既報の通り、2008年のホワイトスネイクとのダブルヘッドライナーツアー以来、
約3年ぶりの来日公演となるデフ・レパードのライブに行って来ました。
時は2011年11月7日(月)。
会場は東京国際フォーラム ホールA。
デフ・レパードが前回この会場でライブを行ったのは、1999年9月30日〜10月2日の3日間。
『ユーフォリア』ツアーの時だから、もう12年も前のことなのね・・・。
確か、WOWOW用にカメラクルーが入ったんだよねぇ。
そんな思い出の地、東京国際フォーラムへ着くと、
既に到着済の佐藤アサトとその友達のNさんと合流。
(Nさんはアサトの大学時代の友人で、歩く「Burrn!」と呼ばれるほどメタルの造詣が深い)
佐藤アサトは、オジー・オズボーン、
Nさんはデフ・レパードの『X』ツアーのTシャツを着用していた。
11月5日(土)に大阪公演があったのだが、
何を演奏するのか楽しみだったから一切の情報をシャットダウンしている旨を伝えつつ、
会場の外の広場で缶ビールを飲みながら、
「オープニングはなにかな?」、「あの曲やるかな?」とライブ前ならではの話に華が咲く。
開演時間の20分ぐらい前に会場入りすると、グッズ売り場には黒山の人だかりが。
「ヒステリア」のジャケットTシャツが売られており、
欲しいと思いつつも、金銭的な事情で断念・・・。
2階席だというNさんと別れてから客席ホール内に入ると、
ライブ前のあの独特の雰囲気が漂っている。
座席は1F10列目。
9回デフ・レパードのライブに来ているが、今まで一番良い席だ。
ステージに向かってやや右側なので、今までのライブの立ち位置からすると、
恐らく、フィルが目の前に見えるはずだ。
客層を見るとやはり年齢層は高めだ。
女子率も高い。
子供の姿もチラホラと。
デビューから30年以上。
若い頃にデフ・レパードと出会ったファンの多くはもう世代的に中年だ。
子供がいる光景に時の年月を感じずにはいられない。
そういう自分ももう40手前だ・・・。
開演10分前、キャパの割りに便器の台数が極端に少ないトイレに行き、
(因みに2階にあるトイレは個室、小便器共に数が多いです)
戻ってくると今まで何度も一緒にデフ・レパードのライブを体験してきた後輩のゴッチの姿が。
場内にはレッド・ツェッペリンの「カシミール」が流れていた。
大音量で聴く「カシミール」は、カッコイイことこの上ない。
既に会場内は熱気がムンムンしており、シャツを脱いでTシャツ姿に。
前回の来日公演同様、映画『グローバル・メタル』のTシャツだ。
お恥ずかしい話、メタル系のTシャツはこれしか所有しておらずで・・・。
やがて、曲はAC/DCの「悪魔への招待状」へと移る。
この曲が収録されているアルバムのプロデューサーは、ロバート・ジョン“マット”ランジ。
言わずもがな、「炎のターゲット」、「ヒステリア」を手掛けた人だ。
既に開演予定時間を過ぎており、音量もガンガン大きくなってきた。
デフ・レパードのライブ前といえば、
ガンズ&ローゼスの「コーマ」、ジョン・グリッターの「ロックンロールPART2」、
クィーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」などが定番だったが、
今回は、盟友ロバート・ジョン“マット”ランジ プロデュースのこの曲にしたようだ。
お客さんもその辺、分っているようで、方々から歓声が上がる。
そして、「悪魔への招待状」終了と共に客電が落ち、
いよいよデフ・レパードのライブがスタート!
気になるのは、オープニングソングとフィルが上半身裸かどうかだ(なんだそれ!)。
以前よりこのブログで、一曲目に「Stagefright」を切望していることを書いてきたが、
多分それはないだろと思っていた。
なぜなら、ライブ前「ミラーボール」収録の「Undefeated」を聴き直した時に、
アフリカンドラムから始まるイントロが、
エアロスミスの「イート・ザ・リッチ」のイントロみたいな感じで、
オープニングソングにピッタリのような気がしていたからだ。
そして、案の定、ライブは「Undefeated」で幕を開けた。
「Stagefright」をやらないのは残念だが、「Undefeated」はカッコイイ曲だし、
これはこれでありだと感じた。
メンバーのフォーメーションは、いつもの通りで、
向かって右にフィル・コリン、左にヴィヴィアン・キャンベル。
リック・サヴェージ(サヴ)は、ヴィヴィアンの横だ。
リックのドラムキットは高台に設置されており、
なぜかひまわりの造花が数本添えられていた。
バックにスクリーンなどは張られておらず、
至ってシンプルなセットだ。
気になるフィルは、最初から上半身裸でした。
この人確かヴェジタリアンだった思うのだが、この筋肉はなんなんだ。
たんぱく質を何で摂取しているのだろうか?
