あけましておめでとうございます。
早いもので今年も1週間が過ぎました。
この調子だとアッという間に2月、3月が訪れ、
気が付けば、8月になり、瞬く間に年末になりそうです。
1日、1日を大切に生きないといけませんね。
さて、昨日1月6日は、仕事始めでした。
ということで、会社の人たちと初詣。
参拝先は「芝大神宮」。
昨年末、年明けに会社行事として初詣に行くという知らせを受けた。
寺院好きとしては、会社最寄りの“商売繁盛”の御利益がある神社を調べない訳にはいかない。
結果、「芝大神宮」となった。
詳しい由緒は公式サイトへ譲りますが、
「芝大神宮」は伊勢神宮の御祭神、天照大御神(内宮)、豊受大神(外宮)を祀った
寛弘2年(1005年)創建の歴史ある神社。
鎌倉時代は源頼朝、江戸時代は徳川幕府の保護下に置かれたという。
そんな「芝大神宮」に行ってみると、参道には参拝者の行列ができていた。
大した列の長さではなかったので、並んだんだけど、
まぁー、寒いこと寒いこと。
肩凝るからやめた方がいいってわかっていても、
身体がいうことをきかず、いかり肩になってしまう。
待つこと数分。
階段の下辺りまで来たところで、
某企業の祈祷の時間を知らせるアナウンスが入る。
仮設テントの周りにいた人たちが、
ぞろぞろと“穴”に吸い込まれていく。
この先に祈祷所があるようだが、
外観だけだとそれらしきものはないので、
どこかに繋がっているのでしょうか?
祈祷所へと向かう一行を眺めていると、
「生姜塚」なる碑が目に入った。
なんだ「生姜塚」って?
由緒を調べたら、江戸時代、この一帯が生姜畑だったようです。
昔の人たちは何でも祀ります。
「生姜塚」を撮影して、同僚が並んでいる列に戻ると、
E女史が鳥居の麓に置かれた門松を見て質問してきた。
「この門松、先端が平らですね。なんで斜めじゃないんですか?」
「グックエスチョン!」
こういう疑問から新たな知識を得られるのですよ!
と思いながらも、門松の切り方なんて知らないっす・・・。
で、調べたら、平の切り口は「寸胴(ずんどう)、斜めは「ソギ」といい、
旧来の門松の切り口は「寸胴」だった。
「ソギ」を始めたのは徳川家康と言われていて、
なぜ、斜めに切るようになったかの逸話がなかなか興味深い。
詳しくはコチラのサイトへ。
この他にも、斜めの切り口が笑っている口に見え、
“笑う門には福来る”という縁起からという説もある。
うーん、勉強になりました。
列は進み、階段上に。
そこにいらっしゃるのは狛犬。
狛犬は、「あ」と「ん」を発している“阿吽の呼吸”の仁王像同様、
「阿形(あぎょう)」と「吽形(んぎょう)」の対になっている。
上の写真の狛犬の口は空いていますが、
よく見ると歯は閉じており、
ちゃんと「吽形(んぎょう)」の体を成している。
台座にある「め組」は、文化2年(1805年)に実際にあった出来事で、
「芝大明神」の境内で開催中だった相撲の春場所の際に、
鳶職グループ「め組」の面々が起こした喧嘩に由来する。
決して、ラッツ&スターではありません。
そして、この「芝大神宮」の「吽形(んぎょう)」が面白いのは。
角が生えていること。
よく見ると角を「吽形」に付け足したかのような継ぎ目が確認できます。
あまりに不自然なので、これまた調べてみたら、
興味深い記述をしているサイトがヒット。
コチラのサイトでは、この狛犬の台座から角に至るまで、
古い絵葉書を参考にして検証しています。
うーん、凄い探究心。
敬服します。
対しまして、こちらは「阿形」。
足元には白い小型の狛犬が鎮座していました。
そうこうするうちに本殿に到着し、御賽銭を賽銭箱に投げ込み、
“二拝二拍手一拝”で参拝。
これで今年の会社の事業も安泰に違いない!
参拝後、せっかく来たので境内を見て回るが、
歴史ある神社にも関わらずかなり狭苦しい。
本殿に向かって左側にはあったのが、「力石」。
「力石」は神社や寺とかでよく見かけるが、
この「五十貫余」という文字が刻まれた「力石」は、歴史的に珍しいという。
因みに50貫は、187.5キロ。
いくらなんでも片手は無理でしょ!
「力石」のお隣には、昭和41年建立の「御手水舎(おちょうずや)」。
こちらも4本の柱の外側に2本の柱が棟を支えている明神造りで、
全国でもまれに見る珍しい建築物とのこと。
でも昭和41年の建物でしょ・・・と思ったりして・・・。
この他、歌の彫られた石碑とかありましたが、
あまり歌に興味がないので、スルーして「芝大神宮」を後にしました。
この後、みんなでお昼ご飯を食べようということになったのですが、
昼にはまだちょっと早い。
そこで、同じく“商売繁盛”の御利益があるという「増上寺」へ行くことに。
年末は、108の煩悩(欲望)を除くために打ち鳴らされる“除夜の鐘”=寺だが、
初詣は、神社という認識だったので、寺=初詣にちょっと違和感を覚えた。
何はともあれ一度行ってみたいお寺だったので、
この機会に訪れることが出来て良かった。
かつてここから海が見えたという山門をくぐり境内に入ると、
まず案内板に目が行った。
いやー、見どころ満載そうです。
超うずいたのですが、ここは我慢。
いつの日か再訪して、くまなく見て歩きたいと思います。
それにしても本堂、デカイっす。
東京タワーとのツーショットが絵になります。
思いの外、参拝者の行列もなくすんなり本堂に到着。
阿弥陀如来様に手を合わせ、
やはり、なぜ仏を参拝して初詣?という疑問を胸に抱きつつ本年の初詣完了。
時計を見ると少し早いランチタイム。
場所は芝大門。
となれば、行先は決まっている。
「味坊斎」。
かつてこのブログで2度も登場しているお店だ。
1回目
2回目
新年会が行われていて、すこぶる回転が悪く、
行列が出来ていたんだけど、他に行くあてもなく待つことに。
数十後、やっと店内に通された。
オーダーしたのは、もちろん牛肉麺!
いつもよりも辛さと香辛料の風味が弱い気がしたが、
それでもやっぱり美味しかったです。
完食後、帰社。
仕事始めとは思えないぐらい、やることが多く、
御屠蘇気分は吹っ飛びました。
と、ここで「おとそ」と打って変換したら、
「御屠蘇」という漢字が表示されゾクッとした。
「おとそ」の漢字が「御屠蘇」であることを初めて知ったのですが、
「屠」って、「屠殺」の「屠」じゃないですか!
「おとそ」は縁起物なのに、なぜこのような漢字が使われているのか?
一方で、「蘇」という真逆の漢字も使われている。
諸説あるようですが、お酒である「おとそ」を飲むことで、
“邪鬼を屠(ほふ)り、新たな魂を蘇らせる”
というお清めの意が込められているという説が、一番しっくりくるかな。
いやはや今回の初詣は、結果的にいろいろと勉強になりました。
因みに、ガキの頃(小学生)、正月となるとここぞとばかりに御屠蘇を飲みまくった。
子供ながらに、トロっとしていて、甘くて、
身体がポカポカして、とても美味しいと思った。
もちろんアルコールが入っているので、未成年が飲んではいけないんだろうけど、
あんまり咎められるような時代じゃなかった。
小学生の頃から、酒好きの予兆はあったようです。