7月30日より全国にて 配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (C) Disney/Pixar.All Rights Reserved. |
今年25周年迎えたピクサースタジオ。
そのメモリアル・イヤーに登場するのは、2006年に製作された『カーズ』の続編『カーズ2』。
『カーズ』は、おもちゃ、昆虫、魚をそうしたように車を擬人化。
レーシングカーのライトニング・マックィーンは、
成功と名声を求めて出世街道を爆走中。
しかし次のレース会場となるカリフォルニアへの移動中、
誤ってルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリングス」に迷い込む。
お高くとまっていたマックィーンは、
町に住む車たちを小ばかにするが、やがて友情が芽生えるという物語。
実は、ピクサー作品の中で『バグズ・ライフ』の次にあまり好きじゃないのが、
『カーズ』だった。
理由はストーリーがそこまで面白くなくて、大分中だるみするのと、
いまいちキャラクターに愛着を感じることが出来なかったから。
愛着がわかない理由はうまく説明できない。
感覚的なものとしか言えない。
「トイ・ストーリー」シリーズ、『モンスターズ・インク』、
『ファインディング・ニモ』のフィギュアやグッズは欲しいと思ったし、
実際にそこそこ集めたけど、『カーズ』はそういう心境に至らなかった。
そんな感じなんで、あまり続編を切望していなかったし、期待もしていなかった。
まぁ、映画に過度の期待は禁物なので、
これぐらいの心構えで見るのが、丁度良いのかもしれない。
結果、前作よりは遥かに面白かった。
冒頭から新キャラクターのフィンが、大活躍。
フィンは諜報員で、ある調査のため大型船に潜入。
ボンドカーよろしく、ワイヤーを渡り、爆撃し、
終いには、潜水艇へとトランスフォームする。
そして、もう一人の諜報員ホリーは、ジェットエンジン搭載で空を飛ぶ。
うーん、何でもあり・・・かぁ。
例えば『ロボコップ3』でロボコップが空を飛んじゃうとか、
前作以上のスケール感を出すために、
本来あるべき性能以上の機能を盛り込んじゃうのってあんまり好きじゃない。
危機的状況下になっても、
「どうせ秘密の武器かなんかでなんとかしちゃうんでしょ〜」って、
思ってしまうのです。
でも、まぁ、ピクサー作品だから、
そこまで荒唐無稽なことはしないよねって。
ところが、オンボロトラックのメーターは、
ある特殊機能が追加される。
いつものメーター以上能力を発揮するのか!?
まずい!!!と思ったが、
流石はピクサー、ほどほどのところで寸止めしており、
あんまり気にならない。
逆に機能は追加されても基本はメーターなので、
自分の能力に驚くメーターが面白かったりする。
最後まで見ると新キャラの性能も、何でもありじゃないし、
メーターにもそこまで無茶をさせていない。
ライトニング・マックィーンに至っては、基本、前作のまま。
この物語を破壊させない、キャラクター造形のさじ加減は、流石ピクサーだ。
そして、その物語だが、今回はスパイ映画になっているため、
前作よりも少しだけ複雑化されている。
大人が見る分には全く問題ないが、子供には理解出来るのかな?
まぁ、理解出来なくてもユニークな車が沢山登場するし、
舞台は日本、イタリア、フランス、イギリスと変化に富んでいるし、
基本、派手なので見た目だけで楽しめるかも。
レースカーの光沢や光の反射、ボロ車のサビといった質感は相変わらず素晴らしい。
実写と見間違うほどだった背景のグレードもアップ。
ピクサー作品の映像の素晴らしさは、今さら語るべきことではないが、
今回もハイクォリティだ。
スケール感はUPしているし、前作でやや単調だった物語も改善されているしで、
概ね良いのですが、根本的にダメなところがある。
それは、ライトニング・マックィーンが活躍しないこと。
今回はメーターが主役。
でも、『カーズ』の主役はライトニング・マックィーンであるべきだと思う。
それから今回、ライトニング・マックィーンとメーターの友情に亀裂が走る。
当然、2人はお互いを求め、友情を復活させるんだけど、
そのきっかけが安易ちゅうか、説得力に欠けるのでございます。
で、自分の中でその部分が納得出来なかった理由がわかった。
それはメーターというキャラクターが好きになれないからだ。
傍にいたら嫌だもん。
危なっかしくて見ていられない。
残念ながら「あるがままの君で良いよ!」といえるマックィーンほど、
オイラは度量が広くないのだ。
このメーターが好きじゃないというのは、
『カーズ』があまり好きじゃなかったことの理由だったんだ、
ってことにも気付かされました。
愛着沸かないわけだ。
さて、最後に3D。
今回、Xpand方式で見たのですが、これについてはちょっと長くなるので、
別途書きたいと思います。
コメント (1)
カーズ2感動しました
投稿者: ダスティ | 2015年02月21日 17:13