2014年08月10日更新

多摩自転車道 PART3

<多摩自転車道散策記一覧>
「多摩自転車道 PART1」
「多摩自転車道 PART2」




「多摩自転車道 PART2」からの続き。


自宅を出てから2時間後、
14:00頃、多摩湖へ辿り着いた。


IMGP2137_R.JPG


多摩湖の奥に見えるのは西武ドーム。


多摩湖の正式名称は村山貯水池で、
村山上貯水池と村山下貯水池に分かれている人造湖。


村山上貯水池は、大正13(1924)年3月31日に竣工。


村山下貯水池は、10年にも及ぶ建設期間を経て昭和2年(1927年)完成。


東京市の人口増加に対応した水源確保のため、
多摩川の水を羽村取水堰(はむらしゅすいせき)で取り入れ、
導水管にて村山貯水池に導いて貯水。


なんと羽村取水堰から取水!


江戸の人口増加に伴う水源確保のために作られた玉川上水も、
羽村取水堰から取水している。


江戸、東京の水は羽村!
羽村取水堰には行ったことがない。


玉川上水の流れる武蔵野市住民として、
羽村取水堰には一度行かないとなぁ。


羽村取水堰から玉川上水は地図上に表わされているが、
多摩湖までの上水路は見当たらない。
暗渠なのかな?


しかも多摩湖は結構な標高。
どうやって汲み上げているのだろうか?


で、こちらは昭和2年の親柱。


IMGP2131_R.JPG


太平洋戦争時、空爆を避けるためカモフラージュのため、
柱の上部がコールタールで黒く塗られており、その面影が見て取れる。


多摩湖の歴史についてはコチラのサイトが相当詳しいので、
ご興味があるかたは読んでみてください。
読み物として面白かったです。


親柱のある多摩湖沿いの道を行く。


こちらは多摩湖から見える山々。


IMGP2142_R.JPG


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みんな多摩湖の西側に目を向けるが、
東側も中々です。


IMGP2140_R.JPG


やっぱり、空が見えるのって良い。


高層ビルに登って見るよりも、
地上から見られる空が好き。


そのまま対岸に渡ると「西武ゆうえんち」。


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タワーに円形の円盤があるのりもの「ジャイロタワー」。


「ジャイロタワー」から見る多摩湖の景色は、格別なのでしょう。


でもね。
下からの景色こそ、人間の本当の目線であり、
等身大の風景だと思う。


そんな「ジャイロタワー」の真ん前には「排水路トンネル」。
大正12年の遺構。


IMGP2148_R.JPG


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さてさて、この後どうしようか。
多摩湖に来ることが目的だった。


15年ぐらい前、河口湖を歩いて一週したことがある。
その後、河口湖をレンタルサイクルで一周した。
車でも一周した。


昨年、浜名湖を半周ぐらいチャリで走った。


海は一周出来ない。


川も一周出来ない。


一周できるのは、沼、池、湖。


せっかくチャリで多摩湖まで来たのだから一周しちまえ!


地図で見ると結構な距離がありそうだが、
チャリを走らせること8分ぐらいで、西武ドームが見えてきた。


IMGP2150_R.JPG


柵の向こうに見える道路みたいなのは、
案内軌条式鉄道レオライナーの軌道。


残念ながら一度も運行時に巡り合わなかった。


それにしても西武ドーム=埼玉というイメージがあったが、
吉祥寺からチャリでも辿りつけるんもんなんだなぁ。


この頃になると曲もチェンジ。
エアロスミスの「PUMP」!


「グッド・モーニング、ミスターテイラー。ゴーイングダウン?」





続いてチャリを激走していると、多摩湖橋へ到達。


IMGP2152_R.JPG


ここが、村山上貯水池と村山下貯水池の分かれ目。


IMGP2154_R.JPG


反対側に目をやると山門が。


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山門の奥に寺院は無さそう。
メチャメチャ気になる。


多摩湖橋を渡り、わざわざ引き返して、山門へやってきた。


IMGP2156_R.JPG


慶性門(けいじょうもん)。


元々は村山上貯水池の西奥にあった慶性院の山門で、
多摩湖が造られる際に、慶性院は芋窪に移転。


山門だけが残されて、荒廃。


昭和29年(1954年)、貯水池愛護会の有志達の手により、
この場所に移転し修復。


その後、また荒れ果てたが、
平成4年(1992)に東大和市により、3000万円をかけて復元された。


3000万円の税金がつぎ込まれた山門を拝むべく、
雑草が生え放題の参道(?)を歩き、
門をくぐり少し奥まで行ったが、
なんとなく乗り気がせずに引き返した。


後で知ったが、この山門で首吊り自殺をした人がいたらしく、
心霊スポットとして紹介しているサイトがいくつかあった。


まぁ、人が死んだ場所なんで星の数ほどある。


東京の都心部なんて、江戸の大火、関東大震災、
東京大空襲など、10万規模で死者が出ている。


かつて人が死んだ場所=心霊スポットという公式が成り立つならば、
東京都心部そのものが心霊スポットになる。


ましてや自殺現場=心霊スポットなんて・・・。
自ら命を絶って、勝手に恨んで出てくんじゃねぇーよって思う。


因みに村山上貯水池が建設されるに至り、
現湖底にあった160戸余りの家屋が移転している。


慶性門から再び自転車を走り出すと、
程なくこれまたそそられる山門が姿を現した。


IMGP2160_R.JPG


迷うことなく訪問。


以降、「多摩自転車道 PART4」へと続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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