8月8日(木)、9日(金)と静岡県浜松市の浜名湖に行ってきました。
目的は浜名湖湖畔のサイクリングとうなぎ。
普段、旅行の時、大雑把なスケジュールを組むことが多いんだけど、
今回、1日目はかなり綿密に計画を立てた。
浜名湖到着 → サイクリング → 舘山寺温泉でうなぎ → サイクリング
→ 浜名湖北部の瀬戸港から遊覧船 → 舘山寺温泉 → 自転車返却
→ ホテルチェックイン → 温泉 → 夕飯 → 夜のイベント
ポイントは、混雑で店に入れないのを避けるため、
うなぎ屋が開店する11時までに舘山寺温泉に辿り着くことと、
うなぎを食べた後、舘山寺温泉から約18キロ離れた瀬戸港に、
遊覧船の出発時間である14時20分までに到着すること。
お昼のうなぎ屋が押すと瀬戸港までのサイクリングがキツイ。
もしも瀬戸港を14時20分に出発する遊覧船に乗り遅れると、
次の舘山寺温泉行きの遊覧船は15時45分発となり、
その後の行動がタイトになってしまうため、特に注意が必要だ。
浜松駅までは、会社の人に教えてもらった「ぷらっとこだま」を利用。
各駅停車で時間はかかるが、割安なうえ、往復で缶ビールが一本ずつ付いてくる。
浜松駅までのんびり新幹線の旅を楽しむのは、なかなかオツですが、
そうはいってもメインとなる浜名湖での時間を有効活用したいので、
一番早い6時33分発の「ぷらっとこだま」に乗ることにした。
結果、当日東京駅で駅弁を物色することを考慮し、
4時半起床、5時20分吉祥寺発の中央線に乗車。
5時58分に東京駅に到着。
駅構内にある全国各地の駅弁を販売している「駅弁屋 祭」で、
20分ぐらい迷った末に駅弁を購入。
東海道新幹線のホームのキヨスクで缶ビールをもらい、新幹線に乗り込むと、
6時33分、予定通り新幹線が動き出した。
早速、朝食タイム。
エビスビールと北海道佐藤水産の北の海 幸づくし弁当。
平日なので出張のサラリーマンがたくさんいる中、
朝の6時半からプシュッとグビッとビールを煽って、
北海道の海の幸を食べる。
くっくっくっ、たまらんぜ。
前の晩も飲んで、鍋食ってで、
やや腹パン状態だったんだけど、いけちゃうもんですね・・・。
昨晩酒飲んでいるし、早起きだったし、朝からビール飲んでるし、
車内で少し寝るかと思いきや、結局一睡もせず、8時23分に浜松駅着。
8時32分初の東海道本線に乗り換えて、8時44分、弁天島駅に到着。
サイクリング用の自転車を借りるために、
弁天島駅から徒歩数分の弁天島海浜公園ターミナルへと向かう。
自転車を借りる前に、少しだけ浜名湖を拝む。
有名な赤い鳥居です。
弁天島の由来になった島内の弁天神社の鳥居だそうです。
あまりボッーと浜名湖を眺めている時間もなく、
そそくさと弁天島海浜公園ターミナルへ。
こちらがこの日借りた自転車。
浜ちゃん1号と名付けました。
晴天で、結構な日差しが降り注ぐ中、浜ちゃん1号にまたがり、
赤い鳥居とは反対方向の静岡県道323号舘山寺弁天島線を走る。
中之島大橋を渡ると、
「浜名湖ガーデンパーク」へと辿り着く。
弁天島海浜公園ターミナルの人が、
花が綺麗なので時間があったら是非と勧めてくれていたので、
試しに立ち寄ってみた。
園内は自転車で回れるんだけど、かなり広い。
今後の予定を考えて、1周するのは断念。
思い出に花の写真を一枚とって、静岡県道323号舘山寺弁天島線へ戻る。
この辺までは車の往来が激しかったんだけど、
ここから先はサイクリングロードが整備されていて、
浜名湖を眺めながら気持ちよくサイクリングが出来た。
浜名湖は、とにかくデカイ!
