いよいよ今年も残すところ後わずか。
毎年本ブログでは一年の間に見た映画の振り返りをやっていますが、今年はできません。
理由は語れるほど映画を見ていないから。
【伊藤Pの部屋】のタイトル一覧を見れば一目瞭然。
映画館で見て記事にしなかった作品も数本あるんだが、それにしても数は激減。
2011年も鑑賞本数は縮小傾向にあったけど、今年は更なる拍車がかかった。
おそらくこの業界に入って、最も映画を見なかった年かもしれない。
そんな訳で、ベスト10はおろか、ベスト3すら挙げられない。
とはいえ、せめて邦洋一本ずつぐらいは…ってことで挙げてみることに。
■邦画
『おおかみこどもの雨と雪』
本作は映画館で見てブログで紹介しなかった一本。
独創的な物語の中に、母と子供の関係や人間と自然の営み、
思春期手前の少女の微妙な精神状態など普遍的なテーマが溶かし込まれていた。
全編に漂う危うさが、奇妙な緊迫感を生み出していて、
日々何気なく過ごしているが、人や新しい何かと出会いながら生きている。
それと同じく、多くの別れ、失うものもある。
人や物資だけでなく、時間もそうだ。
一瞬一瞬が大切だと気づかされる。
女の人、特に子供がいる女性に響く内容だと思うんだが、
男である自分もグサグサきた。
なんだかわからんが、エンドロールに入った瞬間、涙がボロボロ出てきた。
場内は空いていて、観客は数えるほど。
若者ばかりでおっさんは自分ぐらい。
夏場だったので服の袖で涙を拭うこともらできない。
かといってハンカチで拭くのも恥ずかしい。
「あのおっさん泣いてるでぇ〜」とバカにされそうだ。
なんとか、客電が点く頃には涙は収まったが、
トイレの鏡で自分の顔を見たら、目は真っ赤。
誰が見ても、あんた泣いたでしょって顔でした。
■洋画
『バトルシップ』
おそらく本作をベストに挙げる人はあまりいないと思われるが、
今年見た映画の中で一番興奮したんだよね。
興行的には残念な結果になってしまったが、
てんこ盛りの内容でお腹いっぱいの映画でした。
ついでにヒロインを演じたブルックリン・デッカーは美脚賞も受賞ですな。
ちゅうことで、簡単ですが、2012年の振り返りでした。
来年は・・・たぶん、今年以上に映画を見ないような気がする・・・。