2011年10月26日更新

“デフ・レパードの来日公演を楽しもう!” Part4

デフ・レパードの来日公演を盛り上げるぞ!ということで、
断続的にデフ・レパードの記事をアップしようと思っていたんだが、
ライブアルバムの8月19日、20日にあげた「MIRRORBALL」以降、何も書いていない。


気が付けばもうライブ当日まで1ヶ月を切っていた。
ちゅうか2週間切った!!


ヤバイ、そろそろ書かねば!
でも何を書こう・・・。
迷った末、アルバムごとにライブでやりそうな曲をピックアップして紹介することにした。


これならば、デフ・レパードのライブに行ったことのない方、
デフ・レパードのライブに昔は行ったことがあるが、最近行っていない方に対して、
ライブに行く前の事前予習の手助けになるかなと。


なんだかんだ言って、スタジオアルバムは10枚以上リリースされている。
全部聴くのは大変だからね。


下記、曲を紹介する際、★マークで重要度を表そうと思うんだが、
あくまでもライブで演奏される可能性を示すものであり、
曲そのものの評価ではないので、その点ご理解頂きたい。


★★★★・・・超重要曲。ライブで演奏される可能性大。
★★★・・・・過去のライブで何度も演奏されているが、たまにセットリストから外れる。
★★・・・・・過去のライブで、たまに演奏された。
★・・・・・・もしかしたら演奏されるかも。

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■「ON THROUGTH THE NIGHT」(1980)
onthroughthenight.jpg
自主制作アルバム「DEF LEPPARD E.P.」(79)を経てリリースされたメジャーデビューアルバム。
メンバーは、ジョー・エリオット(Vo)、リック・サヴェージ(B)、
スティーヴ・クラーク(G)、ピート・ウィリス(G)、リック・アレン(Dr)。
この時、リック・アレンは若干17歳。
音も悪いし、かなり粗削りだが、後のデフ・レパードを思い起こさせるメロディラインを持つ曲も多い。


「Wasted」★★
現在、ライブではファーストアルバムの収録曲が演奏されることはほとんどないが、
唯一「Wasted」は初期からのファンサービスとして演奏される可能性がある。
その場合、アンコールでの演奏がほとんど。
よって、知らないと不完全燃焼のままライブが終わってしまうので、
一応はチェックしておいた方が良いでしょう。


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■「HIGH 'N' DRY」(1981)
highndry.jpg
AC/DCのアルバムを手がけたジョン・マット・ランジを迎えて制作されたセカンド。
前作以上にエッジの効いた音色で、メタル色が強い曲が多い。
アルバム発売、ツアー後、常に酔っ払ってスタジオに現れるピート・ウィリスを解雇し、
代わりに元ガールのフィル・コリンが加入。
現在、手に入るアルバムにはフィル・コリンが参加した曲が2曲追加収録されている。


「Let It Go」★★
2002年の来日公演ではアンコールやオープニングで演奏されている。


「Another Hit And The Run」★★
2000年以前のライブでは頻繁に演奏されていたが、最近はセットリストから外されることが多い。
初期デフ・レパードの中では大作感溢れる一曲。


「Bringin' On The Heartbreak」★★★★
ごくたまにセットリストから外されるが、最近は頻繁に演奏されている。
アコースティックバージョンで演奏されることが多く、サビの部分では大合唱を求められるので、
歌詞を覚えておいたほうがベター。
とはいってもサビは曲名と同じなので、曲名さえ覚えておけば良い。


「Switch625」★★★
以前の来日公演では、演奏されることがなかったが、
1996年の「スラング」ツアー以降、アルバムの流れと同じように、
「Bringing' On The Heartbreak」に引き続き演奏されることが多いインスト。
最近のデフ・レパードのライブでは、フィルとヴィヴィアン単独のギターソロがない。
その分、このインストで消化!?
インストなのにメチャクチャ盛り上がります。


