2014年12月28日更新

沖縄2014 4日目

<沖縄2014 散策記一覧>
「沖縄2014 1日目」
「沖縄2014 2日目」
「沖縄2014 3日目」




「沖縄2014 3日目」からの続き。


沖縄上陸の日は、4時起き。
沖縄滞在の1日目、2日目は6時起き。


そして、この日も6時起き!


ホテルグランビュー石垣のバイキングで朝食を済ませ、
荷造りしてチェックアウト。


この日は、今回の沖縄ツアー2度目となる体験ダイビング。
お世話になるのは、1度目と同じ「シーベース カビラ」さん。
※2014年11月30日をもって閉店


前回と同じ女性インストラクターがホテルまでお出迎え。
車に乗り込み石垣湾に停泊していた船に乗船。


インストラクターは3名で、
女性以外は、今回お初のメンバー。


まずは、幻の島と呼ばれる砂浜の島で、
竹富島と小浜島の間にある浜島を目指し大海原へ。


浜島は、潮が満ちている時は海中に沈み、
潮が引いているときに現れる。


中々行く機会もない島なので楽しみにしていたんだけど、
波が高く浜島断念、残念。


方向を変え、竹富島ダイビングポイントへ。


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一昨日も潜っているので、要領は得ており、
耳貫にも手こずることなく、スムーズに海の中へ。


海底に辿り着き、砂地にうつ伏せでへばり付いていると、
インストラクターが小さい珊瑚の方へと導き、
つかまるよう指示。


その通りにすると海中でも使用可能なボードに、
「ちょっと待っててね」と書き行ってしまった。


海の底に一人ぼっち。
えっ〜、最強に心細かったです。


聞えるのはウォーズマンのような自分の呼吸と、
ゴボゴボという水泡の音のみ。


時たま海流が体を押し、流されそうになり、
珊瑚を破壊しない程度につかみ、体勢を維持する。


「お〜い、まだかぁ〜」


多分、実際にはそれ程待っていなかったと思うんだが、
とんでもなく長い時間に感じられ不安が募る。


目の前を涼しい顔して海底に佇む魚。


IMGP3235_Rr.JPG
写真を撮る精神的な余裕なんてほとんどなく、決死の一枚。


たまにこちらを小馬鹿にしたかのようにチラっとみる。


「所詮、人間は海の中で生きられないのだよ」
そんな魚の声が聞こえてくるかのようだ。


次第に息苦しくなり、息が荒くなる。
「落ち着け!」と呼吸を整えようとするが、
喉は焼けつくように痛いし、上手く気持ちが落ち着かない。


2日前にマスクに水が入って来たトラウマから、
再びマスクに水が入っているような錯覚に陥る。


さらに不安に陥り、大袈裟だがなんとなく死を意識する。


すると、インストラクターがもう一人の体験ダイバーを連れてきた。


マスクに水が入っている!
呼吸が苦しい!!!


と訴えると、「水入ってないよ」「深く呼吸をして」とボードに綴り、
続いて、「もう少し待っていてね」とまた行ってしまった・・・。


結局、この後、もう2人待ち。


途中、何度か独断で海面へ浮上しようかと思ったが、
顔を上にあげるとマスクに水が入ってくるかもしれない、
どれだけの深さかも判らない、
窒息したらどうしよう、
鼓膜が破れたらどうしよう、
と完全にマイナス思考に陥り、実行できなかった。


そんな恐怖心と戦ったわけですが、
不思議なもので移動すると全く怖くない。


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余裕が出てきて、写真を撮りまくる。


ふと顔を上げてみる。


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激浅!!!!!


そういえば潜る前に、一昨日より浅いと言われていた。
耳貫の苦労がなかったのも、浅かったからだということに気が付く。


で、この日のダイビングで良かったのは、
カクレクマノミを間近で見られたこと。


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昨年の座間味でもカクレクマノミに出会えたが、
今回は超至近距離。


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この後も水深の浅い海底を匍匐前進しながら、
八重山諸島の海を探索。


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約1時間にも及ぶダイビングを終えました。


この後、竹富島まで船で送ってもらい、
「シーベース カビラ」さんとお別れ。


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のべ二日に渡り、大変お世話になりました。
一生の思い出です。


