豊洲 春海鉄道橋
先日、昼間に豊洲に行ってきました。
豊洲といえば、「アーバンドック ららぽーと豊洲」!
ですが、個人的には、昨秋の夜に訪問した「春海鉄道橋」。
1989年(昭和64年、平成元年)に廃線となった「越中島貨物線」の鉄道遺構です。
前回は夜だったので、写真をきちんと撮ることが出来なかったし、
昼間の「春海鉄道橋」も見てみたかったので再訪。
視覚的には、まばゆい光を放つ都会の街に、
ボォ〜と浮き上がる夜の「春海鉄道橋」の方が味わい深いかな。
しかし、晴れていたので撮影は楽でした。
(とはいえ、結構な強風が吹き荒れており、そこは難儀でした)
前回、↑の位置からの撮影とか、相当苦労しました。
その時はまだ橋の上には青々とした雑草が茂っていましたが、
今はすっかり枯れており、枕木までしっかりと確認できます。
そして、前は撮影に夢中で意識しなかったのですが、
今回、単線にも関わらず、レールが4本もあることに気が付きました。
鉄ちゃんだったら常識なのかもしれませんが、
わからなかったので調べてみました。
多分、“三線軌条(さんせんきじょう)”と呼ばれるレールの構造ではないかと。
(間違っていたらごめんなさい)
“三線軌条”は、通常1対2本のレールにプラス1〜2本敷設することで、
車輪の幅が異なる車両を走行可能にさせる技術のこと。
“三線”という名称からもわかるとおり、
多くの“三線軌条”は、1対2本のレール+1本、合計3本という構成が多いようなのですが、
中には上記の画像のように2対4本で構成される“四線軌条”もあるみたい。
それにしても絵になる廃線橋だなぁ〜。
晴海運河にかかる晴海橋から撮った写真なのですが、
橋の柵の間からお台場パレットタウンの大観覧車が見えます。
下の写真は、前回暗くてよく見えなかった「春海鉄道橋」の反対側。
私有地内にあるため、近寄るのは困難な状況でした。
豊洲方面を向いた晴海橋からの一枚。
近代的なタワーマンションと時代に取り残された遺構。
このコントラストをたまらないと思うか、
景観を損ねると思うかは人それぞれ。
もちろん、わたくしは前者です。
晴海運河から漂う潮の香りだけでなく、
消え行く昭和の香りを感じずにはいられません。
20分位、ウロウロしながら写真を撮ったり、眺めたりしていたのですが、
「春海鉄道橋」に目をくれる人は、あまりいませんでした。
それだけ違和感なく溶け込んでいるのかな・・・。
近辺にこの橋が何であるかを説明するものはありません。
取り壊さないのであれば、
説明板のひとつでも作っていい様な気がする。