それにしても、東京公演初日だからか、音が悪い。
ジョー・エリオットのボーカルは、明瞭だが、ギターの音がモコモコしている。
フィルのフレーズとか全く聴こえなかった。
アウトロのギターソロも不明瞭なまま、2曲目へと突入したんだが、
な、な、な、なんとここでまさかの「Let's Get Rocked」!!
ここ最近は、アンコールで演奏され、ライブのトリ中のトリを飾ることが多かったので、
これには度肝を抜かれた。
ゴッチと2人で「おおぉ!!!」と大騒ぎだ。
「Undefeated」は、絶対にやると思ったし、
コーラスワークが生かされた曲なので、なんとか歌詞を覚えようと試みたが、
意外と早口なフレーズが多く、英語が出来ない身としては、暗記以前の問題で口ずさめない。
なので、“Cha!”と“I'm Undefeated”という部分だけを歌うという省エネモードだったが、
「Let's Get Rocked」は、絶叫系の最高峰。
2曲目の時点で喉にかなりのダメージが・・・。
続く3曲目は、このところ2、3番目が多い「Animal」。
ライブの定番中の定番であり、人気の高い曲なので、会場はお祭り騒ぎだ。
会場にいる多くの聴衆が、コーラスパートを大合唱する中、
横にいる佐藤アサトは、ジョーのボーカルパートをシャウトしていた。
流石、声のお仕事をしている人は違います。
気になっていた音響はこの辺りで、かなり改善された。
PAさんありがとう。
お陰でフィルのギターソロがガッツリと聴こえました。
そのソロ前のキメのところで、
アームバーを握ってギターそのものを揺するという力技のアーミングを披露。
「Animal」に続いて演奏されたのは、「ミラーボール」の流れと一緒で、
『ソングス・フロム・ザ・スパークル・ラウンジ』収録の“C'Mon C'Mon”。
2008年のライブレポートに「今後、ライブで重要になるであろう曲」と記したとおり、
近作のアルバムからの曲であるのにも関わらず、大いに盛り上がった。
きっと簡単な歌詞とハネたリズムが良いのでしょう。
初っ端から突っ走っており、この辺で落としてくるかなぁ〜と予測していたら、
フィードバックバリバリのイントロをフィルが奏でてくれた。
「Women」だ。
前回の来日公演ではセットリストから外されたので、
2002年の『X』ツアー以来9年ぶりの生「Women」。
思わず「超うれしい!!!!」と叫んじまった。
サビの大合唱で、全身の毛穴が開き、
フィルの最初のギターソロで涙がチョチョ切れ、
最後のヴィヴィアンのギターソロで、オイオイ泣いてしまった。
いつものことだが、デフ・レパードのライブは汗と涙でびっちょびっちょだ。
クールダウンどころか、ヒートアップしちゃった「Women」が終ると、、
耳慣れたSEが場内に響き渡り、ジョーが「90年代、80年代の曲をやるよ」と語った後、
「Foolin'」がスタート。
出だしこそ静かだが、Bメロ以降はガッツンとくる一曲だ。
ちっとも休まりません。
まぁ、休む気はないけど。
ライブの序盤は、フィルが前面に出てギターを弾きまくっており、
ヴィヴィアンは大人しい感じだった。
立ち位置も常に後方だったが、ここら辺りからガンガン前に出てきた。
「Foolin'」の次は、
常にライブの中盤を担う「Too Late For Love」辺りを持ってくることが多いので、
風が吹いているようなSE音を待っていたら、
ジャラジャラジャーンジャジャーン。
予想を裏切り、超アッパーの「Make Love Like A Man」が始まった。
でも確か、前回のツアーもこの流れだったような・・・。
この曲はサビから始まるので、初っ端から大合唱だ。
ジョーとコーラスの掛け合い、サビでの雄叫び、フィルのボーカル、
そして、最後のジョーのアカペラと聴き所満載の曲だ。
フッと会場の後方を振り返って見てみると、2階席もビッチリ。
