<ディープツアー2013 一覧>
【1】「ディープツアー2013 等々力」
「ディープツアー2013 等々力渓谷」からの続き。
等々力渓谷を散策した後、佐藤アサトと二子玉川駅の改札で落ち合った。
一昨年、昨年はGパンスタイルだったが、今年は短パン。
もしかしたら佐藤アサトの短パン姿を初めて見たかも。
茶髪だった髪も黒く染め、
増々ジャック・ブラック化した佐藤アサトと目的地に向かって出発。
246を環八方面に向かって進むと「御影石の柱」があった。
昭和2年に多摩川に架けられ、昭和54年に役目を終えた二子橋の親柱とのこと。
この二子橋が出来るまでは、「二子の渡し」と呼ばれる渡し船で対岸と行き来していたんだけども、
昨年のディープツアーで行った稲城の「ありがた山」の石像群は、
駒込からリヤカーに乗せられ、「二子の渡し」に揺られて、
向こう岸へと渡り、あの地へと運ばれた。
246を北上し坂を登り、丸子川に差し掛かったところの左側にある階段を降り、
右に進むと瀬田アートトンネルに出るので、そこを左折してすぐ、
本日のディープツアーの最初の目的地「玉川大師(玉真密院)」へ到着。
「玉川大師」には、大正14年に建立された大師堂の下に、
昭和3年から6年の歳月をかけて造られた地下佛殿(地下霊場)があり、
その筋には(ってどの筋だよ)有名な珍スポットとして知られている。
地下霊場は弘法大師の大慈悲を具現化するもので、
四国霊場八十八本尊の石造をはじめ約300体の仏像、壁画が安置されている。
昨年のディープツアーでも「威光寺」の「弁天洞窟」や「穴澤天神社」、
「田谷の洞窟」など“穴”を攻めたので、
今年もひとつぐらいは穴攻めがしたくて選んだのであります。
本堂にあがるとなんだか知らないが、
従業員(という表現が正しいのかどうかわからんが、僧侶じゃないんだよ)が、
やたらと動き回っている。
そこらじゅうを掃除していたし、
トイレに行ったらわざわざトイレの扉が閉まっているか確認しに来たりした。
お寺とかに行くと住職さんや僧侶の方から、
「こんにちは」とか「おはようございます」とか挨拶してくるのが常だけど、
「玉川大師」にはそれがない。
なんか、監視されているような気分を味わいながら、
従業員に地下霊場の参拝をお願いすると、
参拝にはルールがあるから規則を読めと。
カメラ撮影NG。
ライト類の点灯NG。
参拝料100円から。
撮影NGは残念だが、有無を言わせぬ威圧感が漂っており、
デジタル一眼レフを預け、100円支払って地下霊場へ。
小生を先頭に急で狭い階段をエッチラオッチラ降りるともう真っ暗。
壁に手を這わせ、佐藤アサトと「見えねぇー」「マジで暗えぇぇ」と、
ひとしきり騒ぎながら、ノロノロと先に進む。
暗がりを抜けると明るい場所があり、
そこには石像とかが置かれていた。
ここで先頭を佐藤アサトとチェンジ。
昨年の「威光寺」の「弁天洞窟」で、
ヘッポコぶりを見せつけてくれたので、ここでも期待!
しかしながら、マジで真っ暗なので、へっぴり腰なのかどうかも分からない。
巨漢だったら通れないであろう、かなり狭い通路を抜けると、
物凄い数の石像、見事な彫刻が施された壁画等が置かれた空間があり、なかなかの光景。
珍スポット扱いされているけど、一見の価値ありですよ。
真っ暗で何も見えないパートは2回ぐらいなんで、
そこまで怖くないです。
地下霊場から出て、大師堂内を何気なく見ていると、
住職や信者と思しき方々と一緒に写っている高島忠夫夫妻の写真があったり、
「スケッチ・オブ・ミャーク」のチラシが貼ってあったり・・・。
太秦さん(配給・宣伝)、細かい宣伝活動してんだなぁーと、
変に関心してしまいました。
さて、この「玉川大師」ですが、そうはいってもやっぱりちょっと胡散臭い。
大師堂の入口脇には、森田ファミリー(who?)奉納による
インド伝来「長寿の銅鑼(かね)」。
一打100円!