閉店、本当に残念です。


さて、竹富島。
この島への上陸も9年ぶり2度目。


小さい島なので、前回、ほぼ観光ポイントには行っているが、
観光ポイント云々を抜きにして、何度でも訪れたい島だ。


港から送迎バスに乗り、竹富観光センターへ。


前回の竹富島訪問時にやらなかったことのひとつが、
水牛車観光。


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定番すぎて若干の抵抗はあったが、
ガイドさんのトークの面白さと、三線弾き語りの雰囲気と、
これぞ旧来の沖縄の街並みといえる竹富島の風景が、
うまくブレンドされてなかなか楽しかった。


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特に水牛の“富くん”が、素敵。


動き出してすぐに放尿。


日陰で休憩。


ウンチもモリモリ。


「ネタ合せしているのか?」と勘繰ってしまうほどの掛け合いも。


ガイドさんによる解説も興味深かった。


砂の道は、住民が海から運び込み、毎朝、箒で掃いている。


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箒で掃いた筋がある。


街灯がほとんどないが、夜は月が白い砂の道を照らし明るい。


石垣はお手製で、稀にハブが生息している。


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数軒2階建ての建物があるが、
現在は景観保護のため2階建ての建物は、建てられない。


新築の建物は木造、赤瓦でなくてはならない。


竹富島で一番小さいシーサー。


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などなど、水牛に乗り、沖縄の伝統を固持する島を巡りながら学んだ。


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富くんとガイドさんをがっちり写真に収め、
竹富観光センターで自転車を借り、竹富島散策へ。


と、その前に、お昼ごはん。


先のガイドさんが夜バイトしているという
竹富観光の近くにあるご飯処「かにふ」へ。


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まずはオリオン生。


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すると水牛のガイドさんが入店。
勝手知ったる感じで、お昼ごはんを食べていた。


オリオンビールで喉を潤していると、
注文した石垣牛コロッケカレーと八重山ソバのセットが運ばれてきた。


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ボリューム満点!


腹を満たし、いよいよ散策。


巨大なガジュマルの木。


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キムジナーはおらんかねぇ〜。


竹富島の観光スポットといえばのなごみの塔。


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流石に竹富島屈指の観光スポットなだけあって、
プチ行列が出来ており、10分待ちだった。


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水牛車のルートだったが、
間近で見たかったブーゲンビリア。


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ブーゲンビリアは、赤い部分が花びらで、
白い部分がめしべとおしべと思いきや、
白い部分が花で、赤い部分は萼(がく)。
と、水牛車のガイドさんは解説していた。


しかし、調べてみたら違った。
赤い花びらみたいな箇所が苞(ほう)、
白い部分は、萼(がく)。


萼(がく)の中におしべとめしべがある。


「海洋博公園」公式サイトより


続いて向かったのが、竹富島屈指の浜、
コンドイビーチ。


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9年前に来た時もあまりの美しさに感動したが、
今回も然り!


遠浅で、透明度は100%!


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こんなに美しい海はなかなかない。


数十メートル先に砂の島がある。


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そこへ行こうと海に入るも、
裸足のため足の裏に珊瑚の破片が刺さり痛い。


仕方なく靴下を履いて防御。


それでもそこそこ痛かったけど、
遠浅の海を突き進み砂浜の島に到着。


IMGP3357_Rr.JPG


奥に見えるのは石垣島。


所々ナマコが生息しているのを確認しながら、
コンドイビーチへと戻る。


チャリにまたがり、ペダルを漕ぐこと数分で、
星の砂で知られるカイジ浜に到着。


駐輪場のすぐそばに解説板があり、
見てみると蔵元跡の史跡だった。


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誰も解説板に目もくれないし、
石碑に興味を示さない。


浜に出ると星の砂目当ての観光客が大勢いて、
大変な賑わいだった。


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日々、観光客が星の砂を探して、見つければ持ち帰る。
乱獲状況なわけで、星の砂なんてないんじゃないの?


