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昨日、「オリジナル・ドローイング・ショー The Cube」という今までにないエンターテイメント・ショーを鑑賞した。
「ドローイング・ショー」とは、
韓国のアーティスト、キム・ジンギュほか3名が、大きな立体キャンバス(キューブ)に、
“超高速ドローイング”技法を駆使して絵を描いていく過程を見せるというもの。
それもただ、見せるのではなく、
宇宙、地球、自然、人間ドラマなど、9つのシーンで構成し、
セリフのないパフォーマンスと音楽で、物語を進行させながら見せていく。
いわば、アートと演劇と音楽を融合させたショーだ。
描かれる絵は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」や、
ジャック=ルイ・ダヴィッドの「アルプスを越えるナポレオン」、
葛飾北斎の浮世絵といった世界的にも有名なものからオリジナルまで多岐に渡る。
ストーリーに即して、各シーンごとに木炭、マーブリング、シャドウ・ドローイング、
ライティング・ショーなど、多彩な手法を駆使して描いていく。
こうやって文章にしてしまうとなんだか良くわからんかもしれませんが、
公式サイトを覗いてもらえれば、なんとなくイメージがつくかと思います。
瞬く間に絵が描かれていく過程や様々な手法は、見ているだけでも面白いし、
描かれた絵が、一瞬にして「“更に”凄い絵」に変貌を遂げるマジックショー的な驚きもある。
次に描かれる絵がなんなのか?どんな手法で描かれるのか?という楽しみが終始あるので、
休憩15分を挟んで約1時間50分、あっという間。
クライマックスは圧巻で、無意識のうちに拍手をしていました。
生憎、今回の日本公演は本日(1月26日)で終ってしまうのですが、
また見られる機会がありそうなので、ご興味がおありの方は、その際に是非。
多少、テンポが悪くて冗長さを感じたり、
物語がよくわからんところもあったのですが、
これが初のショーケースということで、これからどんどんとブラッシュアップされていくのでしょう。
世の中に有名な絵画はごまんとあるし、オリジナルに至っては無限大だ。
多くの絵をもっと凄いパフォーマンスと演出で見せてくれるのでは?
という今後の期待感が募る。
因みにメインキャストのキム・ジンギュは、
堺雅人似の柔和なイケメンでした。