<沖縄2014 散策記一覧>
「沖縄2014 1日目」
「沖縄2014 1日目」からの続き。
翌朝。
6時に起床。
部屋の窓から月を撮る。
「石垣リゾート グランヴィリオ」のバイキングで朝食。
目移りしてしまうほどの品数だし、美味しい。
石垣島2日目は、船に乗って石垣港から海へ!
数分でポイントに到着。
竹富島。
奥に西表島、手前は小浜島。
石垣港から南西のポイントでしょうか?
機材から明らかなとおり、本日一発目のイベントはダイビングです。
ダイビングをするのは、まさに9年前の石垣島以来。
耳貫が超下手でそれだけが心配。
インストラクターの注意事項をしっかりと頭に入れ、
いざ石垣島の海にダイブ!
船から垂らされた縄を伝いながら海に潜っていく。
ひたすら耳貫。
ちょっとでも潜ったら耳貫。
かなり慎重に耳貫をしていたところ、
なんとシュノーケルのマスク内に水が浸水!
パニクッているとインストラクターが近寄り、
身振り手振りで水の出し方を教えてくれるが、
なかなかうまくいかない。
一旦、上がりたいと手で合図するも、
インストラクターは「大丈夫だから」という仕草で、
こちらのアピールをスルー。
む、無情・・・。
しかし、インストラクターの考えは正しくて、
やがてマスクから水は抜け、耳貫もなんとか出来て海の底へ。
若干、濁りがある。
それでも珊瑚と魚がたくさん!
数十分間、海の中を楽しみました。
一旦、船に戻り、マンタ(オニイトマキエイ)を見るために別のポイントへ移動。
船は石垣島の沿岸部の左側、南西から北西へ。
途中、見えた御神崎(うがんざき)の灯台。
崎枝湾と川平湾の間の辺りの沖合に到着。
9年前に石垣島に来た時も体験ダイビングをした後、
北上してマンタシュノーケルをやったんだけど、
確か、その時もこの辺りに停泊した記憶がある。
聞くに、海を回遊しているマンタは、
このポイントに身体を浄化しにくるそう。
9月〜11月は遭遇率が最も高いが、
海が荒れる時期で、船が出せないことも多く、
実際に昨日は波が高くてこのポイントへ来られなかったとのこと。
今日は幸いポイントまで来ることが出来たけど、
先程のポイントよりもうねりがある。
乗り物酔いをする人だったら辛いだろうな、
というぐらい揺れる船から海へ入水。
今回はダイビングではなく、シュノーケリングなので、
海面から海の底を覗きマンタがいないか探す。
程なくマンタ発見!
この日は大当たりで、数尾のマンタが泳いでいた。
マンタを見ると誰も知らない『ナビゲイター』というSF映画を思い出す・・・。
先程と同じシュノーケルマスクを使用していたんだけど、
やはり水が入るので、インストラクターの人にその旨を告げる。
確認してもらったら、確かに水が入るとのことで、
次回、海に入る時は別のものを貸してくれるというが、
先程のダイビングのことを思い返してヒヤッとした。
船に戻りると、一緒にツアーに参加した人の中には、
船酔い、波酔いをしている方々が数名。
幸い、生まれてこの方、乗り物酔いを経験したことがない。
波が弱いポイントへ移動して昼食。
パンとスタッフ自家製のシチュー。
美味しくてお代わりをしてしまいました。
昼食後、最後のシュノーケリングをするため、
石垣島の西側に位置する名蔵湾の沖合へ移動。
ここにギネス級の巨大コモンシコロサンゴがある。
下の写真の海面に白く写っているのが、巨大サンゴ。
なんとなく9年前のダイビングの記憶が蘇る・・・。
この光景見たことがあるなぁ・・・。
ここ、9年前に来たかも・・・。
一番最初のダイビングのポイントも、
同じような場所だった気が・・・。
ダイビングポイント、マンタシュノーケル、
巨大コモンシコロサンゴと、9年前をなぞっている?