「Mirror,Mirror」★
前回2008年の来日公演で演奏された一曲。
「アドレナライズ」ツアー以降、来日公演でこの曲が演奏されたのは、この1回のみかも。
デフ・レパードのライブでは、よくこういう奇抜な選曲がなされる。


毎回、このアルバムからは2,3曲演奏されるが、
「Bringing' On The Heartbreak」「Switch625」以外の曲は、「Mirror,Mirror」のように予測不能。
そして、概ね、「この曲知らない」という反応が場内に漂う・・・。


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■「PYROMANIA(炎のターゲット)」(1983)
pyromania.jpg
全世界で1000万枚以上のセールスを記録したメガヒットアルバム。
フィル・コリンが途中から本格的にアルバム制作に関わり、
前作同様、ジョン・マット・ランジがプロデューサーを務めている。
きらびやかなギターサウンドとデジタライズされたドラムの音色が融合。
SE、エフェクトを含め緻密な音設計がなされており、
今後のデフ・レパードの方向性を決定付けただけでなく、ロック史においても非常に重要度の高いアルバム。
本作リリース後、ドラマーのリック・アレンが自動車事故を起こし、左腕を切断するも、
驚異的な回復力と特殊なドラムセットによって、事故後3ヶ月で見事にバンドに復帰している。


「Rock Rock(Till You Drop)」★★★
アルバムのオープニングナンバーであり、デフ・レパードの新たな歴史の幕開けを飾る一曲。
初のフルレングス・ライブ・アルバム「Mirrorball」がそうであるように、
過去のライブでも初っ端に演奏されるか、2曲目と早い段階で登場することが多い。
しかし、セットリストから外されることもかなりあるという微妙な立場の曲である。


「Photograph」★★★★
ハードロック/ヘビーメタルに詳しくない人でも、80年代、洋楽で育った人だったら絶対に知っている名曲。
このバンドの一般的な知名度を上げた代表曲であり、セットリストから外されたことはない。
ライブではサビの「フォートグラァ〜フ」というコーラスを大合唱するんだが、あまりに高音で辛い。
ほぼアルバム通りに演奏されるフィル・コリンのギターソロも聴き所。
過去はライブでは、アンコールや本編のケツから2、3番目あたりで演奏されることが多かったが、
最近は中盤の終わりぐらいに投入されることが多い。


「Stagefright」★★
80年代の「ヒステリア」ツアーではオープニングソングとして演奏されていたが、
次の90年代初頭の「アドレナライズ」ツアー以降、ほとんど演奏されることはなかった。
ところが、2000年の「X」ツアーの来日公演で、突如復活。
しかし、その後、またセットリストから外されている。
初めて見たデフ・レパードのライブ映像がこの曲だった。
かなりインパクトを受けたので、またやって欲しい。


「Too Late For Love」★★★
1993年の「アドレナライズ」ツアーまではほぼ100%の確率で演奏されていたが、
それ以降は演奏されたりされなかったり。
前回の来日公演では演奏されているが、やらない可能性も高い。


「Die Hard The Hunter」★
かつてのデフ・レパードのアルバムには必ず1曲は収録されていた大作曲。
「ヒステリア」ツアーのころは頻繁に演奏されていたが、最近は全く演奏されていない。


「Foolin'」★★★
扱い的には「Too Late For Love」とほぼ一緒。
ライブでは序盤から中盤にかけてのつなぎで演奏されることが多い。


「Rock Of Ages」★★★★
本編のラストに演奏される超重要曲。サビは大・大・大合唱になるので、
口ずさめることが出来るようにしておいた方が良い。
“この曲が演奏される=終わり間近”ということで、ちょっと悲しい気持ちなる一曲。
悔いが残らないように、大声で「ロック・オブ・エイジス!」と歌うべし。
歌詞暗記必須。