(後で聞いたら平日、しかも月曜日の夜にも関わらず超満員だったとか)
会場全体がノリにノッている。
そして、みんな笑顔だ。
大いに盛り上がった後は、「Too Late For Love」。
イントロの食い気味のリフ、
サビの後の“ウォーオーオー、ウォーオーオー”のコーラスパートのシンプルなギターフレーズ、
中盤のギターソロ、そして、2回目のコーラスパート後のキメ。
鳥肌ですわ。
このバンドの楽曲構成の良さに感動していると、今度は珍しい曲を演奏した。
「Slang」だ。
問題作のタイトルソングゆえか、あまりライブで演奏される機会がなく、
日本で最後にプレイされたのは、12年前のここ東京国際フォーラム。
カッティングを多用したファンキーな曲調で、
デフ・レパードの中では珍しいタイプ楽曲だが、個人的には結構好きなので、
演奏してくれて嬉しかった。
曲の中盤にある「One,two,three,four」というカウントを
ジョーが「イチ、ニ、サン、シ」と言うあたりは12年前と変わらない。
3分ぐらいで、サッサッと「Slang」を終え、
お次はライブの目玉の一つである「Love Bites」だ。
スタジオ版通りのボボベ〜ンと、
エフェクト掛けまくりの“If you've got love in your sights. Watch out, love bites”が流れ、
さあいよいよジョーのボーカル!
が、しかし、、肝心のボーカルの出だしでジョーの声がかすれちゃって・・・。
ズッコ!って感じでした。
まぁ、年間何十本、何百本とライブこなしていたら、
良い所で声が出ないこともありますわなぁ。
ちょっとガッカリチックな「Love Bites」でしたが、
ヴィヴィアンがそんな思いを吹っ飛ばしてくれた。
とにかくラストのギターソロが素晴らしかった。
単音ヴィヴラートの連発から入り、
「おいおい、ブルースじゃないんだよ!」と思ったのも束の間、
その後は、聴いているこちらが腰砕けになるようなフレーズを連発。
ギターはいつものギブソン・レスポールではなく、YAMAHAのSGを使用。
ピックアップセレクターが、ギターの上部に取り付けられており、
ヴィヴィアンはフレーズごとにフロントとリアを使い分けて弾いていた。
こんなに前の方の席でデフ・レパードのライブを見たことがなかったが、
こういう細かい部分も確認できてしまうのですね・・・。
ヴィヴィアンは、バラード系の曲で、このYAMAHAのSGを使っていました。
名バラードの後は、またまた耳に馴染んだSEが。
「Rocket」だ。
このところはライブの前半に投入され、ショートバージョンで演奏されることが多かったが、
今回、このタイミングでの登場となると、かつてのようなロングバージョンか?
その予測は的中し、中盤はフィルとヴィヴィアンによるギターバトルが展開された。
これがものすげぇ痺れた。
ヤバイっす。
あまりのかっこよさに卒倒しそうでした。
これぞライブというドラマチックな展開を大いに堪能した。
やはりこの曲はロングバージョンの方が断然栄えるね。
こうやって思い出して書いているだけで、背筋がゾクゾクしてくる。
「Rocket」が終わるとサブ以外のメンバーがステージから姿を消し、
ベースソロが始まった。
そのフレーズは、「Rock On」。
デフ・レパードのライブで最もやって欲しくない1曲だ。
どうノッテ良いのかわからんのだよ。
実はライブ前にビールを飲んだのが良くなかったのか、
「Love Bites」辺りから若干尿意を覚えておりまして、
トイレに行っちゃおうかと思っちゃったよ。
結局、トイレには行かず見続けたんだけど、行かなくて良かった。
なんとベースソロの後「Rock On」ではなく、
「Gods Of War」のベースラインを弾き始めたのだ!
超ウルトラスーパー久しぶりの「Gods Of War」。
93年以来ですよ!!
ゴッチと二人で大興奮!