他にもダイビングポイント、たくさんあるだろうに・・・。
まぁ、綺麗だからいいんだけどね。
と、思いながら、海に浸かる。
コモンシコロサンゴはデカ過ぎて、写真一枚に収まりません。
流石はギネス級のサンゴ、
ダイバーがたくさんいました。
サンゴの表面は、豆みたいで、
小さい魚たちが群がっている。
巨大サンゴを堪能していると、
インスタラクターの人が素潜りをして、
円盤のような生物を海底から取って来てくれました。
取り急ぎ頭の上に乗っけてみる。
名前は忘れた・・・。
続いて、さらに深いところへ素潜り。
手につかんでいるのは、ナマコ。
沖縄の海では珍しいものではありませんが、
昨年、座間味島でシュノーケルをした時に、
頭の上にナマコを載せて写真を撮ったという話をしたため、
インストラクターがわざわざ捕獲してくれた。
ナマコの手触りは、ぶにゅぶにゅ、ぬるすべ。
このナマコはニセクロナマコ。
食べれません。
ということで、海に戻しました。
さらば、クロナマコ。
コモンシコロサンゴを泳いでいると、
海底に「ゼビウス」みたいな人工物らしきものがあった。
インストラクターの人に聞いてみたところ、
詳しくは分からないが、魚を獲る仕掛けか、
海の調査で使用した機材がそのまま放置されているのでは?
とのことでした。
そろそろ戻りましょうということで、
本日のダイビング&シュノーケリングは終了!
さて今回、お世話になったダイビングショップは、
「シーベース カビラ」。
9年ぶりというほとんど初体験者状態な小生でも、
安心して海に潜ることが出来ました。
ありがとうございました!
一旦、ホテルへ行き、シャワーを浴びてから、
レンタカーを返しに出かける。
途中、せっかくなんで少しだけ観光。
まずは、県営真喜良団地3棟の傍にあるコンクリート製の給水塔。
昭和を感じさせ哀愁を誘いますが、
調べたところ老朽化による団地の整備が検討されていて、
2016年から近くにある新川団地を高層化し、
真喜良団地の住民もそこに移転する計画があるようだ。
「八重山毎日新聞 2014.5.19の記事」
真喜良団地の跡地は民間活用用地として利用する方針なので、
リゾートホテルか何かが建つのかな。
当然、この給水塔も取り壊されるのでしょう。
次回、石垣島に来る機会がいつになるかわからないけど、
その頃にはもうないんだろうなぁ。
続いて向かったのが、石垣島観光の定番「桃林寺(とうりんじ)」。
八重山初の仏教寺院で、宗派は臨済宗。
薩摩藩が八重山検地した際、
琉球王国に進言して1614年に創建された。
琉球ならではの独自文化が発達した沖縄で、
お寺は珍しく一度見ておきたかった。
赤瓦の山門には仁王像が。
1737年に作られたといわれる
沖縄県内に現存する唯一の仁王像。
県指定文化財。
山門をくぐり、本堂を拝もうと思ったら、
丁度、開山400年大祭が実施されており、
テントが張られていて見えませんでした。
随分と前の話だけど、
わざわざ「修善寺」を見に行ったものの思いっきり改装中で、
全く本堂を見ることができなかったことを思い出した。
山門、本堂もそうでしたが、鐘楼も赤瓦作り。
こちらは本堂の赤瓦。
ヤシの木と仏教寺院。
東京ではなかなか見ることの出来ない光景。
本堂向かって右手の塀越しに赤い建物が見えたので、
行ってみる。
まず入ると沖縄の古民家のような建物があった。
昨日の川平湾にあった御嶽にも同様の建物があり、
鳥居、謎の建物、御嶽が一直線上に配置されていた。
これはなんざんしょ?
近くある解説板によると、
室内に土間を取り込み両脇に祭壇をはした「拝殿」でした。
確かに川平湾の「拝殿」にも祭壇があった。
川平湾の「拝殿」
「拝殿」の奥に行くと、
塀越しに見えた赤い建物の正体「権現堂(ごんげんどう)」。
1614年に「桃林寺」とともに建立され、
1771年津波の被害に遭い、1786年に再建。
それでも現存する沖縄最古の木造建築で、
日本最南端に位置する近世社寺建築物。
国指定重要文化財。
アァァァァ〜
ンンンンンゥーン
なんとなく、長谷川町子先生のタッチに似ています。
国宝級の建物をタダでみることができました!
