<沖縄2014 散策記一覧>
「沖縄2014 1日目」
「沖縄2014 2日目」
「沖縄2014 3日目」
「沖縄2014 3日目」からの続き。
沖縄上陸の日は、4時起き。
沖縄滞在の1日目、2日目は6時起き。
そして、この日も6時起き!
ホテルグランビュー石垣のバイキングで朝食を済ませ、
荷造りしてチェックアウト。
この日は、今回の沖縄ツアー2度目となる体験ダイビング。
お世話になるのは、1度目と同じ「シーベース カビラ」さん。
※2014年11月30日をもって閉店
前回と同じ女性インストラクターがホテルまでお出迎え。
車に乗り込み石垣湾に停泊していた船に乗船。
インストラクターは3名で、
女性以外は、今回お初のメンバー。
まずは、幻の島と呼ばれる砂浜の島で、
竹富島と小浜島の間にある浜島を目指し大海原へ。
浜島は、潮が満ちている時は海中に沈み、
潮が引いているときに現れる。
中々行く機会もない島なので楽しみにしていたんだけど、
波が高く浜島断念、残念。
方向を変え、竹富島ダイビングポイントへ。
一昨日も潜っているので、要領は得ており、
耳貫にも手こずることなく、スムーズに海の中へ。
海底に辿り着き、砂地にうつ伏せでへばり付いていると、
インストラクターが小さい珊瑚の方へと導き、
つかまるよう指示。
その通りにすると海中でも使用可能なボードに、
「ちょっと待っててね」と書き行ってしまった。
海の底に一人ぼっち。
えっ〜、最強に心細かったです。
聞えるのはウォーズマンのような自分の呼吸と、
ゴボゴボという水泡の音のみ。
時たま海流が体を押し、流されそうになり、
珊瑚を破壊しない程度につかみ、体勢を維持する。
「お〜い、まだかぁ〜」
多分、実際にはそれ程待っていなかったと思うんだが、
とんでもなく長い時間に感じられ不安が募る。
目の前を涼しい顔して海底に佇む魚。
写真を撮る精神的な余裕なんてほとんどなく、決死の一枚。
たまにこちらを小馬鹿にしたかのようにチラっとみる。
「所詮、人間は海の中で生きられないのだよ」
そんな魚の声が聞こえてくるかのようだ。
次第に息苦しくなり、息が荒くなる。
「落ち着け!」と呼吸を整えようとするが、
喉は焼けつくように痛いし、上手く気持ちが落ち着かない。
2日前にマスクに水が入って来たトラウマから、
再びマスクに水が入っているような錯覚に陥る。
さらに不安に陥り、大袈裟だがなんとなく死を意識する。
すると、インストラクターがもう一人の体験ダイバーを連れてきた。
マスクに水が入っている!
呼吸が苦しい!!!
と訴えると、「水入ってないよ」「深く呼吸をして」とボードに綴り、
続いて、「もう少し待っていてね」とまた行ってしまった・・・。
結局、この後、もう2人待ち。
途中、何度か独断で海面へ浮上しようかと思ったが、
顔を上にあげるとマスクに水が入ってくるかもしれない、
どれだけの深さかも判らない、
窒息したらどうしよう、
鼓膜が破れたらどうしよう、
と完全にマイナス思考に陥り、実行できなかった。
そんな恐怖心と戦ったわけですが、
不思議なもので移動すると全く怖くない。
余裕が出てきて、写真を撮りまくる。
ふと顔を上げてみる。
激浅!!!!!