海みたいだ。
時たま「津波注意」という2011年3月11日以前から立っていたであろう古めかしい看板があった。
浜名湖は、明応7年(1498年)に起きた明応地震に起因する津波によって、
陸が決壊し海と繋がったので、
もしもの時の津波の可能性は、常に頭の片隅に入れておかないといけない。
しかし、そんな心配を忘れてしまうぐらいこの日の浜名湖は穏やかで、水も透き通っていた。
とはいえ、気温は30度を軽く超えており、ドライメッシュのTシャツも短パンも汗まみれ状態。
でも平日の朝ということもあり、他にサイクリングをしている人はおらず、
完全貸切状態!
ほのかに漂う磯の香りを楽しみながら、
快調に浜ちゃん1号を飛ばして、サイクリングロードを直進!
浜名湖はうなぎ、海苔、牡蠣といった生き物が獲れることで知られているけど、
途中、カニさんと遭遇。
多分、アカテガニ。
最初は、おお!カニだ!と興奮したけど、
この後、バンバン、カニが姿を現した。
因みにこの日の2日前に、
浜名湖のワタリガニのカニみそから規制値超える貝毒が検出!
原因は不明。
怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ。
さてさて、浜名湖の景色やカニの姿を楽しみながら自転車を漕いでいると、
舘山寺温泉が見えてきた。
時間は10時20分。
良い感じです。
そして、10時半にうなぎ屋「志ぶき」に到着。
一番乗りでした。
開店まで30分あるし、店員さんに一番に入れてもらえるようにお願いをしたので、
近くにある「舘山寺」へ参拝しに行くことに。
舘山寺港の脇にある階段を登ると本堂が。
弘仁元年(810年)に空海(弘法大師)によって建立された寺院。
空海ならば真言宗のはずなのに、階段の入口には曹洞宗と書いてあった。
調べてみたところ、明治の廃仏毀釈によって一度、廃寺となり、
明治23年(1890年)に、現在の浜松市天竜区にある秋葉山秋葉寺の末寺として再興され、
曹洞宗に改宗したとのこと。
因みに東京の秋葉原と秋葉山秋葉寺は深い関係にありますが、
長くなりそうなので、またの機会に譲りたいと思います。
(興味がある方は調べてみては?)
本堂の横には舘山寺の再興記念碑と三尺坊大権現の碑がありました。
三尺坊大権現は、秋葉山秋葉寺に祀られている神で、
火を鎮める神として、信仰を集めている。
本堂の正面には、水没者供養塔。
海と湖の境目を飲みこんだ明応地震の後にも、
元禄16年(1703年)の元禄地震と宝永4年(1707年)の宝永地震で、
津波が発生しているので、その被害者の供養塔か?
ベンチの後ろには「百度詣」の石も。
「舘山寺」のお隣は、「愛宕神社」。
京都を総本山とする「愛宕神社」は、全国に900社あるとされており、
この浜名湖の「愛宕神社」は、奈良時代の神亀4年(727年)に聖武天皇によって建立された古い歴史を持つ。
他の「愛宕神社」がそうであるように、火伏せの霊験がある神社。
浜名湖にある防火の寺院ツートップの「舘山寺」と「愛宕神社」をサクッと参拝し、
11時ちょっと前に「志ぶき」へと戻り、入店。
迷わず瓶ビールとうな重をオーダー。
もちろん、上ですよ、上。
お値段は、3,250円。
普段のランチの3〜4日分。
いや、下手したら1週間分だ。
程よい運動の後の最高に美味いビールを飲みながら、
待つこと数分、遂にうな重の上が参上!
お味の方はと言いますと、
月並みな表現で恐縮ですが、ふっくら、やわらか。
うなぎの身は噛まなくても舌の上で味わっているうちに無くなりました。
タレはしょっぱ過ぎることも甘すぎることもなく、
ちょうどいい。
焦げ目の部分は苦いことがあるけど、全く気にならず。
普段は食べるの早い方ですが、じっくりと、のんびりと上うな重と向き合い、
うなぎの味を堪能させていただきました。
まぁ、3,250円ですからね。
これで不味かったらブチ切れますわ。
恐らく今までの人生において、自腹で食べた最も高額な贅沢ランチの後は、
満腹になった胃袋に隙間を作るべく、再び浜ちゃん1号にまたがりサイクリング開始。
既に結構な文章量になったので、一旦、切ります。
以降、「浜名湖 PART2」に続く。