009年のM-1グランプリに参戦したりと、
それなりにキャリアを積んで来た様なので、
まぁ、大丈夫だろうと思いつつも、ちょっと不安ではあった。


そんな思いの中、会場でまさきさんと、
番組の音声撮りをお願いしていたプロセンスタジオのミキサー榊枝さんと合流。


会場はほぼ満員。
定時から少し押した19:40分にライブがスタートした。


まずはパッチワーク自身による別ユニットの前説。


案の定、濱本くんは噛みまくっていたが、
かなり笑いを取っていたし、上々の滑り出し。


続いて、本番。
堀内くん、濱本くんの現在に至るまでの生い立ちを綴った映像で幕を開け、
いよいよパッチワーク登場(前説も本人なのであまりいよいよ感はなかったが・・・)。


最初のネタは漫才。


いや、お世辞抜きに面白かった。
ノリ、テンポ、ネタの内容、全て良かった。


パッチワークとの付き合いも長く、
いつも気にかけていたまさきさんは、感極まってボロボロ泣いていた。


全体の構成は、
暗転の際に「リーダー決め対決」の映像を挟みつつ、
3つのコント、そして、最後にまた漫才という流れ。


パッチワークの二人は、大きなミスやトラブル無しに、
約90分間の単独ライブをやり遂げた。


90分もの間、会場のみんなに笑いを提供し続けることは、
素人目に見ても相当ハードルが高いはず。


そのハードルを軽く飛び越えていた。


結成10年、苦節10年。
パッチワークの成長と自信を十二分に感じられるライブだった。


強いて苦言を呈するとするならば、コントかな。


コントは漫才以上に物語の流れがあるし、セリフもある程度決まっている。
ミスった場合のフォローが、漫才みたいには出来ないケースもあるだろう。


だから、二人からは・・・特に濱本くんからは、
緊張感がヒシヒシと伝わってきた。


お笑いをハラハラしながら見るというのは、
とても変な話だ。


もう少し二人に余裕が出てくれば、お客さんのノリももっと良くなると思う。


まぁ、その分、最後の漫才ではじけてくれたけど。


あと、「リーダー決め対決」の内容がちょっとくどかったかな。
もう少し短くしても良いような気がする。


でも本当にアッという間の90分だった。
何度も何度も笑わせてくれた。
次の笑いは何だろう?という期待感もたくさんあった。


「こんなに笑ったのは、いつ以来?」ってぐらい笑ったよ。


多分、パッチワークの二人もそれなりの達成感があったはず。


でも、至らなかった点もたくさんあったに違いない。
それは堀内くんと濱本くんが一番理解していると思う。


それを踏まえつつ、更なる高みを目指して頑張って欲しい。


今回は、初の単独ライブということで、
会場には親戚、関係者、知人、友人がたくさんいたでしょう。


そういう人たちの力を借りずとも、
単独ライブが成立するぐらいになるといいな。


パッチワークだったら、可能なような気がしてならない。


引き続き、陰ながら応援しま〜す。


パッチワークオフィシャルブログ「近くにいるのに遠くに感じるよ」
まさきゆかさんのブログのパッチワーク・ライブ・リポート

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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