4/29よりシネマライズほか全国にて順次公開 配給会社:アステア、パルコ (C) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED |
アマチュア・ガレージバンドのベーシストで無職の22歳スコット・ピルグリムは、
17歳の中国人高校生ナイブスと付き合っているのにも関わらず、
夢に見た女性ラモーナと出会い恋をしてしまう。
そんなスコットの前に、ラモーナの邪悪な元カレ7人が立ちはだかり・・・。
『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』のエドガー・ライト監督が、
ブライアン・リー・オマリーのコミックを映画化。
と言ってもオイラは、ブライアン・リー・オマリーを知らんのだが、
原作では主人公たちの感情を表現するために、漫画やビデオ・ゲームを使っているらしい。
映画もその世界観を維持していて、
オッサン世代には懐かしい限りの古いゲームを意識したグラフィックからスタートする。
他にも「ゼルダの伝説」といた有名ゲームが登場するし、
スコットと邪悪な元カレとの戦いはゲームそのものだ。
ラストの大バトルは、とあるゲームのモチーフをかなり取り入れており、
ゲームファンにはたまらない演出が施されている。
がっ!
オイラはそのゲーム、知らんのだよ・・・。
なので普通の格闘シーンとして見てしまったのですが、
撮影技術とアフターエフェクトの力は大いにあるけど、
出演者がアクション俳優ではない割には、大健闘の出来栄え。
スコットを演じたマイケル・セラなんてどうみても弱っちそうなのに、
元カレとの戦いになると強くなる。
そのギャップが面白い。
ちょっと北乃きい似の中国人高校生役のナイブス・チャウの活躍も光る。
資料によるとシャッキー・チェン、ミシェル・ヨーのファンなんだってさ。
それだけで、おじさん的には好ましく思うね。
ラブコメとアクションとファンタジーが詰まった一本で、
音楽の使い方もユニーク。
ゲームや音楽に詳しければ詳しいほど、ツボに入る作品なんでしょう。
映像自体がポップなので、別にそれらのジャンルに疎くても、
問題のない作りになっている。
でもねぇ・・・
スコット・ピルグリムに全く感情移入出来なかったんだよねぇ・・・。
それが一番の問題でした。