<ディープツアー2014 散策記一覧>
「ディープツアー2014 鎌倉 PART1」
「ディープツアー2014 鎌倉 PART1」からの続き。
「北条時政邸旧跡」へと至るルートを探すも、
決め手がないまま「報国寺」の方へと歩いて行くと、
佐藤アサトが、薄汚れた標識を発見。
「巡礼古道」。
方角的には衣張山と反対側へと向かう道だが、
「衣張山山頂へ」という文字が読める。
色めきだつ2人。
当然、行くでしょう!
少し進むとすぐに狭くて急な階段があり、上る。
さらに階段があり、上る。
本日2回目のハイキング!
早くも汗が噴き出し始める。
階段を上り切ると平地に出て、ちょっとした広場があったんだが、
その奥のやぐらの中に磨崖仏(まがいぶつ)が!
プレートによると「金剛窟地蔵尊」とのこと。
由緒書き等はなく、どのような像なのかは不明らしいんだが、
寛政三年(1791)に作成された「報国寺境内絵図」には、
地蔵堂という記述があるので、それ以前に彫られた像であるようだ。
鎌倉にはやぐらが数多あるけど、
地蔵立像が刻まれているのはこのやぐらのみとのこと。
そもそもこの「巡礼古道」とはなんなのか?
源頼朝が考案し、頼朝の次男・実朝が四国の霊場を模範して、
神奈川県・埼玉県・東京都・群馬県・栃木県・茨城県・千葉県にかけて、
三十三ヶ所の観音霊場を設けた。
当時、関東地方は東国(あづまのくに)=坂東と呼ばれており、
この関東地方に点在している霊場を総称して坂東三十三箇所と称した。
第一番札所が「杉本寺」で、最後の三十三番礼所が千葉県館山市の「那古寺(なごでら)」。
走行距離は約1300kmにも及び、
「巡礼古道」は、「杉本寺」から逗子市久木にある二番札所「岩殿寺(がんでんじ)」までの最短ルート。
巡礼者が、「杉本寺」から「那古寺」までの過酷な道のりの安全を祈願するため、
この「金剛窟地蔵尊」を彫ったのかもしれない。
「金剛窟地蔵尊」の近くには板碑が置かれており、
よく見ると庚申塔と書かれていた。
庚申塔はこれまで何度も見てきたけど、
板碑の庚申塔はお初かもしれない。
この後、「巡礼古道」を歩いて行くと、
ところどころに庚申塔が置かれていた。
鎌倉名物のやぐらも数基見受けられた。
先程の「平成巡礼道」と比べると、
たまに倒木があるものの平坦な道が多く、かなり楽だ。
あまり虫も飛んでおらず、こりゃいいわぁーと思っていたら、
またまたスズメバチが登場。
しかも3〜4匹ぐらい
どうしてスズメバチは道のど真ん中に留まるのだ!?
待てども待てどもどかない。
ダッシュで突っ切る勇気もない。
再び虫よけスプレーを噴射するも、あまり効果がない。
そこで次なる武器が登場。
タバコだ。
山道でタバコが御法度であることは勿論承知だ。
しかし、背に腹はかえられない。
スズメバチに刺されたら死ぬ可能性だってあるのだ。
ということで、佐藤アサトがタバコに火を点け、
思いっきり吸い込み、ゴジラのようにタバコの煙を吐き出す。
スズメバチと勇敢に戦う佐藤アサト。
何度か繰り返していると、なんとスズメバチがどいた!
今がチャンスと走って突破!
もうマジでスズメバチ怖い・・・。
度重なるスズメバチの妨害に萎えまくっていると、
おもむろに山道が終了し、住宅街へ。
鎌倉あるある。
山道から突如住宅街へ。
逗子ハイランドへ出たようだ。
後で調べたら「巡礼古道」は、衣張山山頂へ至る道とかつて繋がっていたが、
逗子ハイランドの開発のために消滅してしまったと知る。
更に調べたら、逗子ハイランドは、
昭和30年代に西武によって開発されたもので、なんと無許可。
(訂正:後から教えてもらったのですが、
逗子ハイランドは、許可を取った場所と無許可の場所があるようです。)
「巡礼古道」から衣張山山頂へ行けるはずなので、
調べてみたところ逗子ハイランドにある「かまくら幼稚園」から、
ハイキングコースがあるようだ。
住宅街を歩き「かまくら幼稚園」の近くまで来ると、
確かにハイキングコースがあった。
しかし、明らかに「北条時政邸旧跡」のある方角とは異なる。
どうやら浅間山を経て衣張山山頂に至るハイキングコースのようだ。
反対側にも道があり、そちらの方が「北条時政邸旧跡」方面だったので、
多分「北条時政邸旧跡」に辿り着くのは無理だろうなと思いつつも、
そちらの方へと足を向ける。
程なく絶景。
雲越しに富士山頂も見える。
絶景後、すぐにお地蔵さんがあり、
その横には何故か富士塚。
ここから富士山が見えるからでしょうか?
