「箱根PART1」からの続き。
ホテルの窓から外を見ると快晴。
寝起きにひと風呂浴びて、朝食。
昨日のお昼に続きまして、デブへのショートカット、バイキング。
これがまた美味そうで、ついつい取り過ぎてしまう。
でもって、見た目通りに美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまう。
温泉も悪くなかったし、料理も美味しかった。
また泊まりたいと思わせる「ホテルマイユクール祥月」をチェックアウト後は、
箱根湯本駅まで徒歩。
湯本橋の桜が、昨日よりも華やかに見えるのは、天気の影響でしょうか?
ふと、橋のたもとを見ると石碑があるではないか。
調べたら「はつ花そば」という昭和9年創業の老舗蕎麦屋の石製看板だった。
きっと創業当時のものなんだろうけど、
真横がゴミ置き場になっており、ちょっと残念。
箱根湯本駅から箱根登山バスに乗車し、山道を揺られること約45分。
本日、最初の訪問先「箱根関所」に到着。
昨日、雨のため「小田原城」へ行けなかったので、
江戸幕府によって、元和5年(1619年)に設置された史跡を見学できるのは嬉しい限り。
関所の役割は、江戸に入ってくる鉄砲と、
参勤交代制度で実質人質と化していた大名の家族の女性が、
江戸から出て行かないように監視すること。
(入り鉄砲に出女)
「箱根関所」は、特に後者の取り調べが厳しかったそう。
そんな「箱根関所」は、明治2年(1869年)、新政府によって関所制度が廃止され、
その役目を終えた。
現在の「箱根関所」は、平成19年(2007年)に復元整備されたもの。
見所はいくつかあるのですが、簡単に印象に残ったものを。
まずは、「遠見番所」。
所謂、見張り台なので、当然高いところにあります。
「遠見番所」に行くには、かなり急な階段を登らなくてはなりません。
急なだけでなく、段差が異なり、登りにくく、結構きつい。
しかも食い過ぎてデブ状態だったので、余計にしんどい。
しかし、頂上は苦労して登ってみる価値のある絶景。
足軽番所の前には、三つ道具建。
こ、これは捕り物道具!!
左から、刺股(さすまた)、突棒(つくぼう)、袖搦(そでがらみ)。
刺股は、U字型の部分で首や腕を壁や地面に押しつけて捕える道具。
突棒と袖搦は、先端部分に金属製の毛がついていて、髪の毛や衣服を絡めて動きを止める道具。
御茶ノ水にある明治大学博物館で、この捕り物に関する資料が展示されているので、
ご興味のある方は是非。
「江戸口御門」をくぐってすぐ左手にあるのが「矢場」。
名前が示す通り、矢を射る場所で、
ここから無許可の通行者に向かって矢を放ったのかと思ったら、
練習場だったそーな。
「箱根関所」の奥の方にある「箱根関所資料館」も興味深かった。
“お杉とおたま”と名付けられた“箱根関所のアイドル”がお出迎えしてくれて、
ちょっとゲンナリしたんだけど、
このアイドルたちが思いの外、おも〜いお話の主人公でした・・・。
こちらは「箱根関所」の近くに設置された「箱根宿」の明治時代の写真。
最近、こういうモノクロ写真がたまりません。
「箱根関所」の次は、箱根といえばの海賊船。
箱根には何度か来ているけど、乗ったことがあったような…なかったような…。
春休みとはいえ、平日なのでそんなに混んでいないかと思ったら、
船乗り場は、外国人団体客で超大混雑。
外国人と日本人の比率は、大体8対2ぐらい。
日本なのに完全にアウェイ状態。
まぁ、日本に来てくれることは嬉しいんだけど、
もう少し静かにしてくれませんかねぇ・・・。
ちょっと・・・いや、かなりうるさい・・・。
せっかくの景色にも関わらず、概ね騒がしく、
優雅に遊覧とはいきませんでした。
桃源台港で下船し、桃源台駅から箱根ロープウェイに乗り込む。
箱根ロープウェイは、7年ぐらい前に乗った。
高いところを運行しているから、当然、景色は綺麗。
撮影ポイントがたくさんあります。
姥子駅を経て、大涌谷駅で下車。
箱根随一の観光スポットなだけあって、大混雑。
春休みは関係ないと思われる世代の観光客の姿も、多く見れられた。
そして、大涌谷といえば、黒たまご!
