2012年01月04日更新

#638 『ストリートダンス/TOP OF UK』

ストリートダンス

『ストリートダンス/TOP OF UK』
2012年1月7日より新宿バルト9ほかにて
配給:ツイン


パッと見、ドキュメンタリー映画みたいですが、
ちゃんとストーリーがあります。


ストリートダンス選手権で優勝を目指すダンスチーム“ジェイ 20”から、
突然、リーダーのジェイが脱退を表明。


ジェイの恋人のカーリーが新たなリーダーになるものの、
練習する場所の確保も出来ず、チームメイトの関係もギクシャクしてしまう。


困り果てたカーリーにバレエ教師のヘレナが、条件付でバレエスタジオの提供を申し入れる。
その条件とは、バレエの生徒たちをチームに入れることだった。


まとまりの欠いたチームを引率するだけでも大変なのに、
ストリートダンス未経験のバレエダンサーを指導することになったカーリー。


果たしてチームをひとつにまとめて、ストリートダンス選手権で優勝することができるのか?


ストリートダンス


ロックで育ってきた人間なので、ヒップホップとかストリートダンスとか、
まったく興味がないし、知識もない。


そんな状況下で、ストリートダンスを題材にした映画を楽しめるわけがないと、
見る前は思っていたが、食わず嫌いは良くありませんね、
とても面白かったです。


一発でストリートダンスに魅了されてしまいました。


映画の大部分を占めるダンスシーンは、
それぞれ動きが違っており、見ていて本当に楽しかった。


特にクライマックスでのダンスは、
始まるまで劇中の観客同様、「どんなダンスを披露するのか?」と、
ワクワクしてしまった。


そして、圧倒的なパフォーマンスに感動しちゃいました。


アクロバティックな動きをサラッとやってしまうダンサーたちは、
年少時代に「マイムマイム」を踊った程度で、
ダンス歴ゼロ&体バリカタな輩からすると、超人です。


ストリートダンス


ストーリーはありきたりだし、結果も分っている。
厳しい見方をすると、
映画としてはストーリー仕立てのミュージッククリップという域を脱してはいないとも思う。


しかし、本作に限っては、そんなことはどうでも良くなってくる。
逆に物語が凝っていない分、ストリートダンスに没頭できるし、
単純明快だからこその爽快さを得ることが出来る。


あと、主人公のカーリーを演じたニコラ・バーリーがなかなか良い。
彼女はバレエやジャズダンスは習っていたものの、
ストリートダンスの経験は全くなく、猛特訓をして体得したという。
純粋に凄いなぁーって思う。


黒のダンスブラ姿が、爽やかにエロいのも好得点です。
締まりに締まった美しいクビレに、目が何度も奪われてしまいました。


それから他の出演者の中で、注目なのはやはりシャーロット・ランプリングでしょう。


ストリートダンス


この手の映画に出演すること自体意外だけど、
流石、作品全体が締まるし、品が出るし、何よりも説得力が増しますね。


彼女をキャスティングしたのは大正解だと思う。


ダンス映画のサクセスものといえば、『フラッシュダンス』が思い出されるけど、
『フラッシュダンス』にあった“湿っぽさ”があまりなく、カラッとしている。


爽やかな後味が残る、拾い物の一本でした。


スカッとしたい方にオススメです。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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