「Bill's Got A Gun」★
恐らく演奏されることはないと思うが、2002年の「X」ツアーで演奏された。
意外すぎて誰もついてこれなかった。


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■「HYSTERIA(ヒステリア)」(1987)
hysteria.jpg
全世界で1700万枚以上の売り上げを誇るモンスターアルバム。
オーバーダビング、分厚いコーラス、エフェクトと前作以上の作り込みがなされ、
洗練されたゴージャスサウンドが楽しめる捨て曲ゼロの名盤中の名盤。
ライブでの完全なる再現は不可能な曲が多いが、逆にライブではスタジオ盤にはない、
ロックの生々しさが表現されているので、スタジオ盤とライブの違いを比較してみるのも面白い。
「炎のターゲット」と並びバンドの代表作であり、ライブで演奏される曲も多い予習必須の最重要アルバム。


「Women」★★★
かつてのライブでは重要曲だったが、最近は外されることが多い。
ジョー・エリオットの短いコメントをきっかけにフィルが、イントロのリフをいきなり奏でる。
そんなライブならではのかっこよさが光る一曲。


「Rocket」★★★★
2008年の来日公演レポートでも明記したが、以前はライブの中盤を担い、
10分近く演奏されていたが、最近はスタジオ盤よりも短いバージョンであるケースが多い。
どちらにしてもライブでは演奏されることが多いので、必聴曲。


「Animal」★★★★
サビだけでなく、サビ前のBメロから大合唱が始まるので、そこから歌詞を覚えておいたほうが良い。
そのBメロの最後の部分からサビのド頭までは、
「兄いちゃん、ちょっと見たら、エロ本」と聞こえる。(「空耳アワー」より)


「Love Bites」★★★
本当は★4つにしたいところだが、全米ナンバー1ソングにも関わらず、
時たまセットリストから外されることがある。
実は以前はライブでそれ程燃える曲ではなかったのだが、
ヴィヴィアンのギターのフレーズと音色が泣けるので、演奏して欲しいなぁ。


「Pour Some Sugar On Me」★★★★
ライブの終盤の大ヒット曲オンパレードの中でも、かなり盛り上がる一曲。
出来ることならば、適当でも良いから歌詞を全部覚えて行った方が良いぐらい。
Aメロ後、1回目のディーン、ディーン、デケデケでのギターリフの後は、
オーディエンスが「ウォ!!」という掛け声を入れる。これがお決まりパターン。
“雷神”リック・アレンのドラミングが栄える一曲でもある。


「Armageddon It」★★★★
こちらも大ヒット曲オンパレードの一角を担うロックチューン。
メインボーカルとコーラスの掛け合いが多いので、コーラスパートは覚えておきたい。


「Gods Of War」★
「ヒステリア」、「アドレナライズ」ツアーの頃までは、ライブの山場で演奏されていた超大作。
SEから始めたら相当ライブ映えすると思うので、セットリスト復活を望みます!
でも多分、演奏されません・・・涙・・・。


「Hysteria」★★★
稀にセットリストから外されるので★3つだが、個人的には★10個にしたいぐらい。
2日間公演があると、どちらか一方の日のみ演奏されるケースが多い。
今回も追加公演があるので、そうなる可能性が無きにしも非ず。
昔はジョー・エリオットがギターでバッキングパートを弾いていたぐらい、
音圧が求められる一曲だが、最近、ジョーはボーカルに専念。
ギター2本とは思えないぐらい幻想的な世界が繰り広げられる1曲。
演奏されたら100%泣く。
彼らの公式サイトのお問い合わせフォームで「絶対に演奏してくれ!!!」とオーダーしちゃおうかな。