寿命が7年延びました。
富士山と対面する形で鎮座するのが、「大涌谷延命地蔵尊」。
弘法大師が、大湧谷の地獄のような風景に心を痛め、
地獄の苦行にあえぐ人々の救済を祈願するために、
菩薩地蔵を刻んだのが起源。
黒たまごもあるし、名前の通り延命の御利益があるのでしょう。
久しぶりに大涌谷へ来たので、上の方へ登ってみた。
大涌谷は、約3100年前に起きた箱根火山での水蒸気爆発と、
約2900年に起きた火砕流によって形成され、
かつてはその様子から「地獄谷」と呼ばれていた。
白濁の温泉の手前でしゃがんでいるおじさんは、
黒たまごを引き上げる作業中。
富士山すげぇ〜!
さて、義兄が組んでくれた今日のスケジュールは分刻み。
そろそろ移動しないといけないということで、大涌谷駅に戻り、
再びロープウェイに乗り込み、早雲山駅へ。
途中、ロープウェイからの光景。
この辺りが、「ヱヴァンゲリオン新劇場版:序」にも登場したところか?
早雲山駅で、箱根登山ケーブルカーに乗換。
成城大学軽音楽部の1年生の有志で、箱根旅行に来て、
「箱根彫刻の森美術館」に行く際に乗車した以来だ。
因みにこの時の箱根旅行は、
ちょっとした男女のすったもんだが発生し、険悪な雰囲気となり、
暫くの間、部活動にも影響を及ぼす結果となってしまった。
そんな旅行を企画したのは、オイラでした・・・。
超久しぶりの箱根登山ケーブルカーは、
標高750mの早雲山駅から標高541mの強羅駅までを結ぶ、
高低差214mの路線。
大正10年(1921年)開業で、その3年前に開業した奈良の生駒鋼索鉄道に次いで、
日本で2番目に古いケーブルカー。
終点の強羅駅で下車。
続いて昨日も乗った箱根登山電車へ乗り換え。
強羅駅には見たことがない車両が停まっていた。
調べたら保守用無蓋貨物電車(工事用車両)で、1975年に登場。
待つこと数分、箱根登山電車が到着。
箱根登山電車といえば、スイッチバックなので、
その様子をしっかりと見るために一番前に陣取る。
さっきの保守用無蓋貨物電車への興味といい、
この歳になって軽度の鉄っちゃんの気が出てきたかな・・・。
そんな様子を見ていた義兄からも、
「一之君、そんなに電車好きだったっけ?」と言われてしまった。
うーん、確かに最近は車よりも電車の方が萌えるな。
仙人台信号場駅と上大平台信号場駅の間にある大平台隧道。
苔まみれのトンネルも萌えまえす!
大平台隧道を抜けると一番最初のスイッチバック。
スイッチバック前。
スイッチバック後。
ここで先頭車両が最後尾へチェンジ。
続く、大平台駅、出山信号場駅でもスイッチバック。
そして、箱根登山電車のもう一つの名所「早川橋梁(出山の鉄橋)」。
大正10年に深さ43m、幅60mの橋を架けた大正10年の日本の建築技術は凄い。
個人的には、「早川橋梁」を渡ってすぐの大ヶ嶽隧道と塔ノ峰隧道に挟まれた塔ノ沢駅も魅力的。
トンネル抜けて、駅があって、またトンネル。
見所満載の箱根登山電車ですが、次は下車駅の箱根湯本駅。
この後は、新宿駅へ向かうべくロマンスカーに乗車。
行きはレトロなLSE(7000形)でしたが、
帰りは2005年に運転を開始したVSE(5000形)。
2008年に誕生したMSE(60000形)よりも、
従来のロマンスカーのデザインに近くていいですね。
ロマンスカー、中央線と乗り継ぎ、
地元・吉祥寺の居酒屋で母と少し飲み帰宅。
そして、シャワーを浴びた後、指定通りに届いた箱根の土産を堪能!
純米酒 丹沢山。
鈴廣のかまぼこ、ちくわのごぼう巻、エボダイの干物。
さらにカマスの干物。
エボダイ、カマス共にメチャクチャ美味かった!
旅行先の名産品を買って帰って、家で食うのも大好きだ。
毎度のことですが、旅行に行くと食うなぁ〜。
今回の旅行は義兄に完全に任せてしまったので、
本当に楽ちんだった。
たまにはノープランで、付いていくだけの旅行も悪くないな。
箱根登山電車、箱根登山バス、箱根海賊船、箱根ロープウェイ、
箱根登山ケーブルカー、再び箱根登山鉄道と、
フリーパスを利用しての箱根の乗り物を乗り尽くす旅でした。