12/18よりシネセゾン渋谷ほか全国にて順次公開 配給会社:カルチュア・パブリッシャーズ (C)KA Films LP. All Rights Reserved. |
近年稀に見る傑作痛快アクション・コメディ・エンターテイメント。
ヒーローに憧れる冴えない青年デイヴが、痛みに強い肉体を手にし、
正義の味方“キック・アス”になったことから、
マフィアとそのマフィアのボスに恨みを持つ親子との闘争に巻き込まれてしまう。
あまり細かい話はしない方が良い作品。
見所が多すぎる。
単なる爽快さとカタルシス(悲劇が生み出す快感)が、
これほど見事に混在したアクション映画を見たのはいつ以来か・・・
パッと見、B級でくだらないバカ映画ぽいが、
ライトな映画ファンにも重度な映画ファンにもしっかりアピール出来るように、
細部まで良く練り込まれている。
ダメ青年の成長物語、青春、復讐劇、親子の物語といった定番要素を組み合わせ、
コメディ、格闘&ガンアクションで彩り、
様々なヒーロー作品へのオマージュを入れて深みを出す。
見れば分かるが、今の時代だから成立する物語でもある。
どちらかと言えば、イケてないティーンネージャーだったから、
デイヴにメチャクチャ、シンパシーを感じた。
映画史上最強の最年少アサシン“ヒット・ガール”に燃えた。←(萌え)ではない。
(特に終盤で“紐”をクィッと引っ張るところが好き)
ジョン・ウーばりのガン・アクションに心底痺れた。
要所を押さえた見事な脚本にうなった。
残虐性をブラックユーモアで包み込むハイセンスな演出に震えた。
というか、全てにおいて感動した。
この面白さは筆舌に尽くし難い。
何よりも、見てもらうのが一番だ。
自分にとっては、三浦じゅんの『サボテン・ブラザース』みたいなバロメータ的な作品であり、
この映画を見て、おもしくないと言う人とは友達になれないような気がする。
【海外ビジュアル】