そういえば潜る前に、一昨日より浅いと言われていた。
耳貫の苦労がなかったのも、浅かったからだということに気が付く。
で、この日のダイビングで良かったのは、
カクレクマノミを間近で見られたこと。
昨年の座間味でもカクレクマノミに出会えたが、
今回は超至近距離。
この後も水深の浅い海底を匍匐前進しながら、
八重山諸島の海を探索。
約1時間にも及ぶダイビングを終えました。
この後、竹富島まで船で送ってもらい、
「シーベース カビラ」さんとお別れ。
のべ二日に渡り、大変お世話になりました。
一生の思い出です。
閉店、本当に残念です。
さて、竹富島。
この島への上陸も9年ぶり2度目。
小さい島なので、前回、ほぼ観光ポイントには行っているが、
観光ポイント云々を抜きにして、何度でも訪れたい島だ。
港から送迎バスに乗り、竹富観光センターへ。
前回の竹富島訪問時にやらなかったことのひとつが、
水牛車観光。
定番すぎて若干の抵抗はあったが、
ガイドさんのトークの面白さと、三線弾き語りの雰囲気と、
これぞ旧来の沖縄の街並みといえる竹富島の風景が、
うまくブレンドされてなかなか楽しかった。
特に水牛の“富くん”が、素敵。
動き出してすぐに放尿。
日陰で休憩。
ウンチもモリモリ。
「ネタ合せしているのか?」と勘繰ってしまうほどの掛け合いも。
ガイドさんによる解説も興味深かった。
砂の道は、住民が海から運び込み、毎朝、箒で掃いている。
箒で掃いた筋がある。
街灯がほとんどないが、夜は月が白い砂の道を照らし明るい。
石垣はお手製で、稀にハブが生息している。
数軒2階建ての建物があるが、
現在は景観保護のため2階建ての建物は、建てられない。
新築の建物は木造、赤瓦でなくてはならない。
竹富島で一番小さいシーサー。
などなど、水牛に乗り、沖縄の伝統を固持する島を巡りながら学んだ。
富くんとガイドさんをがっちり写真に収め、
竹富観光センターで自転車を借り、竹富島散策へ。
と、その前に、お昼ごはん。
先のガイドさんが夜バイトしているという
竹富観光の近くにあるご飯処「かにふ」へ。
まずはオリオン生。
すると水牛のガイドさんが入店。
勝手知ったる感じで、お昼ごはんを食べていた。
オリオンビールで喉を潤していると、
注文した石垣牛コロッケカレーと八重山ソバのセットが運ばれてきた。
ボリューム満点!
腹を満たし、いよいよ散策。
巨大なガジュマルの木。
キムジナーはおらんかねぇ〜。
竹富島の観光スポットといえばのなごみの塔。
流石に竹富島屈指の観光スポットなだけあって、
プチ行列が出来ており、10分待ちだった。
水牛車のルートだったが、
間近で見たかったブーゲンビリア。
ブーゲンビリアは、赤い部分が花びらで、
白い部分がめしべとおしべと思いきや、
白い部分が花で、赤い部分は萼(がく)。
と、水牛車のガイドさんは解説していた。
しかし、調べてみたら違った。
赤い花びらみたいな箇所が苞(ほう)、
白い部分は、萼(がく)。
萼(がく)の中におしべとめしべがある。
※「海洋博公園」公式サイトより
続いて向かったのが、竹富島屈指の浜、
コンドイビーチ。
9年前に来た時もあまりの美しさに感動したが、
今回も然り!
遠浅で、透明度は100%!
こんなに美しい海はなかなかない。
数十メートル先に砂の島がある。
そこへ行こうと海に入るも、
裸足のため足の裏に珊瑚の破片が刺さり痛い。
仕方なく靴下を履いて防御。
それでもそこそこ痛かったけど、
遠浅の海を突き進み砂浜の島に到着。
奥に見えるのは石垣島。
所々ナマコが生息しているのを確認しながら、
コンドイビーチへと戻る。
チャリにまたがり、ペダルを漕ぐこと数分で、
星の砂で知られるカイジ浜に到着。
駐輪場のすぐそばに解説板があり、
見てみると蔵元跡の史跡だった。
誰も解説板に目もくれないし、
石碑に興味を示さない。
浜に出ると星の砂目当ての観光客が大勢いて、
大変な賑わいだった。
日々、観光客が星の砂を探して、見つければ持ち帰る。
乱獲状況なわけで、星の砂なんてないんじゃないの?
