11/6より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて 配給会社:アスミック・エース (C) 2010「さらば愛しの大統領」製作委員会 |
独立国家設立のマニフェストを掲げ、
大阪合衆国初代大統領に就任した世界のナベアツの暗殺予告が届く。
大阪府捜査一課の早川刑事と番場刑事は、暗殺犯の捜査に乗り出すが、
次々と暗殺者が現れ、謎の組織の存在へとたどり着き・・・。
今や死語と化した「おもろ〜」の世界のナベアツが、
多くのCMを手掛けてきた柴田大輔と共同で監督を務めたアホ映画。
アホ映画と書きましたが、相当アホな映画です。
近年稀に見るくだらなさ。
真面目なオエライ映画評論家が見たら激怒しそうな内容だ。
実際に本作をマスコミ試写会を見て憤慨した人がいたらしい。
でもさ、世界のナベアツが監督・出演で、宮川大輔、ケンドーコバヤシが主演。
キービジュアルは二人の裸。
本編を見なくてもくだらないて分かるよ。
この映画にまともさを求めるのは、
吉野屋でフランス料理をオーダーするようなもんだ。
幸い、自分は入口を間違えなかったので、それなりに楽しめた。
ストーリーとはあまり関係ないコントやギャグが頻発し、
脱線しまくるんだけど、90分弱、ノリと勢いで見せきってしまう。
ギャグの数々は波長が合ったからか、何度か笑ってしまった。
そもそもケンコバは大好きだし、世界のナベアツもどちらかといえば好きだ。
(宮川大輔は・・・普通です)
下品なネタも多いが、元々下ネタ(排泄物ネタ込み)大好きなんで、
かえってウェルカム。
なによりも笑いを大切にする大阪の気質が出ていて良いではないか。
全体的にチープなんだけど、シーンによってはしっかりと作り込まれていたりする。
このアンバランスさが何とも良い味を醸し出している。
グラビア・アイドル主演のマスターベーションみたいな映画や、
豪華キャストをまるで活かし切れない無駄に贅沢な駄作より100倍いいよ。
でもって、本作で一番驚いたのは、プロデューサーが一瀬隆重だったこと。
一瀬プロデューサーといえば、ジャパニーズホラーの立役者だ。
こんなバカバカしいコメディ映画をプロデュースするんですね。
意外でした。