このお地蔵さんの傍には急な階段があり下る。
暫く下ると明らかにかつて道があったに違いない場所が。
方角的に「北条時政邸旧跡」だ。
雑草が生え、足場の悪い道とは言えない道を登る。
登り切ると広場があり、その上にはやぐららしきものがある。
その奥に道はないかと登ってみた瞬間、
ズズメバチ襲来。
もう、本当に勘弁してほしい。
しかも、残念ながら道らしきものは見受けられず、
完全に登り損。
スズメバチがいなくなるのを待って、
この場を立ち去ったけど、この広場はなんだったんだろうか?
構造としては見晴らし台のようだが、
景色は全くよろしくありません。
意気消沈しながら、階段を下ると、
階段が終わる辺りにまたスズメバチ、ブンブン。
今までのスズメバチ比べると動きが大きかったので、
隙を見て「ギャーギャー」叫びながら駆け下りる。
写真には写っていませんが、スズメバチが飛んでいたんです。
佐藤アサトから「ビビリ過ぎ」と笑われた。
幽霊は怖くないけど、
実害が大きいスズメバチは、本気で怖い。
落語で「饅頭怖い」という噺があり、
冒頭、集まった町の者たちが怖いものを上げていく。
もしも小生だったら間違いなく「スズメバチ」と答えるね。
柳家小さん、立川談志が得意としたネタですが、桂枝雀が凄い。
スズメバチの猛威に怯えながらとぼとぼと歩くと、
どこかで見た光景・・・。
あれ?ここは昨年来た「黄金やぐら」では?
「ディープツアー2013 鎌倉PART1」
予想通りで、「黄金やぐら」。
去年来た時は下まで降りてみたけど、
その際、スズメバチが飛んでいたなぁ・・・。
と、ここまで来たので、昨年も行ってみた
かつての「北条時政邸旧跡」の正規ルートへ行ってみることに。
しかし、佐藤アサトの様子がどうも変だ。
動きが緩慢。
様子をたずねると、足が痛いらしい。
今回、「北条時政邸旧跡」を攻めるため、スニーカーを前日に購入。
どうやらまだ靴が馴染んでいないようだ。
「北条時政邸旧跡」の入口までは坂道。
一人で様子を見に行くというも、「大丈夫です」と。
ならば行きましょう。
そして、「昨年、ここを歩いていたらイモリみたいなのが踏みつぶされていたよねぇ」
「そうそう、でもグロいからブログ掲載はポップアップ写真にしたんだよね」
なんて会話をしていたら、再び!!!
グロいのでポップアップ
にします。
まさかの再現に驚きながら、「北条時政邸旧跡」の入口へと向かう。
昨年同様、雑草が凄まじい。
でもって、ここでまたまたまたまたスズメバチ登場。
しかも今日見た中でも最大級のデカさ。
下の写真は、“ブンブンブン、蜂が飛ぶ♪”の中、
決死の覚悟を持って撮った一枚。
バリケードの内側は前回よりましな状態。
と、突破するか!?
しかし、巨大なスズメバチが行く手を阻む。
更にもう一匹いる。
もう無理。
諦めよう。
ということで、本日の「北条時政邸旧跡」断念。
すでに山登りを2回している。
鎌倉駅から杉本寺までのバス以降座っていない。
時計を見ると1時半。
腹減った。
休憩も必要だ。
しかし、近くに食事処はあるのだろうか?
とりあえず「神奈川県道311号鎌倉葉山線」へと向かう。
途中の自動販売機。
「去年、この自動販売機で飲み物を買ったよねぇ」。
なんて会話をしていたら、今年も佐藤アサト飲み物を購入。
そうこうするうちに「神奈川県道311号鎌倉葉山線」へ出て、
鎌倉方面へと向かうと中華料理屋「はぶか」が目に付く。
油そばの「ぶぶか」じゃないんんだ?
「はぶか」の隣の寿司屋にも若干惹かれたが、
高そうだったので「はぶか」へ入店。
ビールと餃子と棒々麺を注文。
ビールで喉を潤した後、
トイレで半袖半ズボンにお着替え。
黒い長袖Tシャツは、汗で白くなっていました・・・。
涼みながら店内のモニターで、夏の高校野球準決勝を見る。
大阪桐蔭超つえぇ!
そうこうするうちに、料理到着。
ディープツアー初中華でした。
腹を満たし、次にどこに行くかを協議。
小生は小坪の軍事施設跡地を、
佐藤アサトは「英勝寺」の裏にあると思しき、
「太田道灌の首塚」を希望。
以前から佐藤アサトが、
ネットで偶然発見した「太田道灌の首塚」にご執心だったのもあり、
後者を選択。
以降、「ディープツアー2014 鎌倉 PART3」へと続く。