前々回の洋画ベスト、前回の邦画ベストに引き続きまして、
2011年のワースト作品の発表ですが、
【裏部屋】行き作品が1本もないことから分るとおり、
今年はワーストといえる作品があまりありませんでした。
とはいえ、公開時はその作品の興行を気にして、
なるべく【裏部屋】行きにしないように心がけているところもあるので、
今回のワーストではある程度“本音”を出しちゃおうかなぁ〜。
で、今回は見ている作品、特に邦画の本数がかなり少ないので、
洋画(外国語映画)と邦画を混在させた形での発表となります。
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【ワースト3】
1位:『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』
2007年のワースト『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』に続きまして、
人気シリーズ第4弾がワースト1位。
端から期待しちゃいないが、案の定の内容だったうえ、
なんちゃって3Dの酷さも相まって、睡魔、眼精疲労との闘いに明け暮れ、
映画鑑賞どころではありませんでした。
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2位:『コクリコ坂から』
まずジブリ作品である必然性を感じることが出来なかった。
それと宮崎駿監督の息子・宮崎吾朗の映画なのに、
オヤジさんのカラーが宣伝も含め前面に出てしまったのもいただけない。
さらにオヤジさんがこの作品に込めた思いは、映画だけじゃ伝わらないッス。
客が入っていないのに意地になって興行を引っ張ったのも、なんだか悪あがきに見えてしまった。
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3位:『キラー・インサイド・ミー』
ただ無意味にバイオレントなだけの不快な映画。
しかもジェシカ・アルバとケイト・ハドソンというお気に入りの女優が、無駄にいたぶられる。
サドが喜ぶ映画か?
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【ワースト主演男優賞】
『僕が結婚を決めたワケ』:ヴィンス・ボーン
相棒のケヴィン・ジェームズ共々、この手の映画には合わんのでは?
まるで感情移入できず、ちょっと辛くて、痛かった。
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【ワースト主演女優賞】
『マイティ・ソー』:ナタリー・ポートマン
この作品でナタリー・ポートマンを主演扱いにするのは正直微妙だが、
それなりに出演シーンも多かったので、よしとした。
『ブラック・スワン』を見た後だからというのもあり、
その手抜きっぷりが印象に残ってしまった。
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【ワースト監督賞】
『コクリコ坂から』:宮崎吾朗
まず企画の段階でやりたくないのに監督を引き受けたこと。
制作中オヤジに口出しさせなかったのは良いが、
出来上がった作品には、あまり“らしさ”が見られなかったこと。
結局のところ、全てにおいてオヤジに主導権を握られていたこと。
次回作では脱オヤジを期待しております。
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【ワースト予告編賞】
『ブラック・スワン』
見せ過ぎ予告編の最高峰。
予告編をちゃんと見たのは、本編鑑賞後だったから良かったものの、
もしも先に見ていたら『ブラック・スワン』に対する印象はまるで違ったはず。
「そこ見せちゃうの!?」って予告編見ながら何度も思った。
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【ワースト映画業界賞】
なんちゃって3D映画
ハリウッドも含めてだが、劣悪な3Dが多過ぎる。
特に2Dを3Dにコンバートした作品は、無理がある。
煩わしいメガネも一部軽量化されて、大分良くなったが、それでもやっぱり煩わしい。
視野は狭くなるし、目は疲れるし、肩は凝るし、鑑賞の妨げになることばかり。
なのにメガネ代がかかるってどういうこと?
しかも一部劇場が、300円から400円に値上げですか!?
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以上、ワーストでした。
中でも一番の問題は、やっぱり3D映画だなぁ・・・。
2012年は3D率が減ることを祈る。