前日に引き続きまして、2015年2月15日(日)にさいたまスーパーアリーナで行われた
モトリー・クルーのファイナルツアーに行ってきました。
14日も16時開場、17時開演という早目の時間設定だったが、
この日はさらに早く15時開場、16時開演。
モトリー・クルークラスになると地方から来るファンもいるでしょう。
18時に終了となれば、まだまだ帰りの新幹線や飛行機も間に合うはず。
そんな主催者側の配慮があったのだろうか?
さて、本日、モトリーアワーを一緒に体験するのは、
アラフォーメタラー5人のうちの2名、K先生とN博士。
豪勢に赤羽で鰻重を食べてきたN博士と、
14時15分にさいたま新都心駅で待ち合わせ。
そのまま近くの居酒屋へ直行。
共にビールという名のガソリンを3杯ずつ注入。
15時20分、遠路はるばる長崎から駆けつけてきたK先生が到着し、合流。
2人だけ酔っぱらていたら悪いし、
とりあえず3人で乾杯ちゅーことで、
薬局でガソリンを購入&注入してから入場。
席は前日と同じくステージ向かって左、ニッキー・シックス側。
360度回転ローラーコースタードラムセットのためデッドゾーンと化した
アリーナの中央スペース沿い。
ドラムセットに近いのはいいが、
立ち位置がステージ右側のミック・マーズを見るのが難しそうだ。
席を確認後、酒を飲んだため膀胱破裂寸前ってことで、
3人でトイレへ直行。
席に戻り、しばらく雑談をした後、
開演直前に小生とN博士が、公演中にトイレに行くと困るため、
念のため再度放尿。
戻ってくると定時で、昨日同様時間きっかりに客電が消灯。
朗らかな歌とSEを経て、Saints Of Los Angelesでショウがスタート。
場所が違うからか、PAが会場に慣れたからなのか、
はたまたバック陣の音量を下げたからなのか、理由は分かりませんが、
昨日はなんだったんだ?ってくらいヴィンス・ニールの声が聞えてくる。
トータルの音のバランスも、前日に比べて数段良くて、全パートが均等だ。
続くWild Side、Primal Scream共に、
昨日より安定していてタイトにまとまっていた。
バンドも同一会場ということで、余裕が出たのかもしれない。
音と演奏が良くなったのは嬉しい限りだが、
この位置からだとドラムセットが邪魔で、ミック・マーズがほとんど見えない…。
こればっかりはどうにもならんので、諦めた。
“How do you do Tokyo!”という挨拶がない代わりに、
短いのにファック連発のヴィンスのMCからSame Ol' Situation (S.O.S.) 。
ヴィンスの声が出ていたり、全体の音が良かったり、
ミック・マーズが見えなかったりと、昨日との相違がいくつかありましたが、
お客さんのノリは変わらない!
みんな楽しそうにこぶしをかざしながら、
精一杯の声を出して、バンドに加わろうとしていました。
何故かラストの鐘の音がなかったLooks That Killを経て、
昨日は全体的に音が酷く、繋ぎ目もグチャグチャだった
On With The Show、Too Fast For Love。
これも良かった。
ちゃんとToo Fast For Loveのイントロリフが聞こえた。
この後も、ゲイリー・グリッターのRock And Roll(Part2)からの
Smokin' In The Boys' Room、Mutherfucker Of The Yearと、
昨日と全く同じ流れ。
Mutherfucker Of The Yearに対する反応の悪さも同じだった。
予習を込めてこの曲を何度か聴きながらスーパーアリーナへ来たんだで、
“Here I am again.Hey now hey now.I'm the Mother Fucker Of The Year!”
と叫べました。
続いて、ニッキーのMCなのですが、ここでトイレへ!
実は2曲目ぐらいから早くも尿意を覚えておりまして、
ニッキーのMCが始まったらトイレに行こうと思っていたのでした。
したらN博士もで、連れション状態。
用を足して慌てて戻ると、
ニッキーが「撮影禁止なんだって?俺がここのボスだから撮っていいよ!」と、
まさかの写真撮影解禁!
一斉に携帯カメラを突き出すファンたち(自分込み)。
軽くメンバー紹介。
トミー・リーのところで、
「Carzyって日本語でなんて言うんだ?」とニッキーが問うと、
方々から放送禁止用語が…。
昨日と同じ様な日本への感謝の意と、
モトリーの音楽が永遠であることを述べた後、
Anarchy In The U.K.。
ギターソロは、出だしを少しミスったが、これもライブの醍醐味。
醍醐味といえば、お次のDr. Feelgoodも、
モトリーのライブだからこその醍醐味を味わえる曲だ。
何度聴いてもかっこいい。
相変わらずヴィンスは、ところどころ節を外しながら歌うが、
ほんと昨日とは別人のように声が出ていた。
これだよ!これぞ、ヴォイス・オブ・モトリー・クルーだよ!
なんだか嬉しくなってしまい、前日以上に騒いでしまった。
演奏の状態が良いからか、会場のノリも素晴らしく、
ギターソロ前にみんなでこぶしを突き上げて、“Hey!Hey!Hey!”の掛け声。
これは昨日はなかった。
Dr. Feelgoodが終わり、
In The Beginningが流れ、方々から「ミックゥゥゥ!」という野太いが上がり、
Shout At The Devilのイントロリフで、一気にスパーク!
やはりDr. FeelgoodとShout At The Devilは、超ハイライトだ。
続いて、ヴィンス・ニールがアコースティックギターを手にし、
Don't Go Away Mad (Just Go Away)。
昨日は残念だったヴィンスの声は…
万全ではないけど、出ていた!
そして、お客さんの声も出ていた!