全てのギターフレーズがかっこいい。
メインのパートはヴィヴィアンが主に弾いていた。
この「Rocket」「Gods Of War」の二大大作はマジで圧巻だったし、
デフ・レパードがギターバンドであることを再認識させられた。
やるかやらないかわからない、「Women」、「Gods Of War」が聴けただけでも嬉しい。
あとは「Hysteria」をやってくれたら大満足だ。
なんてことを考えていたら、「Gods Of War」の終盤から引っ込んでいたジョーが、
アコギを持ってステージに登場。
続けてフィルとヴィヴィアンもアコギを手にしてやってきた。
ニコニコ顔のジョーが、「今から10分間、君たちもデフ・レパードだ。一緒に歌ってくれ!」と語り、
「Two Steps Behind」を弾き出した。
そこまで大好きな曲ではなかったんだが、
この曲がリリースされた大学時代の記憶が一気にフラッシュバックして、
なんだか泣けてきてしまった。
休憩中のリック・アレン以外、全員が楽しそうに演奏していて、
それが嬉しくてまた泣けた。
フィルがアコギでそれ弾くか?ってぐらい早いオブリガートをかましていた。
それも超楽しそうに。
いいなぁ〜。
フィルに憧れるよ。
どれだけトレーニングしたらあんな風になれるんだろう?
俺もムキムキの肉体になりたいなぁ・・・ではなくて、ギターテクニックだよ!
さてさて、僕たちデフ・レパードの10分間も残り半分。
あと5分でアコギとなればこの曲しかないでしょう。
「Bringing' On The Heartbreak」だ。
泣きのイントロフレーズが奏でられた瞬間、会場からは歓声が。
みんな好きなのね、この曲。
良い曲だもんね。
サビの部分はいつものようにジョーが客席の方にマイクを向けて、
「Singin'!!」と歌うことを要求するんだが、
もう喉潰れていて、高い声でないっす・・・。
そして、前回の時と同じように、「No!!」のところでエレキにチェンジ!
ドカーン!と爆発したかのようなヴィヴィアンのギターソロがマジポンやばいっす。
世の中にチョーキングという技術があって本当に良かった。
熱いギターソロとサビの大合唱の後、求めるものは当然の如く「Switch 625」だ。
サブがベースラインを刻み続けているので、これはやる!と確信。
すると、ギャギャギャ〜ン!とGマイナーのアルペジオがっ!
左右に分かれて立っていたフィルとヴィヴィアンが、
ステージ中央にやってきて弾きまくる!
ロック史に残る名インスト。
こんな素晴らしい曲を作ってくれたスティーヴ・クラークに大感謝。
ありがとう!!!
そして、最後はリックのドラムソロ。
ドッドタッタ、ドッドタッタと刻んだリズムが段々と早くなり、やがて激しいドラミングに。
それに合わせて照明が点滅。
あまりのかっこよさに佐藤アサトは、
「ヤバイよ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイよ、ヤバイ、ヤバイ」と「ヤバイ」を連呼。
お前は潮を吹かせるAV男優か!!
やめよう・・・下ネタは・・・。
で、「Switch 625」でドラムキットを叩き、キックしまくったリックが、
続けてハイハットをカツ、カツ、カツと打ち鳴らす。
間違いない、「Hysteria」だ!!!
やってくれてありがとう!!
本当に本当に嬉しいです。
この曲をやらないとどんなに他の選曲が良くてもダメなんです。
フィルのオブリガート、ヴィヴィアンのアルペジオ、もう最高です!
そして、ドラムキットの前に立ったフィルとヴィヴィアンが、
ユニゾンで奏でるギターソロがちょーーーーーーーーーーーー感動的で・・・。
毎度のことだが、涙腺緩みまくってボロボロと泣いてしまった。
今日泣いたの何回目だ?
