11/6より丸の内ルーブルほか全国にて 配給会社:角川映画 TM & (C) 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. |
ヴァンパイアのエドワードと恋に落ちた高校生のベラ。
ベラの幼馴染でベラに思いを寄せるオオカミ族のジェイコブ。
エドワードとジェイコブが反目し合う中、
ベラを狙うニューボーンと呼ばれる凶暴なヴァンパイア集団が現れる。
愛するベラを守るため、ヴァンパイアとオオカミ族が手を組むが・・・。
日本以外の世界各国で、
社会現象になるぐらいメガヒットを記録している人気シリーズ第三弾。
日本にも熱心なファンがいるからマイナスなことを書くと怒られるかもしれないけど、
間違いなくシリーズ三作品の中で一番退屈だった。
ベラ、エドワード、ジェイコブの三角関係が、
前作の『ニュームーン/トワイライト・サーガ』よりも強調された内容なんだが、
これがようわからんというか、どうでも良くなるというか・・・。
ベラ、エドワード、ジェイコブ、
3人ともあっちにフラフラ、こっちにフラフラとまるで意思が定まらず、
グダグダと同じことを繰り返すばかりで、どうにもこうにもじれったい。
今そこで、チューしたとか、どうとかそんな話をしている場合じゃないでしょ!
って状況下でも、エドワードとジェイコブは言い争う。
もうどうでも良いや、好きにしなさいって。
と思ってしまうのは、きっと自分がもうオッサンだからでしょう。
「トワイライト」シリーズは、
ヴァンパイアやオオカミ族が出てくるファンタジーで、
アクションシーンもあるけれど、軸になるのはラブストーリーだ。
しかもティーン向けの。
そもそも36歳のオッサンが楽しめるような話じゃないんだよ。
でも、こういう男2人の間で揺れる乙女の話が好きな人はたくさんいるはず。
そういう人や「トワイライト」シリーズのファンは、十分楽しめるとは思う。
まぁ、恋愛のパートは、ゼネレーションギャップということで、
致し方ないとは思うのだが、『エクリプス/トワイライト・サーガ』が残念なのは、
アクションシーンが、あまりない点。
元々「トワイライト」シリーズは、
先述の通りラブストーリーがメインなので、
『トワイライト〜初恋〜』も『ニュームーン/トワイライト・サーガ』も、
それ程、アクションは多くなかった。
それでも『トワイライト〜初恋〜』は、
ヴァンパイアVSヴァンパイアや、ヴァンパイアの追跡といったシーンがあった。
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』には、
ジェイコブのオオカミへの変身シーンや、
オオカミVSオオカミもあった。
今回のアクションは、その二つを足した感じで、
あまり新鮮味を感じることが出来なかった。
また、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』では、
閑静なフォークスを飛び出し、イタリアロケを敢行したが、
今回はそういうのがなくて、あまりスケール感がアップしたように思えない。
モンスター級の大ヒットを記録しているシリーズなんだから、
もう少し華やかにしてくれても良いのになーって。
ということで、次回作では、
ラブストーリーをより加速して進展させて欲しいし、
アクション・スケール感も強化して頂きたい。
そんな次回作「Breaking Dawn」は、
『ハリー・ポッターと死の秘宝』同様、
原作の最終巻を2本の作品に分けて製作される。
「The Twilight Saga: Breaking Dawn Part1」は2011年11月に、
「Part2」は2012年に全米公開予定。
監督は『愛についてのキンゼイ・レポート』、
『ドリーム・ガール』を手掛けたビル・コンドンだって。
なんだか意外な人選ですが、
人間ドラマを描くのが上手な監督というイメージがあるので、
どんな作品になるのか逆に楽しみだ。
■『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
※ロバート・パティンソン インタビューテキスト
※クリス・ワイツ監督 インタビューテキスト
WOWOW「最新シネマジャック」特集『ニュームーン/トワイライト・サーガ』11/26(木)よる10:40放送
■『トワイライト〜初恋〜』
※クリステン・スチュワート インタビューテキスト
※テイラー・ロートナー インタビューテキスト
※クリステン・スチュワート&テイラー・ロートナー 取材記