2012年4月21日より全国にて
配給:東映
「スーパーヒーロー大戦」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映AG・東映ビデオ・東映
------------------------------------------------------------
今年の1月に『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』を見に行った際、
予告編(特報)の上映で本作の存在を知った。
「仮面ライダー」も「スーパー戦隊」も石ノ森章太郎関連作品だし、
テレビの放送も同じテレビ朝日で日曜日朝の「スーパーヒーロータイム」枠。
親和性は多分にある訳だが、「仮面ライダー」VS「スーパー戦隊」は、
昔で言えば、ジャイアント馬場VSアントニオ猪木級の、
誰もが待ちわびならがも、禁じ手に近い戦い。
それが実現。
ついにやっちまった!
正月と盆が一緒に来たような本作の公開を待ちわびていた人も沢山いるでしょう。
激込みが予想される公開日の週末を避け、
一週遅れて都内某所のシネコンの一番大きいスクリーンで鑑賞。
(案の定、本作は初日2日間で4億円以上を稼ぎ、興行ランキング1位を獲得している)
14時45分の回で、入りは6〜7割程度。
当然、家族連れが多い。
過去の『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピック on 銀幕』や、
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』がそうであったように、
“VS”とはいっても共にヒーローなわけでして、最初、チョロチョロっと戦って、
実は誤解で、本当の敵は別にいました!
で、共闘というパターンかな?と思った。
しかしながら、今回に限っては、
「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」が戦い続ける。
しかもそこそこの切迫感を持って。
その展開にちょっと驚いた。
本来ヒーローである仮面ライダーディケイドとゴーカイレッドが、
それぞれ大ショッカー、大ザンギャック軍団を率いて、
スーパー戦隊狩り、ライダー狩りを行なう。
ゴーカイレッドに至っては、他のゴカイジャーのメンバーとも仲違い。
一体ディケイドとゴーカイレッドの身に何が起こったのか?
何故、共にヒーローである「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」が戦わなくてはならないのか?
その謎を突き止めるため、仮面ライダーディエンドこと海東大樹と、
他のライダー同様ライダー狩りの餌食になってしまったオーズのヒロイン泉比奈、
ゴーカイブルー(ジョー・ギブケン)とゴーカイグリーン(ドン・ドッゴイヤー)の変則チームが動き出す。
ディケイドとゴーカイレッドは登場した時点で、様子が変。
何の説明も無いまま、いきなりライダー&スーパー戦隊狩りを行なうし、
その状態が結構長く続く。
世のちびっ子たちは、いつもと勝手が違う2人の変貌振りに戸惑い、
一体何が起こっているのか理解できないのでは?
酷い場合は泣き出してしまうのでは?
と、見ながら危惧してしまった。
しかしながら、これでもか!!ってぐらい、
「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」が次々と登場し戦うので、
「何故戦うのか?」という疑問はどっかに吹っ飛んでしまったのか、、
スクリーンに釘付けの様子で、劇場のちびっ子たちの多くは、声も出さずに見入っていた。
こんな感じで、本作はタイトル通り、
とにかく歴代の「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」が、惜しげもなくバンバン出てくる。
過去のシリーズからだけでなく、「仮面ライダー フォーゼ」、「特命戦隊 ゴーバスターズ」といった、
現在絶賛オンエア中のヒーローももちろん登場。
ファン垂涎の夢の共演がそこかしこに。
そして、とにかく戦いまくる。
全編の8割ぐらい戦っているんじゃないかな?
でもちゃんとストーリーがしっかしているし、
要所要所でお馴染みだけど意外なキャラクターが登場し、時にギャグを挟み込む。
さらには「えぇ、あなたがそれに乗るの!?」的な驚きもある。
ちゃんと緩急をつけているので、戦い一辺倒の一本調子になっていない。
戦いそのものも、流石に毎週テレビ放送でやっているだけあって、
毎度のことだが、クォリティが高い。
各戦隊の特徴を生かした戦い方や、
各仮面ライダーの変身シーンが沢山見られるのも良い。
(旧「仮面ライダー」シリーズの面々の扱いが若干微妙だが・・・)
映画ならではのサービス精神!
ボリューム満点の内容!
あっという間に上映時間が過ぎ、エンドロールに。
いや〜、お腹一杯。
大満足のエンターテイメント作品でした。
でもこんだけやっちゃうと次回の劇場版、相当ハードル高くないですか?
そっちが心配です。
さて、『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』の時にも書いたけど、
「スーパー戦隊」は「ゴセイジャー」以降、それなりにテレビシリーズを見ているが、
「仮面ライダー」は「フォーゼ」も含めちゃんと見ていない。
しかしながら、知識がなくても充分に楽しめる内容であったことを、
最後に述べておきたいと思います。
大人の場合、一部の熱烈なファン以外、
大人オンリーで率先して見に行くケースはあまりなく、
きっとお子さんから「見たい!連れていて!」とせがまれるケースが多いと思います。
その際、「よく分からない」「子供向け」という理由だけで本作を見ないの勿体無い。
お父さんは、昔憧れたヒーローへの思いを馳せ、
童心に帰れること間違いなし。
お母さんは、小さい頃、ヒーローものに接する機会は少なかったと思いますが、
本作にはイケメンが数多出演しています。
しかも、ワイルド、クール、優男、ひねくれ者、小心者、お調子者などバリエーションも豊富。
きっと好みの男子に出会えるはず!
上映前、いかにも子供に無理矢理連れてこられましたぁ〜ってな感じの女性が、
上映終了後、売店で関連書籍を購入し、「見せて」とせがむ子供を無視して、
本の中身を食い入るように確認している姿を目撃しました。
ゴールデンウィークの予定がまだ決まっていないお子さんのいる親御さんたち。
是非、お近くの上映劇場へ足をお運び下さい!
【本編鑑賞に役立つマメ知識】
70年代、人気番組だった「仮面ライダー」シリーズは、
関東ではテレビ朝日系列で放送されていたが、
1975年に放送局のネットの変更に伴い、テレビ朝からTBS系列に移ってしまうこととなった。
枠が空いてしまうという事態となり、
困ったテレビ朝日の制作陣が、その対応策として生み出しのたが「秘密戦隊ゴレンジャー」。
つまり「スーパー戦隊」は「仮面ライダー」の穴を埋める形で誕生した。
その後、「仮面ライダー」は、2000年の平成ライダー「仮面ライダー クウガ」でテレビ朝日に戻ってくる。
コメント (1)
仮面ライダー側の登場キャラやほかはあまり文句はないですけど、スーパー戦隊側の敵に対してはたくさんあります。
まず、雑誌の記事やCMを見ていたら21世紀戦隊の敵ばかりで面白くないです。これから私的にメインで出てほしかった敵を発表します。
ギンガマンのゼイハブ。これはここ最近になって大御所声優がたくさんお亡くなりになられているから柴田さんに大きな花をもたせてあげたいのと、ゴーカイジャーとの勝負ややり取りを見て見たいからです。
ゴーゴーファイブのジルフィーザ&サラマンデス。東北地震のこともありますけど、私的にはこの2人は20世紀戦隊の敵でもトップクラスの実力があると思いますし、サラマンデス役の緑川さんはとても人気があるから客寄せには最適です。
他にもいろいろな20世紀戦隊の敵がメインで出演してほしかったですけど、お亡くなりになられた声優や役者の都合などで出演は難しいですけど、次回作は20世紀戦隊の敵をメインにした作品を作ってほしいです。
投稿者: CP10 | 2012年05月03日 21:17