星の砂を探すよりも海を見ていたい。


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次いで、船乗り場に近い竹富島ゆがふ館へ行き、
竹富島の歴史を学ぶ。


IMGP3379_Rr.JPG


しかし、レンタルサイクルの返却時間もあり、
あまりゆっくりと見ることができなかった。


戻る途中にあったカフェで、サックとソフトクリームを食べ、
自転車を返却し、本日の宿泊先、
「ホテル ピースアイランド 竹富島」へ。


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チェックイン後、少し徒歩で散策。


竹富島に到着後、ザッツ観光客な行動だった。
捻くれ者なんで、それでは納得がいかない。


観光客が行かないところに行きたい。


誰も歩いていない、チャリも走っていない道を行く。


ホテルから2つ目の道を右に曲がるとお目当て発見。


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火番盛(ひばんむい)。


まんまウィキの記述を転載。


“地理的に中国に最も近い位置にある先島諸島では、
1644年頃に、琉球王国を付庸国としていた薩摩藩の要請によって、
遠見番所が設置された。


のろしのための火を燃やして監視にあたったことから、
先島諸島では火番盛と呼ばれる。


火番盛では、中国への進貢船の航海状況や異国船の到来を監視し、
のろしを上げて各地の火番盛伝いに番所や蔵元に通報し、
琉球王府へ知らせた”


調べたら石垣島初日に行った平久保崎灯台も、かつては火番盛だった。


竹富島の火番盛からの景色。


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石垣島が近くに見える。


電線と電柱以外、人工物がない。


電線、電柱を地中埋設したらいいのになぁ〜。


火番盛の裏手には、世持御嶽(ユームチオン)。


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火の神と農耕の神を祀っていて、
種子取祭(たなどぅい)が行われる神聖な場所。


世持御嶽の近くにもうひとつ鳥居があり、
その先も御嶽なのかな?。


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そろそろ18時。
日の入の時間。


夕陽で有名な西桟橋へと急ぐ。


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17寺50分、西桟橋に着くと、ちょうど日没。


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この時期の日の入が一番早く、
陽が一番長い夏至の日没時は19時35分。


そして、竹富島発石垣島行の定期船の最終は、17時45分。


つまり、竹富島に泊らないと西桟橋からの夕陽は見られない。


なかなか竹富島に宿泊する機会なんてない。
貴重な光景なのでずっと見ていたかった・・・。


IMGP3406_Rr.JPG


一旦、「ホテル ピースアイランド 竹富島」に戻り、
夕飯後の晩酌のつまみがまるでないことに気が付く。


ホテルにもポテチとかは売ってはいたが、
竹富島でポテチなど食べたくない。


ホテルのスタッフの方に商店はないかと聞くと、
個人的には超駄作だと思っている『ニライカナイからの手紙』にも登場する
郵便局の近くに、宿に隣接した「内盛商店」があるという。


時計を見ると18時10分。
夕飯は18時半から。


ダッシュ!


先程行った火番盛から民芸館を抜け、
日中、写真を撮ったブーゲンビリアの通りを駆け抜ける。


IMG_5956_Rr.JPG


そして、お目当ての「内盛商店」へ辿りつき入店。


がっ!しかし!
これぞ沖縄という食べ物が皆無。


石垣島から持ち込んだ泡盛の請福で割る様にさんぴん茶でも、
と思ったが、なんと売り切れ。


せっかく走って来たのに…。


奥から店員さんも出てきちゃって、
何も買わないのも悪いんで、
しかたなく、ポテチといわしの蒲焼の缶詰を購入。


店を出ると、たかだか数分で真っ暗。


IMG_5957_Rr.JPG


この日、水牛車、自転車で何度かこの辺を通ったが、
方向感覚を失ってしまった。


こんなに方向音痴だったっけ!?


と、戸惑っていると、なごみの塔が目の前に。
せっかくなんで登ってみた。


IMG_5960_Rr.JPG


昼間とはまるで違う景色。


西桟橋からの夕陽と同じく、
竹富島に泊らないと見ることができない。


時間を確認すると18時25分。
やばい、夕飯の時間まであと5分だ。


再びホテル目指して走り出したが、
瞬く間に暗くなっていく。


竹富島の道には白砂が敷かれているから、
月が出ている日は、反射して明るいらしんだが、
この日は生憎、月が出ていなかった。


そこそこ心細い。


ホテルに着いたのが18時29分。
その時に撮った写真。


IMG_5964_Rr.JPG


闇。


ちょっとした運動で腹が減った。


夕飯はこちら!


islandyuuhan.jpg


地元の食材をふんだんに使った手作りの品が並び、
愛情たっぷりで美味しかったです!


夕食後、シャワーを浴びて汗を流し、
ポテチといわしの蒲焼を食べながら、チビチビ飲む。


星が出ていないかと、
23時ごろに外に出て夜空を見上げるも雲が多い。


明日の天気を少し心配しつつ就寝。


以降、「沖縄2014 5日目」へと続く。

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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