星の砂を探すよりも海を見ていたい。
次いで、船乗り場に近い竹富島ゆがふ館へ行き、
竹富島の歴史を学ぶ。
しかし、レンタルサイクルの返却時間もあり、
あまりゆっくりと見ることができなかった。
戻る途中にあったカフェで、サックとソフトクリームを食べ、
自転車を返却し、本日の宿泊先、
「ホテル ピースアイランド 竹富島」へ。
チェックイン後、少し徒歩で散策。
竹富島に到着後、ザッツ観光客な行動だった。
捻くれ者なんで、それでは納得がいかない。
観光客が行かないところに行きたい。
誰も歩いていない、チャリも走っていない道を行く。
ホテルから2つ目の道を右に曲がるとお目当て発見。
火番盛(ひばんむい)。
まんまウィキの記述を転載。
“地理的に中国に最も近い位置にある先島諸島では、
1644年頃に、琉球王国を付庸国としていた薩摩藩の要請によって、
遠見番所が設置された。
のろしのための火を燃やして監視にあたったことから、
先島諸島では火番盛と呼ばれる。
火番盛では、中国への進貢船の航海状況や異国船の到来を監視し、
のろしを上げて各地の火番盛伝いに番所や蔵元に通報し、
琉球王府へ知らせた”
調べたら石垣島初日に行った平久保崎灯台も、かつては火番盛だった。
竹富島の火番盛からの景色。
石垣島が近くに見える。
電線と電柱以外、人工物がない。
電線、電柱を地中埋設したらいいのになぁ〜。
火番盛の裏手には、世持御嶽(ユームチオン)。
火の神と農耕の神を祀っていて、
種子取祭(たなどぅい)が行われる神聖な場所。
世持御嶽の近くにもうひとつ鳥居があり、
その先も御嶽なのかな?。
そろそろ18時。
日の入の時間。
夕陽で有名な西桟橋へと急ぐ。
17寺50分、西桟橋に着くと、ちょうど日没。
この時期の日の入が一番早く、
陽が一番長い夏至の日没時は19時35分。
そして、竹富島発石垣島行の定期船の最終は、17時45分。
つまり、竹富島に泊らないと西桟橋からの夕陽は見られない。
なかなか竹富島に宿泊する機会なんてない。
貴重な光景なのでずっと見ていたかった・・・。
一旦、「ホテル ピースアイランド 竹富島」に戻り、
夕飯後の晩酌のつまみがまるでないことに気が付く。
ホテルにもポテチとかは売ってはいたが、
竹富島でポテチなど食べたくない。
ホテルのスタッフの方に商店はないかと聞くと、
個人的には超駄作だと思っている『ニライカナイからの手紙』にも登場する
郵便局の近くに、宿に隣接した「内盛商店」があるという。
時計を見ると18時10分。
夕飯は18時半から。
ダッシュ!
先程行った火番盛から民芸館を抜け、
日中、写真を撮ったブーゲンビリアの通りを駆け抜ける。
そして、お目当ての「内盛商店」へ辿りつき入店。
がっ!しかし!
これぞ沖縄という食べ物が皆無。
石垣島から持ち込んだ泡盛の請福で割る様にさんぴん茶でも、
と思ったが、なんと売り切れ。
せっかく走って来たのに…。
奥から店員さんも出てきちゃって、
何も買わないのも悪いんで、
しかたなく、ポテチといわしの蒲焼の缶詰を購入。
店を出ると、たかだか数分で真っ暗。
この日、水牛車、自転車で何度かこの辺を通ったが、
方向感覚を失ってしまった。
こんなに方向音痴だったっけ!?
と、戸惑っていると、なごみの塔が目の前に。
せっかくなんで登ってみた。
昼間とはまるで違う景色。
西桟橋からの夕陽と同じく、
竹富島に泊らないと見ることができない。
時間を確認すると18時25分。
やばい、夕飯の時間まであと5分だ。
再びホテル目指して走り出したが、
瞬く間に暗くなっていく。
竹富島の道には白砂が敷かれているから、
月が出ている日は、反射して明るいらしんだが、
この日は生憎、月が出ていなかった。
そこそこ心細い。
ホテルに着いたのが18時29分。
その時に撮った写真。
闇。
ちょっとした運動で腹が減った。
夕飯はこちら!
地元の食材をふんだんに使った手作りの品が並び、
愛情たっぷりで美味しかったです!
夕食後、シャワーを浴びて汗を流し、
ポテチといわしの蒲焼を食べながら、チビチビ飲む。
星が出ていないかと、
23時ごろに外に出て夜空を見上げるも雲が多い。
明日の天気を少し心配しつつ就寝。
以降、「沖縄2014 5日目」へと続く。