「桃林寺」の真ん前は、石だらけ。
これはなんざんしょ?
近くにある解説板によると、
琉球庭園で、仲本家の庭の一部を主庭として、
五つの築山と出島からなり、琉球石灰岩の石組と
ソテツ、ツバキ等の植栽を配置した枯山水庭園とのこと。
仲本家は、19世紀に要職を務めた高級士族。
レンタカーを帰す前に、もう一つだけ寄り道。
太平洋戦争時に受けた銃撃の弾痕が残っている石垣地方気象台へ。
大戦時の弾痕に歴史の重みを感じるタチなので、
出来ることならば見ておきたかった。
しかし、石垣地方気象台へ着き、
周辺、中庭を歩き回るも弾痕跡がある南側の外壁が見つからない。
iPhoneで調べてみたが、結局だめ。
しかし、石垣地方気象台には、
もう一つ弾痕が残っていることを知る。
それがこちらの胸像。
岩崎卓爾(いわさきたくじ)。
この石垣地方気象台で台風の研究に従事するだけでなく、
八重山地方の生物や民俗、歴史に関する研究も行った人物。
岩崎卓爾の胸像の裏側に回ってみると、
左肩の下に丸い跡がある。
これが太平洋戦争時に受けた弾痕。
胸像は昭和7年に作られた。
南側外壁の弾痕が心残りだが、
時間がないので、レンタカーの営業所へ。
途中、交差点にあったガジュマルの木。
思いっきり営業所の看板を見落として、
通り過ぎ、Uターンしたら軽い渋滞に巻き込まれ、
時間をそこそこロスしたものの無事返却完了。
送迎バスで、昨晩に続き連泊する
「グランヴィリオ」まで送ってもらった。
ホテルに帰ると日没直前!
ホテルの前の防波堤でサンセットを鑑賞。
ずっと眺めていたい光景だが、
アッという間に太陽がいなくなってしまった。
太陽を拝んだ後は、夕飯。
今夜のディナーは、ホテルに隣接している
石垣牛焼肉&ダイニングの「流華」。
せっかく石垣島に来たのだから、
石垣島のブランド牛をしっかり食べないと!
前菜はアグー豚の豚シャブサラダ。
石垣牛カルビ、ロースと島豚ウィンナー。
早速、焼き焼き。
さて、石垣牛ですが、
カルビは柔らかくてあまりクセのない味。
一方、ロースはやや固さを感じた。
まぁ、美味しんだけど、
毎年の海や年末に食べている「三浦屋」の肉と比べると…。
きっと石垣牛にもランクがあるのでしょう。
因みにゴーヤは、網焼きだと焦げるぞ!
石垣牛を食べた後、
仲田かおりのライブが開催されるホテルのロビーへ。
仲田かおりを「知っているか」と問われると、
「知らない」と答えるのだが、沖縄出身の歌姫という触れ込み。
そんな歌い手さんの生ライブの機会を逃す手はない。
立ち見が出るほどの観客に埋め尽くされたロビーに、
仲田かおりが登場し、「パーマ屋ゆんた」、
「芭蕉布」、「安里屋ユンタ」といった島唄を歌う。
これが、メチャクチャ上手い!!
沖縄の歌姫といえば、夏川りみだが、
仲田かおりも凄いぞ。
透明感があって、憂いがあって、優しさがある歌声。
「涙そうそう」と「花 すべての人の心に花を」では、
様々な思いが去来して、不覚にも泣いてしまった。
美しい歌を聴いたら、美しいものを見たい。
ということで、24時間開放されているホテルの屋上へ上がり、
星空観測。
満天の星空とはいえないけれど、
東京よりもたくさんの星が見えた。
残念ながら写真には写らない。
石垣港方面。
一風呂浴びて、部屋でオリオンビールや泡盛を飲み寛ぎながら、
本日のことがブログにアップされていないかと思い、
「シーベース カビラ」のHPにアクセス。
そこで思いがけない一文が目に入った。
「シーベース 閉店のお知らせ」
なんと、11月30日をもって閉店するという。
このニュースはとても残念だったけど、
この日は、海、寺、戦跡、ご当地グルメ、
島唄、夜空と沖縄を満喫できました。
以降、「沖縄2014 3日目」へ続く。