2013年01月29日更新

早稲田 戸山公園

「江戸川橋」からの続き。


変な写真が撮れてしまった「水神社」を後にし、「戸山公園」へと向かう。
新目白通りを渡り、「リーガロイヤルホテル東京」の左脇の道に入り、
早稲田大学の敷地に沿って歩く。


途中、せっかくなので「大隈講堂」を撮影。


IMGP4439_R.JPG


早稲田大学の創立者大隈重信の名を冠した1927年竣工の建物で、国の重要文化財に登録されている。


実は一度だけ「大隈講堂」に入ったことがあるんだけど、
歴史を感じる厳かな空気があり、いるだけで身が引き締まった。
トイレとか段差があって今では少し不便な造りではあったが、それもまた歴史。


早大南門商店街を抜けると早稲田通りの「馬場下町」交差点に出る。
角に「穴八幡宮」があり、ちょっと行ってみたい気がしたが、「戸山公園」を優先。


この辺は流石に早稲田の学生と思しき人たちが大勢いた。
当然、みんな若いので少し気後れしながら、早稲田大学戸山キャンパスを左に見て進むと、
「戸山公園」に到着。


IMGP4444_R.JPG


下記の地図を見てもらえれば解るとおり、
かなりの敷地面積を誇り、しかも形がいびつ。
しかも明治通りを挟んだ向こう側にも戸山公園がある。


toyamamap_R.jpg


初めて来たので、どこに箱根山があるのか見当もつかない。
先ほどの公園名を刻んだ石碑には「箱根山地区」とあったので、この辺であるのは間違いない。


それでも適当に歩いて、万が一見当違いだったら戻るのも大変そうなので、
園内に設置された案内板で確認するも、どうもよくわからない。
ちゅうか、書いてない。


どうやらこっちの方だろうと思しき方に向かってみるも、
階段を登ってみたら行き止まりとか、箱根山が見つからない。


彷徨うこと数分。
やっと箱根山入口を発見した。


IMGP4445_R.JPG


「戸山公園」の入口の広場では、早稲田大学の学生たちがサッカーをしていたんだが、
この辺は人影は皆無で、かなり寂しい。


道標に従い坂道を上がっていくと、左手に円形の建造物が出現。


IMGP4448_R.JPG


後で調べたら、陸軍戸山学校軍楽隊野外音楽堂跡だそうな。


戦前や戦時中は、この野外音楽堂で軍歌が演奏されたのだろうか?


坂を登ってすぐ、今度は右手に「箱根山 陸軍戸山学校址」の石碑が。


IMGP4449_R.JPG


そして、その横にある解説板を読んでたまげた。


「この地は和田戸という武士の館の後で
 源頼朝が源武の勢ぞろいをした所と伝えられ
 後代和田戸山と呼ばれた」


頼朝時代の和田といえば、和田義盛のことか!?


1213年、北条義時の挑発に乗り、鎌倉で激戦を繰り広げた末に滅んだ義盛率いる和田一族。


父方の祖父が住んでいたのが、江ノ電の和田塚駅の前。
近くには、和田一族の塚がある。


2011年の「ディープツアー2011 鎌倉 PART1」でも訪れ、
その後、鎌倉時代の歴史を学び、和田義盛が男気溢れる武将だったと知り、
縁も感じてすっかりファンになっていた人物だ。


ここが和田義盛と関係のある地だとは思いもよらず、
1人興奮しながら坂を登り続けると、階段が。


IMGP4451_R.JPG


どうやらこれが箱根山の頂上に続く階段のようだ。


『怪談新耳袋殴り込み!劇場版 <東海道編>』で、
ひとりギンティ小林が登り、ビビりまくっていた場所に違いない。


正直、「ディープツアー2012 鎌倉 PART2」で訪れた「護良親王の首塚」に比べたら、
まったく怖くないんだけど、周りには誰もいなし、オイラも頂上でビビるぜぇ!!
と、階段を一気に登る。


そして、待っていたのは!!!


韓国人のカップルでした・・・。


IMGP4455_R.JPG


す、すまん・・・、俺、完全にお邪魔ですな・・・。


しかし、そんな珍客に動じず、
イチャイチャし続けるカップル。


なかなかの強者です。


箱根山山頂の見晴らしを期待したが、
木がおおい茂っていてあまり良好とはいえなかった。


IMGP4452_R.JPG


箱根山の麓には、
陸軍戸山学校将校集会所遺構の上に立つ、「日本基督教団戸山教会」がある。


IMGP4454_R.JPG


と、頂上からバシバシとフラッシュを焚きながら写真を撮ったのですが、
やはり韓国人カップルはお構いなしに、イチャイチャ。


ここはギンティ鈴木がビビった神聖な場所だぞ!!!
イチャイチャするな!


と、心の中で叫びながら、さっさと撤収。


先ほどの階段を降りると、「箱根山 陸軍戸山学校址」の石碑のものよりも、
もっと詳し解説板があった。


IMGP4457_R.JPG


やはり和田とは和田義盛のことでした。


この地は江戸時代に尾張藩徳川家の下屋敷となり、
回遊式築山泉水庭「戸山荘」として整備され、箱根山に見立てた玉円峰が造られたほか、
東海道の小田原宿を模した建物など二十五景がしつらえられたというが、
当時を偲ぶものはほとんど残されていない。


もったいない・・・。


とにもかくにも箱根山に登ることも出来たし、
そろそろ帰ることに。


せっかくなんで行きとは違うルートで早稲田駅を目指したんだが、
なぜか方向感覚を失い、
iPhoneマップで位置情報サービスを駆使しているのにも関わらず迷ってしまった。


決して方向音痴じゃないんだが、
箱根山の麓をぐるぐるとまわる羽目に。


結局、公園の中を突っ切る公道を通ったんだけど、とにかく薄暗い。


IMGP4459_R.JPG


ここ新宿区ですよね?


人通りも少なく、暗いので、女性一人で歩くのはかなり危険。


たまに車は通るんだけど、例えばここで車に引きずり込まれたら、
目撃者ゼロです。


もしも行かれる際には気を付けてくださいね。


公園沿いに歩き、先ほどの「戸山公園」入口経由で早稲田駅に到着。


IMGP4461_R.JPG


ちょうどここでポツポツと雨が降り出した。
さっきまでまったく雨の気配などなかったのに・・・。


傘持っていなかったので、ホッと胸をなでおろす。


そして、東京メトロ・東西線に乗り、吉祥寺に向かったんだが、
中野駅で地上に出た瞬間、バケツをひっくり返したかのような土砂降り。


あぶねぇ〜!!!!!!


まさか10月にゲリラ豪雨があるとは・・・。


幸い、吉祥寺に着くころにはやんでおり、
濡れることはありませんでした。


運が良かった。


さて、今までは散策と言いながらも、
事前に何かしら目的を持って行動することが多かったですが、
今回はかなり行き当たりばったり。


でもそれが楽しくもあった。


そして、「戸山公園」が和田義盛の縁の地ということを知ることが出来たのも、
大きな収穫でした。


因みに渋谷の「道玄坂」の由来も、和田一族と関係があります。
興味のある方は、是非調べてみてください。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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