3月末に箱根に行ってきました。
珍しく母とその連れの方、姉貴夫婦が同行の家族旅行。
箱根に行くならロマンスカー。
1980年登場のLSE(7000形)
ロマンスカーに乗るのはいつ以来だろうか?
鎌倉にある父方の祖父母の家から帰る時に、
何度か片瀬江ノ島から乗った記憶がある。
最後は小学生ぐらいだったかも。
母たちと数十年ぶりのロマンスカーに乗車すると、
神奈川県に入ったあたりから、雨が降り出した。
それもかなり強い雨脚。
やがて町田駅に到着。
ここで姉貴夫婦のファミリーが乗車。
今回の旅行の宿泊先の予約、電車のチケットの手配、
当日のスケジュール等、すべて姉貴夫婦に丸投げしたところ、
義兄が綿密なる旅程を組んでくれた。
どこに行くのかも知らない状態だった。
このまま箱根湯本まで行くのかと思ったら、小田原駅で下車。
晴れていたら「小田原城」の見学を予定したらしいんだけど、
雨のため無しになってしまった。
小田原駅から「小田原城」を拝むに留まる・・・。
うーん!行きたかった!
超残念!!!
小田原駅で箱根登山電車に乗り換え。
日本で唯一の本格的山岳鉄道として、
6年半に渡る敷設工事を経て、1919年に箱根湯本〜強羅間で開業。
山岳鉄道の本場スイスの技術を導入し、3カ所あるスイッチバックで有名だ。
しかし、この日はスイッチバックを体験する前に、
小田原駅から3駅目の入生田駅で下車。
外は写真に滴が写ってしまうほどの土砂降り。
向かった先は「生命の星・地球博物館」。
どんな博物館かも知らないまま入館したんだけど、
これがちょーーーーーーー面白かった!
いん石、岩、地層、恐竜やマンモスの化石、哺乳類の剥製、
昆虫や魚の標本など、地球の地質や生命を学べる博物館。
箱根フリーパスを利用したので、観覧料500円が400円に(増税前)。
このボリュームで400円は相当安いです。
こちらは“マンドラビラいん石”。
1911年、オーストラリア西部の平原で発見されたいん石で、
大した大きさじゃないのに重さは2.5トンもある。
普通、この手の博物館は「展示物にはお手を触れないでください」が当たり前。
しかしながら、「生命の星・地球博物館」は、御触り自由!
触りまくりました。
どうやって切り出して持ってきたんだろう?という巨大な岩壁。
続いて、化石。
なんの化石かわかりますか?
これは、およそ1.9億年前中生代ジュラ紀前期の恐竜の化石で、
アメリカのコネチカット州で発見されたもの。
こちらはよく見かけるアンモナイトの化石ですが、
これほど大きいものは、そうそう拝めないでしょう。
1階展示場の目玉は、なんといっても恐竜やマンモスたちの骨。
こんな巨大な生物がかつて地球に存在していたという事実が凄い。
なんだか、映画『ジュラシック・パーク』が見たくなる。
(決して、ローランド・エメリッヒの『紀元前1万年』は見たくならない)
生物だけでなく、植物も展示。
巨木フェチとしては、この“コームパッシア・エクセルサ”なる
インドネシアの高木がたまりません。
全部、木のように見えますが、
ワイヤーで支えられたところからちょっと下の部分は根っこ。
この高木の反対側には、
ひっそりと“ラフレシア・アーノルディー”という世界最大の花が。
なんだか、映画『リトルショップ・オブ・ホラーズ』が見たくなる。
(最近見ないリック・モラニス。調べたら俳優業は引退していた)
エスカレーターで2階に上がると、“神奈川の大地のおいたち”。
ご当地ならではです。
様々な魚の剥製が展示されていたんだけど、
その中にネコザメ発見!
ちょっと前に「葛西臨海水族園」で触ったぞ!
はす向かいにはナウマンゾウの化石。
ナウマンゾウの化石といえば、長野県の野尻湖が有名。
中学1年生の時の英語の教科書に、
この野尻湖でのナウマンゾウの化石発見の経緯が綴られていた。
もちろん英語。
大地発見者は相沢青年。
なんで覚えているかというと、その時の担任の名前が相沢だったから。
そんな中学の記憶を思い出させてくれました。
この他、神奈川…いや、関東を代表する山地である丹沢や、
隣接する伊豆半島がどのように形成されたかが学べる。
展示物のオーラスとなるのが、ジャンボブック。
蜘蛛、貝殻、鉱物、鳥、化石、セミ、蝶などなど、
様々な標本が本に見立てたケース内に展示されている。
何気に一番、嵌ったかも。
特に興味が沸いたのがきのこ。
ドクツルタケ。
名前の通り毒キノコ。
欧米では「死の天使」という異名を持ち、
食すると死に至る危険なきのこ。
うちの庭にも同じようなきのこが生えていたことがあったけど、
あれはドクツルタケだったのだろうか?
キヌガサタケ。
レースの傘にカニ味噌が乗っかっている感じ?