さてさてお次は、昨晩故障のため途中で終わってしまった
トミー・リーのドラムソロ。
Carmina Buranaが流れたところで、
「プリティ・メイズ」と言ったら、すかさずN博士が「Back To Back」と返してきた。
後方からは「パメラァ〜!」という歓声が。
思わず笑っちまいました。
Carmina Buranaをぶった切る形で、ドラムソロがスタート。
前日止まってしまった位置を越え、どんどんと前にドラムキットがせり出してくる。
どうやら今日は大丈夫そうだ!
コースターに取り付けられた照明が煌めく中、
ゆっくりとドラムキットが回転しながら進んでくる。
逆さまになりながらもドラミングを続けるトミー。
会場は大声援と笑いの渦。
いやぁ〜、マジでバカだ。
それにしても昨日の公演しか見ていないファンは、可哀想だ。
この馬鹿すぎる52歳を見ていないのに、今日と同じ入場料なんて…。
ヒップホップ系の曲を多用しており、
トミー・リーの音楽の嗜好が良くわかるドラムソロでした。
トミー・リーのドラムソロが無事成功したため、
昨日よりも短い目なミック・マーズのギターソロから、
間髪入れずLive Wire。
前日は入りの部分でバタついたが、今日は完璧!
素晴らしいリフだ。
一度耳にしたら二度と忘れないよね。
疾走!ミドルテンポ!ブレイク!カーベル!と、
緩急つけまくりの名曲だ。
そして、Too Young To Fall In Love、Girls, Girls, Girls。
この2曲は「第5回MAメタラー5人によるBEST5 SONGS:モトリー・クルー編」で、
K先生とN博士が、それぞれ1位に選んだ曲。
果たして、2人の胸中は!?
きっと様々な思いが去来していることでしょう。
“HR/HM、モトリー・クルーが好きでよかった!”
と思っていることは、間違いない。
さて、いよいよオーラス。
Kickstart My Heart!
アーミングが鳴り響いた瞬間、この日一番の大歓声。
イントロが奏でられた瞬間、さらにこの日一番の大歓声!
ヴィンスも良いじゃないか!!
まず曲が良い!
バンドの状態も良い、お客さんのノリも良い!
最高です!
最強です!!
楽しいです!!!
この時がもっともっと続けば良いのに!
エンディングで一旦止めて、「Fuck!Yes!」と叫んで終わる。
もう素敵すぎて、沁みるわぁ〜。
大歓声の中、ステージを降りるメンバーたち。
そして2分後、コースター前部のゴンドラに再登場。
で、あのイントロ。
今日はヴィンスの声の調子も良さそうだし、
もしかしたらHome Sweet Homeを歌い上げてくれるかもぉ!
って思ったんだが、まぁ、苦しそうでしたね。
やはりKickstart My Heartで締めた方が、
良いじゃないのって思いつつ、
ミックの数あるソロの中でも名演中の名演といえる
この曲のソロを堪能することに。
こうしてモトリー・クルーのライブは終了。
同じセットリストだったけど、
全く気にならなかったし、むしろ前日以上に楽しめた。
バンドの状況や音響の改善によるところも大きいのでしょう。
それに呼応するかのような、観客の反応も素晴らしかった。
あの空間にいられて幸せでした。
K先生もN博士も楽しめたようで、満足のご様子。
この後、一行は東京駅へ。
東京駅に着いた時間が、19時前。
ライブを、しかも埼玉で見てきたとは、とても思えない時間だ。
時間も早いし飲むぞぉ!
ってことで、ここで佐藤アサトが合流。
八重洲口の和民へと繰り出した。
全員メタルTシャツ着用。
しかも40過ぎたオッサン。
話している内容は、誰も付いてこられないようなメタル話ばかり。
終いには酔いが回ってメタルソングを歌い出す始末。
傍から見たらキモイに違いない。
しかし、それでも我らはメタルを愛している。
キモがられようが、なんだろうが好きなのだ。
翌日の月曜日も、翌々日の火曜日も、
私は引き続きモトリー・クルーを聴いている。
モトリー・クルーのライブは、終わってしまった。
彼らが公約を守る限り、もうモトリー・クルーのライブを見ることは出来ない。
しかし、今回のライブを体験したことによって、
また別のイメージや思い出を持ちながらスタジオ盤やライブ盤を聴くことが出来る。
ニッキーが言うとおり、今回のファイナルツアーは、お別れではなかった。
モトリー・クルーの曲は、永遠だ。
2015年2月15日(日)@さいたまスーパーアリーナ セットリスト
01.Saints Of Los Angeles / Saints of Los Angeles
02.Wild Side / Girls, Girls, Girls
03.Primal Scream / Decade Of Decadence '81-'91
04.Same Ol' Situation(S.O.S.) / Dr.Feelgood
05.Looks That Kill / Shout At The Devil.
06.On With The Show / Too Fast For Love
07.Too Fast For Love / Too Fast For Love
08.Smokin' In The Boys' Room / Theatre of Pain
09.Mutherfucker Of The Year / Saints of Los Angeles
10.Anarchy In The U.K. / Decade Of Decadence '81-'91
11.Dr. Feelgood / De.Feelgood
12.In The Beginning 〜 Shout at the Devil / Shout at the Devil
13.Don't Go Away Mad (Just Go Away) / Dr.Feelgood
14.Drum Solo
15.Guitar Solo
16.Live Wire / Too Fast For Love
17.Too Young To Fall In Love / Shout at the Devil
18.Girls, Girls, Girls / Girls, Girls, Girls
19.Kickstart My Heart / Dr.Feelgood
-Encore-
20.Home Sweet Home / Theatre of Pain