2013年04月16日更新

三鷹市PART8 鉄ちゃん垂涎の地

「三鷹市PART7 三鷹の由来」の続き。


三鷹の地名の由来に触れられる「鷹場標石」を後にした頃には、
大分、陽が暮れてきて、トワイライトゾーンになっていた。


これ以上、「多摩の歴史I」で紹介されている寺院や史跡を巡るのは無理。
しかし、そのまま帰るのも勿体ないので、史跡ではないがもう一カ所立ち寄ってから帰ることに。


「三鷹市役所」から三鷹通りをひたすら北上すると、JR中央線の線路にぶつかる。
左折して、線路沿いの道に入りそのまま道なりに進む。


すると太宰治が愛したという線路に架かる陸橋がある。


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昭和4年(1929年)の竣工した陸橋で、当時のものがそのまま残っている。


下から見た階段にも風情を感じる。


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階段を登るとこんな感じ。


IMGP4691_R.JPG


丁度、車庫の上に架かっているので、
運行中の中央線とお休み中の総武線・東西線が楽しめる、鉄ちゃん垂涎のロケーション。
自分は鉄ちゃんじゃないけど、写真を撮りたくなる光景だ。


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そりゃ、太宰治もお気に入りになるだろうし、おばちゃんも佇むわなぁ。


IMGP4704_R.JPG


ぼぉ〜と眺めていられて、時を忘れる。
どこかノスタルジックで、暖かい。


後日、また訪れちゃいました。


rikyou.jpg


そんな素敵な場所を後にして、今度こそ本当に家へ向かう。


陸橋の麓に停めていた自転車にまたがり、来た道を逆走すると「三鷹駅」に出る。


IMGP4705_R.JPG


この「三鷹駅」は、「武蔵野市 PART6 境」でも少し触れたが、
駅の真下を「玉川上水」が流れており、
それが市境となっていて、「玉川上水」より東側は武蔵野市の管轄になる。


「三鷹駅」の前には、「三鷹橋」が架かっていて、その下を流れるのが「玉川上水」だ。


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下の写真は、「三鷹駅」と「三鷹橋」のわずかな隙間から見下ろして撮ったもの。


IMGP4713_R.JPG


確かに「三鷹駅」の下には「玉川上水」が流れている。


「三鷹橋」の脇、「風の散歩道」沿いには、手押しポンプ(昇進ポンプ)が設置されていた。


IMGP4712_R.JPG


かつて、このポンプで玉川上水から生活用水を汲み上げていたのでしょう。
「風の散歩道」は何度も通っているが、その存在に気付かなかったなぁ・・・。
ほんと、そんなのばっかりですよ。


以上が三鷹市散策なのですが、武蔵野市に比べ、三鷹市は広大で地形もいびつ。


「多摩の歴史I」で紹介している史跡を全部回るためには、
野川の方まで攻めないとならない。


その辺は、ほとんど調布市・府中市なので、自転車で行くにはちょっと遠いんだが、
近藤勇関連の史跡などがあるので、いつかトライしたいと思う。


三鷹市は、仙川、野川といった自然の川や、井の頭の池など水に恵まれていたことから、
古くから人々の暮らしが成立し易い環境にあった。


その分、江戸時代以降に栄えた武蔵野市よりも、三鷹市の方が古い歴史を持ち、史跡も豊富だ。


下の写真は、別の日に三鷹駅の北側、上連雀1で発見した、庚申供養塔。


kousiho.jpg


三鷹市の重宝に指定されているこの庚申供養塔の横には、
観音の石碑がある、


kuyoutou.jpg


武蔵野市には庚申塔は「安養寺」にしかないが、
三鷹市はたくさんある。


勝ち負けを競うものではないが、史跡で戦った場合、武蔵野市は完敗だ。
まだ全部回りきれていないのに、この時点で「散策記」のボリュームは、
武蔵野市の上をいっている。


三鷹市、奥深し。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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