前回に引き続き、本を取り上げます。
9月5日に発売された「やる気のないチームを劇的に変える3分の習慣」。
Dream Company株式会社の代表取締役社長である樋口圭哉(よしちか)の著作。
タイトルだけで一目瞭然、ビジネス、自己啓発系の本です。
日頃、この手の本はまず読まない。
本を読んだだけで、そう簡単に何かが変わるとは思えないんだよね。
唯一読んだのは、高田純次の「適当論」かな。
冗談ではなく、個人的には名著。
今から6、7年前、仕事、プライベート共にかなり煮詰まっている時に、
元上司に薦められて読んだ一冊。
適当で良いところは適当で良い。
この本を読んで、大分気持ちが楽になったんだけど、
それは高田純次だからこその説得力ゆえかなと。
著書のプロフィールにいくら俺は凄いんだ的な経歴が書いてあっても、
良くわからない人から、ああした方が良いだの、
こうした方が良いだの言われても、腹には落ちてこない。
樋口圭哉。
グループエンカウンター・行動心理学、コーチング等を元に
「Team Dream Management」を開発。
年間150回以上の企業研修やセミナーを行い、
企業のスタッフ育成・業績向上で成果を出し続ける。
そのシンプルで即効性の高い手法には定評がある。
どの企業で成果を上げたんだ?
誰から定評があるんだ?
と思ってしまい、普段だったら絶対に手にしない。
では、なぜ読んだのかというと、
樋口圭哉が、大学時代の軽音楽部の後輩だから。
彼のパートはボーカル。
ソウルフルでかなり上手い。
胸襟を開いてなんでも話し合うような仲ではなかったけど、
一緒にバンドも組んだことが数回ある。
大学を卒業してから、樋口と会う機会はほとんどなく、
多分、誰かの結婚式で一回会ったか会わなかったぐらい。
先日、軽音楽部の同窓会があり、超久しぶりに会い、
上記のような仕事をしていると知る。
樋口も多くの人に読んでもらいたいでしょうから、
著作を持ってきており営業活動。
世の中に本はたくさんあるけど、
それでも本を出版するということは、凄いことだと思うし、
大学生の時の樋口をなんとなく知る身としては、
樋口がこのような本を書くこと自体驚きだったんで、
著者本人から購入し、読んでみた。
255ページあるが、字も大きいし、
文字がギチギチに書かれている訳ではないので、
本を読むのが速い人は1時間、
遅い人でも2時間ぐらいで読めてしまう。
もっと言ってしまうと、
目次と各項目の最後にある「ポイント」を読めば、
他の部分は読み飛ばしても大丈夫。
正直、読み物としては、食い足りないんだけど、
本書が読者に伝えたい「3分、簡単」という内容を考えると、
その軽さはむしろプラスであり、狙いでもあるのでしょう。
内容はサービス業など、接客が主となる店の店長向けが多い。
サービス業でもないし、部下もいない身なんで、
本書のメインターゲットから確実外れている。
書いてある内容は、
・部下が話している時は、部下の目を見て聞きましょう。
・目を見て挨拶をしましょう。
・部下を褒めましょう。
など至って当たり前のこと。
しかし、当たり前のことをどれだけ実践しているか?
自らの生活と照らし合わせてみる。
直属の部下はいないが、後輩はいる。
彼らから話しかけられることは多々ある。
その時、目を見て聞いているか?
見ていることもあるけど、見ていないこともあるな・・・。
確かに実践していない。
また、
・鏡を見ながら電話をする。
・毎朝、笑顔で鏡を磨く。
・便座より頭を下げてトイレを磨く。
など、今までの人生で全くやったことのない項目も。
これらの効果について本著では、「全て効果覿面」的な記述がある。
それを鵜呑みにするほど純粋じゃないんで、
全部が全部ストンとは来ないけど、
やらないよりはやった方がいいだろうなぁーとは思う。
特に挨拶は注意しよう。
そして、この本を読み終えて数日。
なんとなくだけど、挨拶含め実践できることは実践している。
まぁ、その結果は悪くはないっすねぇ。
私の夢は、定年まで働くことです。
樋口さん、夢を叶えるためにはどうしたらよいでしょうか!?