この他、巨大な弘法大師像+不動明王。
観音菩薩像。
などなど、あまり広いとはいえない境内には石像が所狭しと置かれていた。
そして、階段脇の石柱の裏を眺めていた佐藤アサトが、
「この石柱、サンリオの社長が奉納してますよ」と。
流石は佐藤アサト、こういうところに気が付いてくれる。
奉納者であるサンリオの辻信太郎氏はご健在で、
2010年に社長職を退き、現在は会長に就任している。
これら石像、石柱を撮影している最中も、
なんだか知らんが、“従業員”がわざわざ外に出てきて、
階段の手すりを拭き掃除。
俺たち、やっぱり監視されてる?
お寺とかに行くと心が休まるもんだけど、
「玉川大師」は、申し訳ないけどちょっと不気味でした。
せっかくあんなに素晴らしい地下霊場があるのに勿体ないよ。
胡散臭いんだけど、きちんとした寺院なんで、
由緒を知りたい方はコチラを読んで下さい。
さて、「玉川大師」を出て、二子玉川駅へと向かうが、
来た道と同じではつまらないので、ルートを変えることに。
通りに出た瞬間、縁石の奇妙なデザインに目が行った。
自転車のタイヤ止め?
右手に進み、一本目の道を左折すると、商店街に至る。
「孤独のグルメ」の井之頭五郎じゃないけど、
実は商店街フェチだったりするので、プチ興奮。
時代を感じる理髪店とか、
東京都内から消え去りつつある昭和の臭いがたまらない。
平成生まれの方々にはわからんかもしれないが、
君たちもいずれ「消えゆく平成の臭い」を感じるようになるのだよ。
いや・・・感じないか?
素敵な商店街を抜け、二子玉川駅に到着。
実はこの後の行先をきちんと決めていなかった。
ただ、ディープツアーといえばここ!
という鎌倉方面は外せない。
江の島にある龍口寺を経て、西鎌倉あたりを散策し、
鎌倉駅に至るとか、
北鎌倉から鎌倉アルプスを越えるとか、いくつか案があるにはあったんだが、
決めかねていた。
二子玉川駅の改札を抜けてからも、「次どうする?」という無計画さ。
結局、江の島方面はやめて、そのまま鎌倉入りというルートをチョイス。
二子玉川駅から東急大井町線に乗り、自由が丘駅へ。
この間、急に腹痛→便意。
自由が丘駅に着くと、ホーム目の前にトイレット。
ありがたやぁー。
サクッと用を足して、東急東横線へと乗り込み横浜駅へ。
横浜駅から横須賀線に乗車。
ザックリと鎌倉に行くことにしたが、
次の目的地を全く決めておらず車内で相談。
まずは昼ご飯となり、
昨年のディープツアーのランチで利用した大船の活魚料理「かんのん」で食べて、
そこから北鎌倉→鎌倉という案が出たが、
今回、江の島に行かないのならば、「名越切通し」にどーしても行きたかった。
鎌倉には「鎌倉七口」と呼ばれる古道=「切通し」があるが、
7つのうちワイルドな「大仏坂切通し」「化粧坂切通し」「朝比奈切通し」「名越切通し」の中で、
「名越切通し」だけ行ったことがないのだ。
しかも一昨年のディープツアーで入口まで来ておきながら、
天候状況と装備不足で断念した経緯があった。
そんな悔しさもあるし、「ワイルド切通し」制覇も目指したい。
そのことを訴えると、佐藤アサトは、
「名越は大船でも北鎌倉でも鎌倉でもなく、逗子です」と。
ということで逗子に向かうことにしたんだけど、
これが決まったのは戸塚駅を過ぎたころ・・・。
その場判断。
前回もこんな感じだったな。
ある意味熟練のなせる業じゃないかな。
そして、逗子駅に到着。
実は逗子駅で下車するの人生で初めてなんで、
内心興奮していました。
以降、「ディープツアー2013 逗子」に続く。