9/10より丸の内ピカデリーほか全国にて 配給会社:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
感染するとアンデッド(ゾンビ)化するT-ウィルスの蔓延によって荒廃した世界。
アリスは、アラスカにある唯一の安全地帯アルカディアを目指すが・・・。
ゲームの映画化として数少ない成功を果たした人気ホラーアクションのシリーズ第4弾。
主人公アリスを演じるのは、もちろんミラ・ジョヴォヴィッチ。
第1作目から早8年。
シリーズが始まった時は、まだ27歳だったミラも今や34歳。
しかしながら、まだまだアップに耐えうる美しさを保っている。
(これぐらいの年齢の女性って、とても綺麗だと思う)
スタイルも一児の母とは思えない。
『バイオハザードIII』のキャンペーンで来日した時は妊婦さんだったから、
ぷっくらしていた。
産後、ちゃんと体型戻すんだなぁ。
流石プロ。
今回、前作同様、アリスの衣装がイマイチなのが残念だけど、
(もっと露出するか、足を見せて欲しい〜)
お気に入りの女優さんの美しい容姿をじっくりと拝めるのは嬉しい限り。
もう一人のヒロイン、クレア役の女優さんがあまり好きなタイプではないので、
必然的にミラに依存してしまうのだ。
売れない女優クリスタル役のケイシー・バーンフィールドは結構可愛いんだが、
見せ場がほとんどないのだよ。
キャストでいうと「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーが出ている。
しかしながら、「プリズン・ブレイク」見てないから、
「別にぃ〜」ってな感じ。
まぁ、ファンは嬉しいんだろうね。
あと、中島美嘉が出演している。
出ていることは事前に知っていたが、最初の感染者役だったのね。
気が付きもしませんでした。
そんな感じで、伊藤Pにとっては、
完全にミラの独壇場といえる本作の監督は、ミラの旦那であり、
第1作目のメガホンを執ったポール・W・S・アンダーソン。
巷では『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソンと比較されて、
ダメな方のポール・アンダーソンなんて言われているけど、
個人的には好きな監督の一人。
中身は空っぽだけど、退屈するような映画を決して撮らない人だ。
今回もサービス精神旺盛で、
妙に間の長いスローモーション(というか、ほとんど静止画)や、
アンデッドの大量ダイブなど、思わず笑ってしまうぐらい過剰な演出のオンパレード。
アクション・シーンのほとんどが、「ギャグ?」ってぐらい大仰。
好きだなー、こういうダサイの。
ジャーマン・メタルみたい。
で、今回、アクション全体がやり過ぎなのには理由がある。
それは3Dだからである。
まるで立体的でなくボケボケ3Dだった『タイタンの戦い』みたいな疑似3Dではなく、
『バイオハザードIV アフターライフ』は最初から3Dを前提にして作られている。
よって、3D栄えするようなアクションを最初から作り込むことが出来る。
あまりカット割を早くしないで、長めにゆとりを持たせていて、
その奥行を楽しめるようなアクションになっている。
また、ガラスやら斧やら弾丸やらがこちらに飛んでくるような、
それこそ3Dならではのシーンもたくさんある。
『タイタンの戦い』を見て、「もう3Dはいいや〜」って思ったけど、
今回は結構楽しめた。
やっぱり擬似はだめだね。
はっきり言って、物語自体は、単純でなんの捻りもないし、
構成もどうかと思うところがある。
東京のシークエンスとか、別に東京でなくて良くない?って。
ホラーとしての怖さも激減しているし、
アリスが強すぎて、緊迫感もあまりない。
強敵と思われる方々も、結構、アッサリとご臨終。
にも関わらず、見ている最中それがあまり気にならないのは、
3Dを含めて、トータルのバランスが良いからなんでしょう。
何も残らないけど、見ている間は面白い。
これこそポール・W・S・アンダーソン!