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■「ADRENALIZE(アドレナライズ)」(1992)
adrenalize.jpg
「ヒステリア」ツアー後、次のアルバムの曲作りも終えレコーディングを開始しながらも、
一時中断をしていた1991年1月8日。
バンドの中心的人物だったスティーヴ・クラークが、アルコール過剰摂取でまさかの急逝。
本作はスティーヴ亡き後に制作されたアルバムだが、作詞作曲に彼の名前がクレジットされている曲が多い。
スティーヴのパートは、全てフィルが弾いている。
アルバムの中身は、「HYSTERIA」の路線を継承しており、
いかにもデフ・レパードらしいキャッチーな楽曲が揃っている。
アルバムリリース後、ヴィヴィアン・キャンベルが加入。
クィーンのフレディ・マキューリー追悼ライブにて、新編成で初演奏を行った。


「Let's Get Rocked」★★★★
“Do you wanna get rocked?”(ライブでは“rocks”と聴こえる)というイントロを筆頭に、
“Rock”という単語が頻発する「Rock Of Ages」と並ぶ、バンドのロックアンセム。
最近はアンコール1発目で演奏されることが多く、Bメロ、サビは大合唱大会になるので、
歌詞を覚えておいた方が、悔いが残らないでしょう。。
更に曲の節々にコーラスとボーカルの掛け合いがあり、コーラスパートを覚えておくとより楽しめる一曲。
ブリッジ部分も歌いやすい。
出来ることなら全部暗記しておいたほうが良いぐらい。
とにかく盛り上がります!!


「Make Love Like A Man」★★★★
★3つにしようかとも思ったんだが、
セットリストから外されたことはほとんど無かったような気がするので4つに。
他のデフ・レパードの曲もそうだが、この曲もサビとコーラスパートを覚えておくとより楽しめる一曲。


「Have You Ever Love Someone So Bad」★★
ライブではやったりやらなかったりの名バラード。
「Hysteria」同様、2日間公演があると片方の日だけ演奏されるというパターンが多い日替わり要因か?


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■『RETRO ACTIVE』(1993)
retoroactive.jpg
未発表曲、アルバム未収録曲のシングルB面曲を集めたアルバム。
寄せ集めて的な感じもするが、全曲リレコーディングかリミックスが施されている。
スティーヴのペンによる楽曲もかなり多く収められている。
正規のアルバムとは言えないが、頻繁にライブで演奏される曲が収録されているので、
出来ればチェックしておきたい1枚。


「Action」★★★
70年代に活躍したイギリスのバンドSWEETのカバー。
歌詞も覚え易いし、疾走感のある曲なので、やれば必ず盛り上がる。
アンコール、2曲目で演奏されることが多いが、セットリストから漏れることも。


「Too Steps Behind」★★★
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ラスト・アクション・ヒーロー』への提供曲。
アコースティックバージョンとエレクトリックバージョンが存在するが、
ライブではアコースティックバージョンで演奏される。
この曲もやったりやらなかったりで、やはり2日公演のうち一方のみで披露されることが多い。


「Ring Of Fire」★
「X」ツアーでまさかのオープニングを飾った一曲。
これはいくらなんでも意表をつき過ぎだろう!と思ったことを良く覚えている。
その後、ライブで演奏されたことはないようなので、レアっちゃレアですね。


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■「VAULT」(1995)
vault.jpg
新曲2曲を含む初のベストアルバム。
代表曲を網羅しており、ライブの前にアルバムを1枚1枚事前に聴くのがキツイ場合は、
このアルバムだけでも聴いておくと良いでしょう。
この後、2枚組のベストが発売されるが、こちらの方がコンパクトにまとまっているし、
ブックオフで250円で売っていたりするので、お手頃です。


「When Love & Hate Collide」★★★
デフ・レパードらしいゴージャスなパワーバラード。
スタジオ盤はエレクトリックだが、ライブではアコースティックで演奏されることもある。
「Hysteria」、「Love Bites」、「Have You Ever Needed Someone So Bad」といった楽曲と、
入れ替わり演奏されるケースがかなり多い。
個人的にはこの曲を聴くと大学生時代の失恋を思い出す。




ベストが出たのでキリが良い。一旦、ここで切ります。
以降、次回へ続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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