何と無く美味しそうなドクツルタケとは異なり、
あまり食べたいとは思わない形状ですが、
なんと中華料理の高級食材になるという。
西太后は好んで食べたらしい。
スッポンタケ。
スッポンに似ているからスッポンダケなのですが、
チ〇コにも似ています。
学名は「恥知らずな男根」だって。
立派な男根になる前の幼菌は、食えるそうな。
この他にもたくさんのきのこが展示されています。
もうひとつジャンボブックで気になったのが、こちら。
アウストラロピテクス。
世界史の授業で、最初の方に習います。
かなり見入ってしまい、気付くと親類は誰もいない。
慌てて1Fのロビーへと向かう。
ロビーにいた義兄に聞くと、
次はひとつ戻った風祭駅の近くにあるレストランで昼食とのこと。
相変わらず雨脚の強い中、
入生田駅まで歩き、お隣の風祭駅へ。
傘が傘の役目を果たさず、
びしょ濡れになりながら「鈴廣 かまぼこの里 えれんなごっそ」へ。
12時から予約をしていたので、すんなり入れたが、
超大混雑で、予約なしだと2時間待ちだと!
ビュッフェスタイルということで、
高級な鈴廣のかまぼこ食い放題!!
通された席の近くにあった鈴廣のかまぼこを大量に皿に乗せる。
ガツガツかまぼこを食べていると、
なんと奥の方に唐揚げ、ブリしゃぶ、カレー、パスタもあるじゃないか!
こんなにかまぼこ取らなければ良かったと思いながらも、
全部平らげて、ヘビーな唐揚げ、カレーをかっ込む。
普段は食べないデザートも別腹!別腹!と食いまくり。
たぶん・・・4000カロリーは食ったね。
腹パン状態で次に訪れたのは、「鈴廣 かまぼこ博物館」。
義兄がかまぼこ手づくり体験教室を予約しようとしたところ、
すでに満員。
実証するかのように、体験教室は大盛況。
その代わり、これまた箱根の代表的な伝統芸能品、
寄木細工にチャレンジ!
したかったのですが、こちらも作業用の机が空いておらず断念。
工作キットを買って帰ったけど、未だ手つかず状態…。
「鈴廣 かまぼこ博物館」を出ると、雨は大分小降りに。
そのまま風祭駅に隣接するお土産屋へ。
義兄に聞くと、明日は買い物をする時間が、
ほとんどないぐらいタイトなスケジュールとのこと。
ここで買い物したいところだが、
荷物になるし、要冷蔵の生ものが多い。
店員さんに聞くと、明日の夜着で発送可能というので、
ここぞとばかりにお買いもの。
鈴廣のかまぼこはもちろんのこと、
わさび漬け、ごぼう巻き、まぐろの酒盗、干物、くさや、地酒などを購入。
総額9,831円。
か、買い過ぎた・・・。
しかも生ものが多く、あまり日持ちがしない。
まぁ、なんとかなるかぁ・・・。
この後、箱根登山電車で箱根湯本駅へ。
入生田駅と箱根湯本駅の区間には、
三線軌条のレールがあるらしんだが、見落とした。
箱根湯本駅には久しぶりに来たけど、
駅舎が様変わりしていて驚いた。
かつてはホームの端に改札がある平屋造りの駅舎だったが、
橋上駅になっていた。
うーん・・・昔の方が風情があった!
というのはオッサンの考えか?
そんな2009年に誕生した新駅舎の1階部分には、「えう”ぁ屋」。
せっかくなんでなんか買おうかと思ったけど、
あまり魅力的な商品がなく、200円の缶バッヂのガチャガチャをするに留まる。
“ゲンドウが出たら萎える!”と思っていたら、幸いアスカだった。
この後、商店街を軽く見て回り、
本日の宿泊先である「ホテルマイユクール祥月」まで徒歩。
国道1号線を西に進み、滝通温泉郷入口を左折。
湯本橋から撮った1枚。
向こうに見える旭橋、桜、早川。
この日の雨のせいか、早川の流れはかなり早かった。
湯本橋を渡ったところにある酒屋で、
つまみと日本酒(地酒)を買って、いざ「ホテルマイユクール祥月」へ。
ゆっくり温泉に浸かって、のんびり夕飯と思っていたら、
なんと夕飯は17時半からというではないか!
時計を見ると17時ちょい前。
急いで温泉に入らねば!
てか、昼のビュッフェでしこたま食ったんで、
これっぽっちも腹減ってない!
しくじった。
昼食い過ぎた。
チェックイン後、速攻で入浴。
慌ただしく温泉に入った後、同じフロアにある食堂へ。
着席して、ビールを頼み、飲みながら待つこと暫し。
前菜が運ばれてきた。
超凝っている。
超美味そう。
しかし、腹が・・・。
とかいいながら、前菜ペロリ。
その後も運ばれてくる料理をしっかり食べて完食。
続いてデザートタイム。
この中から好きなデザートを好きなだけ選んでいいんだってばよ。
デブ、デブ、デブ、デブゥゥゥゥになるぅぅぅぅぅ!!!
ということで、控え目に4品オーダー。
えっ?
控えてない?
いやー、昼のブュッフェ(このワード超入力し難い!)とコースディナー、
一体何カロリー摂取したのだろうか・・・。
そして、ポテ腹のまま、再び温泉へ。
今度はゆっくりと湯を堪能。
食べ過ぎたので、あまり好きじゃないサウナで代謝を促す。
ってか、悪あがきだな。
さっぱりした後は、ホテルの一室に集まり、ファミリーで一席。
あれだけ食べたのに、せんべいやらカリカリ梅を食べながら、
地酒、ワインをクィクィっと。
4月になったら走ろう。
母は60代後半だし、明日もあるので、23時前にはお開き。
サクッと寝ました。
以降、「箱根PART2」へと続く。