2014年04月12日更新

杉並区PART1 吉祥院

3月21日(金)春分の日。
風が強いものの天気が良かったので、
チャリで散策に出かけることにした。


とはいえ、14時までに家に戻ってこなくてはならず、
あまり遠出は出来ない。


地元・吉祥寺を起点とすると武蔵野市、三鷹市、練馬区、杉並区あたりが無難。


武蔵野市は行き尽くした。
三鷹市もほぼ攻めた。


練馬区か杉並区で調べてみたところ、
杉並区教育員会による「杉並区史跡散策地図(コース別)」というサイトがあった。


A〜Nコースのうち“Nコース 玉川上水周辺”にある「吉祥院」という寺が気になった。
「明治16年(1883年)に開創された吉祥院の境内には、
 成田山を模した築山があり、多数の石造物があります」


“多数の石像物”!


高井戸なら何度か自転車で行っているので、距離感もつかめる。
ここにしよう。


ということで、長袖Tシャツに薄手のジャンバーを羽織って、チャリで出発。


高井戸までは、五日市街道か井の頭通りを都心方面に進み、
環八を南下というルートが最も簡単だけど、面白みに欠けるので、
三鷹台駅から神田川に沿って行くことに。


昨年残念な事件があった三鷹台駅の住宅地を抜け、
神田川沿いに出るべくチャリを走らせていると、遊歩道に出くわした。


IMGP1114_R.JPG


こういう道は、かつて川で、今は暗渠であることが多い。
昭和22年の地図を見るとこの辺りは、一面畑だったから、
川というよりは用水路程度のものだったのかもしれない。


なんてことを気にするのは、小生の友達では佐藤アサトぐらいだろうなぁ。


遊歩道を進み左手に曲がると神田川に到達。


桜の木の幹を見るとパンパン。


IMGP1115_R.JPG


春の到来を感じます。
(この記事をアップした時はすでに桜の花は散ってしまいましたが・・・)


今冬はとにかく寒かったので、春の訪れが有難い。
この日も風は強いが、日向はポカポカの陽気だった。


そんな中、神田川沿いの道を疾走。
久我山駅を過ぎると鉄ちゃん垂涎、井の頭線の車庫へ。


IMGP1117_R.JPG


正式名称は「富士見ヶ丘検車区」。
元々は永福町駅にあった車両基地で、昭和41年(1966年)に移転。


永福町駅にあった車両基地は、現在、京王バスの永福町営業所。
永福町駅から見える京王バスが大量に停まっている場所だ。


そのまま突き進むこと数分で、
杉並清掃工場の煙突が見えてきた。


IMGP1120_R.JPG


煙突、高架駅、井の頭線、神田川、桜。


今や高井戸のランドマーク的な存在の煙突ですが、
“東京ゴミ戦争”と呼ばれる東京都の廃棄物処理紛争を経て建設された。


更に、昭和51年(1976年)の建設工事前の発掘調査で、
旧石器時代の石器など様々な遺跡が発見されている(高井戸東遺跡)。


煙突撮影スポットから「吉祥院」へ行くために、
一旦、環八に出て緩い坂道を登り、高井戸西交番前を右折。


こんなところに寺があるのか?
と思っていると、ほどなく「吉祥院」に到着。


IMGP1121_R.JPG


さてさて、成田山を模した築山や多数の石造物を拝もうと、
早速境内に足を踏み入れると、まずはこちらの石像がお出迎え。


IMGP1122_R.JPG


女の子が赤ん坊をおんぶしている“こもり娘”。
こんな石像見たことない。


“こもり娘”の左隣に、築山を発見。


IMG_4128_R.JPG


一番天辺にいるのは、何度もこの【散策記】に登場している不動明王。


その他は、不動明王に仕える眷属(けんぞく)と呼ばれる家来、八大童子の像。
詳しくは、「成田山大仏」のサイトをご参照ください。


右奥に進むと、今度はもう少し大き目な築山。


IMGP1128_R.JPG


不動明王の眷属は、先の八大童子以外にも36の童子がおり、
こちらはその三十六童子の像を祀った築山のようだ。


IMGP1129_R.JPG


そして、本堂。


IMGP1132_R.JPG


両脇にいる石像のうち向かって右側は、制た迦(せいたか)童子、
左側が矜迦羅(こんがら)童子。


この二つの童子は、常に不動明王の両脇に仕える存在で、
先の八大童子の築山も然り。


本堂には不動明王が祀られているから、
このような配置になっているのでしょう。


本堂の右脇にも築山があったんだけど、
こちらはなんだかよくわかりません。


IMGP1135_R.JPG


富士山の神である大日如来像が祀られているし、
浅間大社と思しき社もあるので、富士塚かな?


左下にある石像はなんざんしょう・・・。


IMGP1141_R.JPG


この他にも六地蔵とかがあった。


数多ある石像群の中で、一番印象に残ったのがこれ。


IMGP1140_R.JPG


水盤に水を注ぐ龍の口。


龍に似た自然な溶岩を龍に見立てた感じが良い。


こちらは参道。


IMGP1139_R.JPG


奥に見える通りは環八。


高井戸付近の環八は、幾度となく通ったけど、
こんなところにお寺があるとは、今日の今日まで知らなかった。


小生以外にも観光と思しき方々いて、ちょいちょい賑わっていた。


以上が「吉祥院」なのですが、時計を見ると11時ちょい過ぎ。


家に帰るにはまだ少し早い。
どこに行こうかと考えた結果、「和田堀公園」の傍にある「杉並区立郷土博物館」を思いついた。


数年前、「和田堀公園」へ行った際は、まだ歴史や郷土史に興味がなかったし、
その存在自体を知らかったが、今となっては行っておきたいスポットの一つだ。


調べたらここから4キロ。
行くべ。


以降、「杉並区PART2 杉並区郷土博物館」へ続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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