2014年10月10日更新

ディープツアー2014 鎌倉 PART1

今夏も2011年から続いているナレーター佐藤アサトと行く
「ディープツアー」を敢行しました。


「ディープツアー2011」
「ディープツアー2012」
「ディープツアー2013」


行った先は、毎年恒例の鎌倉。


小生の亡父の実家は鎌倉。
佐藤アサトの地元は鎌倉。


何百回と鎌倉に行った者と鎌倉で暮らしていた者。


そんな2人なのにも関わらず、
4年連続で鎌倉に行く。


鎌倉はそれほどまでに魅力的で奥深い。


行った場所でも、その時々で表情を変えるのも、ある意味興味深い。
(概ね、ガッカリな変貌なんだが・・・)


そして何よりも2人を虜にし続けている史跡がある。


それは「北条時政邸跡」。


2011年訪問の「釈迦堂切通」の上にある史跡で、
源頼朝の義父であり、北条政子の父親である
北条時政の住まいがあったとされる場所。


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「釈迦堂切通」


しかし、平成20年の発掘調査の結果、
最も古い遺構でも13世紀後半頃であることが判明し、
現在は「大町釈迦堂口遺跡」(俗に「北条時政邸旧跡」)となっている。


詳しい経緯は知りませんが、某タクシー会社がこの地を買収し、
現在は鎌倉市の管轄になっているものの、荒廃。


2013年にかつて正規の入口だった大町入口へ行ってみたものの、
バリケードが施され、その先は雑草が茂っており、
とてもじゃないが中に入れる状況ではなかった。


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2013年時の「北条時政邸旧跡」入口


整備されないまま放置されると、荒廃は進行してしまう。
北条時政邸の跡地であろうとなかろうと、
放置されて朽ちる前に「北条時政邸旧跡」を見てみたい。


佐藤アサトは、ガキのころ見に行ったことがあるそうだが、
もう何十年と訪れておらず、その記憶も遠い彼方。


「北条時政邸旧跡」にどうしても行きたい。
見てみたい。


その思いは年々強まる一方だった。


昨年、ネットで調べてみたところ、
数年前に「NPO法人 鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり」が、
「北条時政邸旧跡」のツアーを組んでいたことを知った。


そして、今年のディープツアー直前、
「NPO法人 鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり」に電話をして、
「北条時政邸旧跡」のツアーが可能かどうか確認してみた。


残念ながら、現在はやっていないという返答が・・・。


佐藤アサトと検討した結果、ならば自力でということで意見が一致。


「北条時政邸旧跡」は、衣張山にあり、
衣張山ルートから行けるという情報がネットに上がっていた。


この時、佐藤アサトには、ジモティーとして、
行けば何とかなるだろうという気持ちがあった。


小生には、行った時の感動が薄れるので、
あまり情報を得たくないという思いがあった。


ということで、あまりネットの情報を深追いをせず、
衣張山から行けるらしい程度の知識だけで、
新宿駅で待ち合わせて、湘南新宿ラインに乗り鎌倉へ。


8月ということもあり、鎌倉駅で下車する人の数は半端なく、
かなりごった返していた。


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戸塚駅辺りから「クソがしたい」と言っていた佐藤アサトが、
鎌倉駅に着いて限界地に達したのか、
トイレを目指して人を掻き分けて行った。


かなり切羽詰まっていたようだ。


そういえば、朝から牛丼を食ったと言っていた。


佐藤アサトのクソを待つ間、改札を撮影。


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大勢の人がいるけど、多分、我々が向かう先にはあまり人がいないんだろうなぁ。


佐藤アサトから用を足した旨の連絡を受けたら、
小生も便意を催しまして、はばかり。


2人そろって日テレの朝の情報番組。


トイレがないであろう行先を考えると理想的な体調だ。
衣張山の麓へと向かうべく、バスに乗車。


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衣張山に登るハイキングコースの入口まで、
歩いて行くこては可能ではあったんだけど、
この先はちょっとした山登りとなり過酷そうだったんで、体力温存。


バスに揺られること数分、「杉本観音」停留所で下車。


すぐ傍に「杉本寺」があり、佐藤アサトから拝観の打診。


鎌倉屈指の古刹である「杉本寺」は、未訪問だったので、
行ってみたかったけど、確かかなりの階段を上る必要があったはず。


やはりここも体力温存を選択。


青少年広場の脇を流れる滑川沿いを歩く。


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佐藤アサトはガキの頃、よくここの滑川で遊んだというが、
道路からかなりの落差があった。


「どうやって降りたの?」
「あの辺から滑り落ちて、帰りはよじ登った」


かなりの腕白坊主だったようだ。


程なく「田楽辻子のみち」と呼ばれる道に出る。


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左に曲れば「報国寺」、右に曲れば「釈迦堂切通」。
真すぐいけば、衣張山の山頂へと通ずる「平成巡礼道(衣張山ハイキングコース)」。


当然真っ直ぐです。


住宅街を少し行くと、いきなり「平成巡礼道」入口。


IMG_5174_Rr.JPG


鎌倉あるある。


住宅街から突然の山道へ。


「平成巡礼道」入口の脇には、巨大なやぐらがあり、
やぐらフェチの佐藤アサトは興味津々。


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その間に小生は、
スズメバチ、アブ、蚊といった虫や、
かぶれ、擦り傷の原因となる草木から身を守るため、
半袖Tシャツ、半ズボンから、長袖Tシャツ、ジーパンにお着替え。


肌が露出しているところには、
虫よけスプレーをたっぷりと吹き付ける。


準備万端、いざ!クライムオン!!


