さていよいよ2010年も終わりですね。
毎年恒例の振り返りです。
まずは[洋画(外国語映画)編]から。
【別格賞】
金字塔:『トイ・ストーリー3』
(C)2008 WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.
ALL RIGHTS RESERVED.
パーフェクトな作品。
笑って、泣けて、じんわりして、あったかい。
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【ベスト5】
今年の洋画で良かったと思う作品は、
ちょっと甲乙付けがたく、1位〜5位まで同位です。
『渇き』
(C)2009 CJ ENTERTAINMENT INC., FOCUS FEATURES INTERNATIONAL &
MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
今年一番鑑賞後に引きずった作品。
バンパイア映画だけど、人間の悲しい性を気品ある映像で鮮烈に描いている。
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■『ハート・ロッカー』
(C) 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.
全編を通して緊張を強いられる疲労困憊映画。
戦争依存症というとんでもない“病気”の存在を知った。
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■『第9地区』
(C)2009 District 9 Ltd ALL RIGHTS RESERVED.
人間の創造力の凄さを痛感した一本。
痛快さの後に訪れる切なさがたまらない“愛”と“友情”の物語。
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■『ベスト・キッド』
数多あるリメイク映画の中でも傑出した出来栄え。
オリジナルの精神を継承しながら、ジャッキーをリスペクトしている点が良い。
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■『キック・アス』
(C)KA Films LP. All Rights Reserved.
映画史に残るアクション・コメディの大傑作(だと思う)。
本作が日本で公開されたことに心底感謝したい。
<総評>
アニメ、人間ドラマ、戦争映画、社会派SF、リメイク、アクション・コメディと、
バラエティに富んだチョイスとなった。
重い映画と軽い映画半分ずつで、バランスも悪くない。
こうやって振り返ると、見た本数はかなり減ったが、それなりに充実した1年だった。
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【最優秀主演男優賞】
■『マイ・ブラザー』:トビー・マグワイア
(C) 2009 Brothers Production, LLC. All Rights Reserved.
実はベスト5に入れるか入れないか、最後まで迷った末に落とした作品。
戦争によって精神を破壊された男を演じたトビー・マグワイアを筆頭に、
子役を含めた全出演者の演技が光る。
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【最優秀主演女優賞】
■『キス&キル』:キャサリン・ハイグル
(C)2010 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
『渇き』で欲に溺れる女を演じたキム・オクビンと迷ったが、
女優としての希少性をかってキャサリン・ハイグルにしてみた。
日本でもっとブレイクして欲しいのだが・・・。
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【最優秀助演男優賞】
■『ベスト・キッド』:ジャッキー・チェン
主演にしてもおかしくはないのだが、あくまでも主役はジェイデン・スミス。なので助演。
寂れたジャッキーを見るのは、ちょっと複雑な心境だが、
本作では、恐らく演技以外のところ(アクション指導とか)でも内助の功だったに違いない。
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【最優秀助演女優賞】
■『アイアンマン2』:スカーレット・ヨハンソン
Iron Man 2, the Movie: (c) 2010 MVL Film Finance LLC. Iron Man, the Character: TM &
(c) 2010 Marvel Entertainment, LLC & subs. All Rights Reserved.
そこにいるだけでエロい。
しかも今回はムチムチスーツで超アクロバティックなアクションを披露!
しびれましたぜぇ!
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【最優秀監督賞】
■『エクスペンダブルズ』:シルベスター・スタローン
(C) 2010 ALTA VISTA PRODUCTIONS, INC
豪華なスターを集めただけでも拍手喝采。
そして、豪華スターを揃えても“主役はオレ!”という演出が、やっぱりスライらしい。
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【最優秀アクション新人男優賞】
■『ベスト・キッド』:ジェイデン・スミス
役柄と実際のジェイデンの頑張りが見事にシンクロ。
その成長に感動して涙が出た。
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【最優秀アクション新人女優賞】
■『キック・アス』:クロエ・グレース・モレッツ
女の子が殺し屋で、しかもバンバンと大の大人を抹殺していく。
そんな不道徳キャラをクロエちゃんが魅力的なキャラに昇華させた。
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【最優秀編集賞】
■『グリーン・ゾーン』
(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
「ジェイソン・ボーン」シリーズのチームによる作品なだけあって、
有無を言わせぬ高速カット編集が堪能できる。
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【最優秀撮影賞】
『ラブリーボーン』
(C)2009 DW STUDIOS L.L.C. All Rights Reserved.
主人公の少女スージー・サーモンが、彷徨う不思議な世界の映像も圧巻だが、
現実世界の活写も見事。セリフに頼らない撮影は、とても映画的。
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【最優秀音楽賞】
■『極悪レミー』
(C)2010 Lemmy Movie LLC photo by Wes Orshoski
レミー率いるモーターヘッドの偉大さが2時間でわかるだけでなく、
その音楽も好きになってしまう。
メタリカとの共演シーンは、感涙ものだ。
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【最優秀ドキュメンタリー映画賞】
■『ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実』
(C)2007 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
人間は同じ過ちを犯すということが良くわかる作品。
一部のバカな人間によって戦争が起こる。なんとも忌々しい。
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【最優秀殺戮賞】
■『処刑山 デッド卍スノウ』
(C)2009 MIHO FILM AS All rights reserved
『マチェーテ』と迷ったが、ゴアシーンは断然コッチの方が多い。
しかも、笑える。
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【最優秀泣けたで賞】
■『リトル・ランボーズ』
(C) Hammer&Tongs, Celluloid Dream, Arte France, Network Movie, Reason Pictures
“死の陰”がない映画で今年泣けたのは、
『ベスト・キッド』と『リトル・ランボーズ』ぐらいか?
『スタンド・バイ・ミー』に通ずる感動の青春映画だった。
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【特別賞】
■『サムライ・アベンジャー/復讐剣 盲狼』
(C)Kurando Mitsutake MMVIII. All Rights Reserved.
我が友・光武蔵人監督念願の日本劇場公開作品。
ちょいちょい関わらせてもらっていたりもするので、思い出深い作品。
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【最優秀美脚賞】
■『マチェーテ』:ジェシカ・アルバ&ミシェル・ロドリゲス
この作品で自分がタンクトップフェチであることを認識したが、
やっぱり脚は脚でとても大切なのであります。
タイプの異なる2人の女優の脚が堪能できる『マチェーテ』は、最高です!