少し前に松本清張の文庫本を誤って重複して購入してしまったことを書きましたが、
先日、下巻を2冊買ってしまった「けものみち」を先日読み始めた。
しかし、100ページぐらい読み終えたあたりで、「あれっ?」と思った。
「ひょっとして、これ読んだことあるかも・・・?」って。
更に読み進めると、やはりところどころに既読感がある。
間違いなく、一度読んだことがある!
少しばかり苦労して上下巻を揃えたのに、まさか読んでいたことを忘れているとは・・・。
チョンボのうえにチョンボを重ねてしまった。
しかしながら、一度読んでいるのにも関わらず、
物語のその後の展開も、結末も何故かまるで思い出せず、結局最後まで読んでしまった。
「こんな結末だったっけ?」ってぐらい忘れていたので、
結果的にはチョンボを帳消しにする形になったんだけど、
全く内容を覚えていなかった自分の記憶力のなさにいささか凹んだ。
忘却といえば、こんなこともあった。
先日、日吉でアイリッシュハブを営んでいる知り合いのKさんから、
垣根涼介の「クレージー・へヴン」を読んだというメールをもらった。
垣根涼介は好きな作家なので、その著書はそこそこ読んでいるのだが、
「クレージー・へヴン」は確かまだ読んでいなかった。
そして、Kさんからメールをもらった数日後、BOOKOFFで「クレージー・ヘヴン」を発見。
しかも105円。
迷わず購入。
早速読み始めたたんだが、2行読んだだけで、
“既に「クレージー・ヘヴン」は読了済だった”という悲しすぎる事実を知るに至る。
が、しかし、途中まではうっすらと物語の展開を思い出せたものの、
中盤以降、全く思い出せないのだ。
で、結局、最後まで読んでしまった。
「クレージー・ヘヴン」といい、「けものみち」といい、記憶喪失が相次いでおり、
ちょっと心配な今日この頃です。