アウトロのフィルのフレーズも切なげでたまらん。
「Hysteria」に酔いしれた後は、ジョーがヴィヴィアンをステージ中央に呼び寄せる。
「彼はがボーイだった頃、ディオってバンドにいたんだ」と紹介すると、
ヴィヴィアンはディオの「ホーリー・ドライヴァー」のリフを弾く。
場内はもちろん大ウケだ。
ジョーは、「彼はもう少し大きなボーイの頃、ホワイトスネイクってバンドにいたんだ」と続ける。
ヴィヴィアンは「スティル・オブ・ザ・ナイト」のリフを弾く。
これまた大ウケだ。
「そんな彼はデフ・レパードに加わり、もう20年だよ!!!」とジョーが語る。
そうか・・・もう20年か・・・。
で、こういう紹介のされ方をするとやる曲は決まっている。
ヴィヴィアンがディオ、ホワイトスネイクのリフに続いて弾き出したのは、
「Armageddon It」のイントロリフだ。
当然、場内は大ウケだ。
AメロはEの開放弦を弾くため左手が空くので、
サブは左手を額の辺りに当てて遠くを見るいつものポーズを決める。
サブ以外も、キメの部分で両腕を広げ胸を張るジョー、
右肩を少し上げた状態で右手をアップストロークするフィル、
うつむき加減にドラムをひたすら叩き続けるリックと、
「Hysteria」ツアーの頃と同じ仕草をするメンバーたちの姿が、嬉しくって、嬉しくって・・・。
ヴィヴィアンによるギターソロ直前のジョーのきっかけは、
「C'mon!Boy!!」だった。
ギターチェンジの時にギターテクニシャンとジャレあっていたヴィヴィアン。
確かにいつまで経ってもボーイなのかもしれない。
「Armageddon It」が演奏されたということは、ラストに向けてヒット曲のオンパレードだ。
続いて演奏されたのは「Photograh」。
そりゃもうあのリフが鳴った瞬間に、会場は割れんばかりの大歓声ですよ。
Bメロ、サビともにハイトーンボイスが必要となり、
喉を破壊する殺傷能力抜群の1曲だが、あらん限りの声を出しました。
まぁ、正直言うと全然声出てないんだけどさ・・・。
この曲の聴き所といえば、やっぱりフィルのソロ。
何度聴いても素敵だ。
「Photograh」のラストのフィードバックからデケデケデケデケと演奏が続き、
「ラビラカボーン、ボーン、ボーン」とくれば「Pour Some Sugar On Me」。
ドードーン、ダッタッタ。
「ウォ!!!!!!!」
みんなマノウォーのジャケットみたいに拳を振り上げて雄叫びの掛け声。
この曲はカラオケでも良く歌うので、歌詞を丸暗記していまして、
もう頭から足の先まで歌いっ放し。
場内も今まで以上に一体感があって、超気持ちよかった。
会場のみんなありがとう!
私、幸せです。
アップアップの曲が終わった後、ジョーがMCを始めた。
「今日は東京公演の1日目だけど、明日もくるかい?」
「いえぇーーーい!!」と叫びたいところだが、
明日のチケットを入手していない。
前回のツアーは13,000円とチケットがあまりに高かったで1公演に留めたんだが、
それまでは来日すれば毎回2公演行っていた。
今回、追加公演が決定した時点でかなり悩んだんだが、
どうも踏ん切りがつかないでいた。
ところが、ジョーの次の一言で腹が決まった。
「明日は違う曲をたくさんやるよぉー」
そうだデフ・レパードがライブでやる曲はまだまだ沢山ある。
もっとやって欲しい!もっと聴きたい!
行く!行く!行く!行くぅぅぅぅ!
って、お前はAV男優か!!!
そんなくだらない下ネタはさておき、
「Photograh」、「Pour Some Sugar On Me」と来たらもうこれでしょう。
ジョーがリックを紹介して、
「Gunter glioben glauchen,globen!」
「Rock Of Ages」の始まりは、ライブ本編の終わりを意味する。
既に声はガラガラだったけど、
心残りがないよう力の限り「ロックの時代!!」とシャウトしましたよ。
最高のロックアンセムが終わると、メンバーたちは一旦ステージ裏へ。
さて、いつもだったら「Let's Get Rocked」がアンコールで演奏されるが、
今回は既に消化している。
何を持ってくるのかゴッチと予想をする。
ゴッチは「ヴィヴィアンがSG持ってきたらバラード系じゃないですか?」と分析。
デフ・レパードはアンコールにバラードを演奏することが多いので、その線は大いに有り得る。
だとすると「When Love & Hate Collide」か「Have You Ever Needed Someone So Bad」辺りかな?
なんて話をしていたら、ヴィヴィアンがSGを手に登場。
ってことはバラードか?
