「浜名湖 PART4」からの続き。


浜松駅まで送ってくれる「さざなみ館」のワゴンに乗り、
浜松駅まで寝ようかなぁーと、寝に入ったのも束の間、
ワゴンは浜松駅とは逆の方向に走り出した。


なんかおかしいなぁーと思っていたら、
運転手であるホテルの従業員のおじさんは、「浜名湖パルパル」の遊園地を左折し、
昨日、レンタルサイクルを返却した「舘山寺ターミナル」でワゴンを停めた。





ほかにここから乗る宿泊客がいるのかとも思ったが、
運転手さんは「はい、お疲れ様でしたぁ。到着です」と言うではないか。


状況をよく飲み込めないまま、慌ててワゴンから降りると、
「あと少しでバス来ますので、それに乗ってください。
　ちゃんとお席確保してありますから」という運転手さん。


よくよく考えたら浜松駅まで行くのは「無料送迎シャトル“バス”」であり、
「無料送迎シャトル“ワゴン”」ではない。


どうやら思いっきり勘違いをしていたようだ。
おじさんは、シャトルバスの乗り場まで送ってくれたのでした。


愛想のいい従業員のおじさんが運転するワゴンが走り去り、
ベンチに座ってお茶を飲んでいると大型バスがやってきた。


勘違いしていたことなどおくびにも出さず、
シレッとシャトルバスに乗り込み、空いている席に座る。


程なく浜松駅に向けて出発。


ちょっと恥ずかしい勘違いをしてしまったが、
なにはともあれこの無料のシャトルバスに乗れば、15時40分には浜松駅に着く。


新幹線の出発時間は18時20分なので、
浜松駅付近でも少し観光が出来る。


iPhoneで観光する場所を調べようと思った矢先、
あることに気が付いた。


デジタル一眼レフがない！！！！


カバンはパンパンで中には入らない。
座席の下にもない。
どこを探してもない。


ない！ない！ない！！！


一瞬パニくるが、冷静に考える。
バスにないということは、「舘山寺ターミナル」のベンチか？


まだバスは出発して数分。
すぐさま席を立ち、運転手さんに停めてもらうようにお願いした。


「どうやって浜松駅まで行きますか？」と運転手さんに問われ、
「自力で行きます」と言い残し、バスを降り、
「舘山寺ターミナル」まで、炎天下の中、全力ダッシュ！！


汗を鬼のように噴出しながら、
「舘山寺ターミナル」に舞い戻りベンチを見るもカメラはない。


「舘山寺ターミナル」の受付の女性にカメラを見なかったかを尋ねると、
見ていないという。


誰かに持っていかれたか？と最悪の事態を考えたが、
女性によると、ここ数分、ベンチ付近には誰もいなかったという。


となると・・・さっきのワゴンだ！


ホテルに問い合わせると、「確認しますので、暫くお待ちください」と。
待っている間の保留音がもどかしい。


数十秒後、「ありました」という返答。


安堵。


「カメラ、どうしますか？」と言われたので、取りに行く旨を伝え、また走り出す。


途中、一応、浜松駅行きのバスの時間をチェックし、また走り出す。





普通に歩いていても熱中症になりかねない日差しと暑さなの中、
「さざなみ館」まで走る。


この道をまた通るとは・・・しかも走って・・・。


汗だく状態で「さざなみ館」に到着。





さっき「舘山寺ターミナル」までワゴンで送ってくれた従業員のおじさんが、
ホテルの入口で水を撒いていて、
「こんな暑い中、走ったら倒れちゃうよぉ〜」と声を掛けてきた。


さっき舘山寺ターミネルへ送り届けた宿泊客だということに気が付いていない模様。


こちらはヘロヘロなので、「そうですねぇ〜」と適当に答えカウンターへ。
無事、愛用の一眼レフが戻ってきた。



何気に【散策の部屋】初登場のデジタル一眼レフ。


いやー、久しぶりに焦った。
でも手元に戻ってきて良かった！！


と、一安心したのも束の間、浜松駅行きのバスの時間があるので、
またバス停まで走らなくてはならない。


ホテルを出ると先の従業員のおじさんが、
「暑いのにまたどこか行くの？大変だねぇ」と声を掛けてきた。


「バス停まで送ってくれ！！！」と胸の中で叫びながら駆け出した。


幸い乗ろうと思っていた浜松駅行きのバスの時間には間に合った。


うっ〜、カメラをワゴンに忘れるまでは、完璧な旅行だったのに・・・。


そんな悔しい思いを旨に、浜松行きのバスに乗り込み、
揺られること1時間。


途中、「浜松城」の前を通った。





行きたいところだが、閉門時間が早く無理。


そうこうするうちに浜松駅に到着。


以降、「浜名湖 PART6」に続く。