最初は平坦だが、段々と階段や勾配のキツイ坂が登場。


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曇っていて、気温もそれ程高くはないが、
やはり長袖長ズボンは暑い。


湿度も手伝って、早くも大量の汗が出てくる。


1週間前も山中湖でハイキングをしているし、
まだこの頃は朝走っていた基礎体力の貯金があったので、
そこまで息は切れなかったが、汗が凄い。


佐藤アサトも毛穴という毛穴から汗を噴出。
顔面は玉の汗まみれ。


途中にあった夫婦地蔵(?)。


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パッと見るとそんなに昔のものではなさそうだが、
それでも苔が生えているし、風化もしているので、
昭和初期ぐらいかな?


方向としてはハイキングコースの右側に「北条時政邸旧跡」があるので、
右手に切り込んで行けそうな小道、獣道がないか確認しながら登る。


と、早くもスズメバチが登場!


めちゃ怖い!


道のど真ん中に滞留しやがり、行く手を阻む。


そういえば、テレビ番組で、
スズメバチが攻撃的になる色があることを紹介していた。


さて、何色だったかなぁ・・・。


伊藤P「スズメバチが襲う色って何色だっけ?」


アサト「黒ですよ」


着ている長袖Tシャツ、思いっきり黒やん・・・。


汚れたら捨ててもいい長袖Tシャツを選んだんが、
スズメバチが襲う色まで頭が回らなかった。


なかなかどかないスズメバチにしびれを切らし、
効果があるのかわからんが、
虫よけスプレーをスズメバチめがけて、(かなり遠くから)噴射!


なんとスズメバチがどいた!


佐藤アサトは「(虫よけスプレーが)もったいない」というが、
我々の武器はこれしかないのだ。


スズメバチが戻ってくる前に、ダッシュで駆け抜ける。


その後、「北条時政邸旧跡」へと行けそうな道を探しながら進むも、
結局、それらしき道を見つけることなく頂上へ到着。


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稲村ケ崎、江の島、そして富士山が見える。


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これは絶景だ。


手前脇には、お地蔵さんと五輪塔。


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何を供養しているのだろうか?


なんて、小生が呑気に撮影をしている一方で、
佐藤アサトは「北条時政邸旧跡」へと通ずる道を発見できなかったことが、
相当納得できないご様子。


たまたま頂上で休憩していたトレイルランナーに聞いてみたものの、
有力な情報は得られなかった。


山頂には、桜の木があり、その奥になんとなく道がありそうだが、
そこへ行くにも腰以上の高さのある雑草を掻き分けなくてはならない。


地面には蔦が這っていて歩きにくいことこの上ないし、
得体のしれない虫がわんさかおりまして、心が折れるそうになる。


そんな思いをしながら行ってみたものの、
雑草が茂り、とてもじゃないが先には行けない。


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もしかしたら見落としている可能性もあるということで、
来た道を戻りながら、もう少し注意深く探してみることに。


iPhoneのマップには「北条時政邸旧跡」の記載があるし、
山の標高を示す等高線が表示されている。


IMG_5187_Rr.JPG


「北条時政邸旧跡」の標高と同じぐらいの所で、
意識しながら道を探してみたが、結局見つけることは出来なかった。


そして、途中、またまたスズメバチに遭遇。
なんとか回避するも、スズメバチが怖くて、そのまま下山。


「平成巡礼道」入口の右手に路地があり、
もしかしたらそこから道があるかもという淡い期待を胸に行ってみるも、
結局行き止まり。


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「田楽辻子のみち」へと戻り、どうするか協議。


iPhoneのマップを見ると、「釈迦堂切通」に至る道に、
2箇所ぐらい衣張山の方へと延び、途中で途切れている道があるようなので、
試しに行ってみるも、どれも行き止まり。


通行止めだが、「釈迦堂切通」の手前に山道があるかもしれないので、
ここまで来たついでに行ってみることに。


佐藤アサトは煙草が吸いたいとのことで、一人で「釈迦堂切通」へと向かう。


3年前の2011年にも通った道だが、
3年間放置されただけあって、倒木があったりとかなり荒れ模様。


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酷いもんです。


「釈迦堂切通」の入口は、もっと酷いことになっていた。


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うーん・・・整備するには金がかかるのはわかるが、
どうにかならんのか?


司馬遼太郎の「街道をゆく 三浦半島記」の表紙にもなった景勝地なのに・・・。


これだけ荒れ放題だと、
あるかどうかもわからない「北条時政邸旧跡」に至る道を探す術もない。


来た道を引き返し、ダメだったことを佐藤アサトに伝える。


「田楽辻子のみち」へ戻る途中に自動販売機があり、
そこで佐藤アサトが飲み物を購入。


すると、佐藤アサトめがけてスズメバチが飛来!


スズメバチに気が付いた佐藤アサトも流石に慌てながら、
身をかわし事なきを得た。


スズメバチが危ないといっているのにも関わらず、
スズメバチが好む甘ったるい匂いを放つピーチ系の飲み物を買う佐藤アサト・・・。


そんな佐藤アサトは、「田楽辻子のみち」のT字路に座り込み、
衣張山に登る別のルートをスマフォで探すも、決め手がない。


なんとなーく「報国寺」の方へと歩き出した。


以降、「ディープツアー2014 鎌倉 PART2」へと続く。

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コメント (1)

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お地蔵と五輪塔の後に道があります

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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