すると、ドッドタトン!というドラムのフィルイン。
「When Love & Hate Collide」だ。
大学生時代の失恋ソングで、そんな時代もあったよねぇと思わず感傷に浸る・・・。
でもそんな感傷はサビでぶっ飛んだ。
ジョー、全く声が出ていない。
かなりハイトーンが求められる曲だということは百も承知だが、
あまりに辛そうなので、「そんなに辛いならやらんでも・・・」って思ってしまった。
他に幾らでも曲があるじゃないのさ。
残念過ぎる「When Love & Hate Collide」で終わったら嫌だなぁ、
もう一曲やって欲しいな。
やってくれるなら最後はガッツンと激しく終わって頂きたい。
ではどの曲が残っているのか考えを巡らせると、
「Action」「Wasted」「Let It Go」とかか?
それとも前回アンコールで演奏された「Bad Actress」?
なんて予測していたら、
暗転後、間髪入れずに始まった曲があまりに意外で驚いた。
まさかの「Rock Rock(Till Your Drop)」!
今までオープニングか、序盤に演奏されることが多かったこの曲が、
アンコールとは・・・。
粋なエンディングに大感動!
いやー、出来ればこのまま時が「Never stop」して欲しいッスよぉ!!!
しかし、時は流れているもの。
始まりがあれば終わりもある。
ステージの照明が明るくなり、遂に終わりという雰囲気に。
ジョーはしきりに「どうもありがとう」「Thank you」を繰り返す。
こちらこそありがとうだよ!
至福の時を過ごさせてくれました。
「Women」「Gods Of War」「Hysteria」をやってくれて本当に嬉しかったし、
「Let's Get Rocked」や「Rock Rock(Till Your Drop)」の意外な配置など、かなり満足でした。
アサトもゴッチも同じ気持ちのようで、晴れやかな顔をしていました。
会場を見渡すと3人だけでなく、多くの人たちが笑顔でした。
きっと多くの“同士”が満足していたのでしょう。
ひとしきり挨拶をした後、メンバーたちははステージ裏に引っ込み、暗転。
「Kings Of The World」が流れ始め、客電が点灯。
デフ・レパードの東京公演の1日目が終了してしまった。
それにしても、やはりデフ・レパードのライブの一体感は凄い。
うーん、この感動をまた味わいたい。
明日も来ねば!!
ということで、2階エントランスに設置された特設売店で、
明日の公演のチケットを買うため列に並び始めると、男性から声を掛けられた。
「あのー、明日のチケット買われるんですか?
でしたら私の持っているチケットを買っていただけませんか?
明日行けなくなってしまったので・・・」
座席を聞くとな、な、な、なんと前から7列目。
買います!!!!!!
この方、なんと北海道から来ているというではありませんか。
わざわざ遠路はるばるデフ・レパードのために東京に来たのに行けないとは・・・。
明日は、行けなくなってしまったこの方の分も、声援を送ろうと誓う。
(興奮していてお名前をお聞きするのをすっかり失念してしまいました・・・)
ナイスな明日のチケットもゲットできたし、
喉も渇いたので飲みにいこー!!
Nさんと同じくアサトの大学時代の友人Kさんと合流。
Kさんは長崎から来たという。
結構、みなさん地方から来るんですね。
そのバイタリティに脱帽です。
やっぱりメタルが好きな人って熱いんだよなぁ〜。
熱いライブの余韻に浸りながら、
鋼鉄野郎5人で居酒屋に繰り出し、メタル談義で大いに盛り上がりました
因みに入った居酒屋のお客さんのほとんどがデフ・レパード帰りの方々でした。
きっとみなさん、それぞれの感動や興奮を語り合ったのでしょう。
以上が2011年11月7日(月)デフ・レパード来日公演@東京国際フォーラムのレポートなのですが、
翌朝、11月5日(土)の大阪公演のセットリストを調べたら、全く一緒。
デフ・レパードは日替わり曲を良くやるので、
これにはちょっと驚いた。
【2011年11月7日(月)@東京国際フォーラムAホール セットリスト】
1. Undefeated
2. Let's Get Rocked
3. Animal
4. C'mon C'mon
5. Women
6. Foolin'
7. Make Love Like A Man
8. Too Late For Love
9. Slang
10. Love Bites
11. Rocket
12. Bass Solo〜Gods Of War
13. Two Steps Behind
14. Bringing' On The Heartbreak
15. Switch 625
16. Hysteria
17. Armageddon It
18. Photograph
19. Pour Some Sugar On Me
20. Rock Of Ages
ENCORE
21. When Love & Hate Collide
22. Rock Rock(Till Your Drop)
⇒デフ・レパード 2011年11月8日(火)東京国際フォーラム ライブレポート