またまた辰巳である。
※関連記事【散策の部屋】 「辰巳起点散策 PART1〜3」
快晴、気温高の朝、8時過ぎにとりあえずの用事を済ます。
次の時間まで2時間弱ある。
当然、出掛けるよね。
で、行こうと思ったのは、江東区南砂7丁目の「富賀岡八幡宮」。
なぜならば、砂町富士と呼ばれる富士塚があるから。
4月に訪問した「江戸東京博物館」で、
江東区に富士塚があることを知った。
江東区というと埋立地が多いイメージがあり、
富士塚が存在することに少なからず驚いた。
調べたところ、江東区にはかつて5つの富士塚が存在していたが、
現存しているのは、「富賀岡八幡宮」の砂町富士のみ。
googleマップで調べてみたところ、
南砂町は辰巳からそんなに遠くなさそう・・・に見えたが、
実際に距離を検索してみたら4.7キロもあった・・・。
週に3、4日、朝、5キロ以上走っている。
5キロだと、大体30分ぐらいか?
往復10キロで、1時間。
行けないことはない。
いやいや、結構な速度で走って30分だ。
結構な速度ってことは、この気候だと汗かくよな?
一応、Tシャツの着替えは持ってきていたが、
パンツとズボンは持ってこなかった。
汗びっしょりかいて、1日中不快+異臭を漂わすのは嫌だ。
でもまだ8時台だし、
そんなに暑くないし、ゆっくりと休みながら走れば大丈夫か?
ということで、8時10分に繰り出した。
国道357号線から明治通りに入り、「夢の島公園」を横に見ながらゆっくり走る。
こちらは夢の島大橋から葛西方面を撮った写真。
なんとなく朝靄がかかっている。
この後、楽しくもなんともない明治通りを北上し、
佐川急便ロジスティックセンターを右折。
しばらく進むと「九重橋」を渡るんだけれど、
丁度、砂町北運河の終着地点=堀留。
江戸と明治の古地図を見ると、今の形とは異なるが、
砂町北運河の前身ともいえる運河を確認できる。
川の水面を見ると、細かい波紋が幾つも広がっており、
なんだろうと良く見てみると、魚の群れだった。
東京メトロの「南砂町駅」、「南砂三丁目公園」、住宅地を抜け、
8時50分、「富賀岡八幡宮」に到着。
ガッツリ走っていないし、
途中、写真を撮るために足を止めたりしたにも関わらず、
40分で辿り着くとは!
「富賀岡八幡宮」は、平安時代末の749年に創立という古社。
その他に関しては、境内にある由緒書きに譲ります。
文字小さくて読めないか・・・
境内にはいってすぐ左手に「砂村新左衛門 顕彰碑」がある。
江戸時代初期、開拓の達人である砂村新左衛門は、
縁戚者と言われている砂村
新四郎(弟という説もある)らを指導し、
寄洲だったこの界隈を埋め立て、新田を開発した人物。
「富賀岡八幡宮」の本殿。
「富賀岡八幡宮」は、別称「元八幡」とも呼ばれている。
寛永年間(1624年〜1649年)の初めに、
本尊が深川の「富岡八幡宮」に移されたため、
元にあった方の「富賀岡八幡宮」を「元八幡」と称したと言われている。
本殿の裏手に行くと、目的の砂町の富士塚がありました。
「鳩森八幡神社」にある千駄ヶ谷富士塚と同じ高さ6メートル。
千駄ヶ谷富士塚の方が高いような気がするが・・・。
江戸時代末の天保4年(1833年)に築かれた砂町富士塚は、
元々土山だったが、昭和8年(1933年)に水害で崩れたため、
大量の溶岩(伊豆黒ボク石)で固められた。
土の中には本物の富士山の土が混ぜられているという。
昭和30年頃の砂町富士塚
その後、昭和37年(1962年)、敷地所有の事情で30メートルずらし、
現在の場所に移築された。
度重なる改築修築を支えたのが、
御水講という地元の富士講の方々。
いまだバリバリ現役だという。
後方に回ると、より富士山ぽい。
富士塚の定番アイテム浅間大社奥宮のミニチュアや、
相当な数の講碑群の中、なぜか弾丸型のものを発見。
なんでしょう?
この他、力石、「江戸祭囃子」、「砂村囃子」の記念碑などがあった。
砂村囃子は、約300年前からこの地で継承されてきたお囃子で、
昭和55年(1980年)無形民俗文化財の認定されたそうな。
さっきの「砂村新左衛門 顕彰碑」の裏側に広場があったんだけど、
なぜか立ち入り禁止。
辰巳に戻るために境内を出た際に、
その理由が判明しました。
こんな巨大な石碑の下敷きになったら大変です。
来た道をそのまま帰るのはつまらないので、
「九重橋」まで違うルートで行くことに。
途中にあった空き地と工場。
なんとなーく、こういう光景が好きだ。
高いビルが多くなった昨今。
こうやって視界が開けていて、空が見えるのはいいことだ。
この後、明治通りに出てると、正面に踏み切りらしきものが見えた。
ちょっと気になったが、時間がないし、暑いしで、
今回はスルーして辰巳に戻りました。
そして、辰巳で2度目の用事を済ました後、
またまた中抜けの時間。
今度は、1時間半ぐらい。
とりあえず、飯を食おう。
以降、 「辰巳起点散策2 PART2 木材・合板博物館」へと続く。