8/7よりシネクイントほか全国にて順次公開 配給会社:ブロードメディア・スタジオ (C)2009 FROSTBITE FEATURES, INC. All Rights Reserved. |
スキー場のリフトに取り残された男女3人の恐怖を描いたワン・シチュエーション・スリラー。
気温マイナス20度!
猛烈な吹雪!!
リフトの高さは地上15メートル!!!
スキー場は1週間閉鎖!!!!
携帯ない!!!!!
食料もない!!!!!!
糞もできねぇ!!!!!!!
そんな状況下で、リフトに取り残されたら・・・。
想像するだけで恐ろしい・・・というか、想像すらしたくない。
幽霊やゾンビや宇宙人が襲ってくるホラー映画なんかは、
絵空事と割り切って見ているから、あまり怖いと思ったことがないけど、
『フローズン』はあり得る話だけに、もしも自分だったら・・・ってことで、
ホラー映画よりも怖い。
更に、凍傷、裂傷、皮膚の剥離、骨折と痛覚を刺激するような描写が追い討ちをかけ、
背筋に冷たいものを感じさせる。
また、どうやってこの絶体絶命のピンチを切り抜けるのか?
という大問題が終始ドーンと横たわっているから、ずっと落ち着かない。
見ているこちらもまさに宙ぶらりん状態。
93分がとてつもなく長く感じた。
それがつまらなくて長く感じたんじゃないってのが、この映画の凄さだね。
いや〜、疲れる映画だった。
で、何よりも寒そう。
見ているだけで、凍えるよ。
怖くて寒くて、痛くて寒くて、寒そうで寒い。
違った寒さが三種類も味わえる31アイスクリームのトリプルみたいな映画。
糞暑い今年の夏。
冷房の効いた映画で見れば、益々、寒いはず。
タイトル通り、身も心もフローズン。
大海原に取り残された男女のダイバーの悲劇を描いた『オープン・ウォーター』も、
同じようなワン・シチュエーション・スリラーだったけど、
『フローズン』の方が、堪えたねぇ・・・。
虚脱・・・