2013年9月15日(日)、神宮球場にヤクルトVS阪神戦を見に行った。
野球観戦は久しぶりだし、
随分前からチケットを買っていたので、ずっと楽しみにしていたんだけど、
この日、大型の台風18号が日本列島に接近しており、朝から土砂降り。
試合中止を覚悟していたが、
午後は晴れ間が出て、持ちこたえてくれました。
で、この試合、注目は何と言ってもヤクルトのウラディミール・バレンティン選手。
王貞治さんの持つ55本という本塁打日本記録に並んでおり、1発が出れば新記録達成。
3試合ホームランが出ていなかったので、そろそろ出るんじゃねぇ?と期待していたら、
1打席目で、いきなり飛び出しました!
1回1アウト2塁の2-1から、阪神先発の榎田が投げた甘いストレートを打ち、
日本新記録となる第56号ホームラン!
49年ぶりに大記録が塗り替えられ、
ヤクルトファンのみならず、阪神ファンもスタンディングオベーションで、
その栄誉を称えました。
阪神ファンですが、歴史的瞬間の現場に立ち会うことが出来て、
本当に良かった!
歴史的瞬間といえば、2010年10月5日に、
阪神のマット・マートン選手が打ち立てた、
日本プロ野球新記録のシーズン211安打達成の時も、神宮球場にたまたまいた。
※【控室】「歴史的瞬間」参照
それほど頻繁に野球観戦に行く方ではないが、
本塁打と安打の日本記録達成の瞬間を生で見ることが出来るとは・・・。
1回のヤクルトの攻撃が終わり、
レフトの守備につく際に、阪神ファンからも大声援が送られ、
バレンティン選手もその声援に応えてくれた。
礼儀正しいバレンティン選手は、
第2打席でも57号となるソロをレフトスタンドに叩き込んだ。
またまたヤクルトファンも阪神ファンも総立ちで、場内は大歓声。
この日、阪神は先発の榎田が試合をつくれず、
3回で5失点でKO。
その後も失点を重ねたうえ、打線も全く繋がらずゼロ行進。
こういうへっぽこな試合の時は、
大概、レフトスタンドは超殺気立っていて、
罵声が飛び交うんだけど、なんだか穏やか。
阪神ファンの皆さんも、歴史的瞬間を見られたことへの満足感があったろうし、
この日はヤクルトが勝つべきだという気持ちもあったのでしょう。
敗戦濃厚となると、楽しみはバレンティン選手の打席。
打順が回ってくるたびに、またホームランが見たいという期待が膨らみ、
阪神ファンからも拍手が送られ、「バレンティン!」という掛け声が飛ぶ。
結果、第3打席はフルスイングの三振、
第4打席はあと少しでホームランというセンターフライに終わってしまったけど、
この日間違いなくバレンティン選手は、記録達成後も“主役”でした。
結局、阪神は全く良いところなく、
9対0で完封負け(ヤクルト小川泰弘投手の完封勝ち)。
普通ならさっさと帰る阪神ファンも、
この日はバレンティン選手のヒーローインタビューを待つ。
そして、ヒーローインタビューでのバレンティン選手の一言一言に、
阪神ファンからも拍手が送られていて、ちょっと感動しました。
この日は、みんな阪神ファンではなく、プロ野球ファンになっていた。
神宮で何度も阪神の負け試合を見てきたけど、
こんなに清々し気持ちで球場を後にしたのは初めてでした。
バレンティン!ありがとう!!
さてさて、最後に一言。
7回表の阪神の攻撃の際に、
今シーズンで引退することを表明した桧山進次郎選手が代打で登場した。
1991年阪神入団。
阪神の生え抜き最古参で最年長選手。
そりゃ、思い入れもありますよ。
おそらく桧山選手を生で応援できるのは最後の機会なので、
桧山選手の応援歌を精一杯デカい声で歌いましたよ。
(唯一、歌詞を見ないで歌える応援歌・・・)
レフトフライに倒れたけど、桧山選手を見ることが出来て良かったです。
ちょっと泣いてしまいました。
桧山選手、長い間、お疲れ様でした!!
2007年8月21日に神宮で放った代打満塁ホームランは、一生の思い出です。
酒の勢いもあり、バックネット裏で大感動してボロ泣きしました。
7点差をひっくり返し逆転勝ちした素晴らしい試合でした。