2015年、初となる辰巳です。
※参考記事:
「辰巳起点散策 PART1 新木場」
「辰巳起点散策 PART2 於岩稲荷田宮神社」
「辰巳起点散策 PART3 鐵砲洲稲荷神社」
「辰巳起点散策2 PART1 富賀岡八幡宮」
「辰巳起点散策2 PART2 木材・合板博物館」
「辰巳起点散策2 PART3 辰巳桜橋」
「辰巳起点散策3 PART1 枝川」
「辰巳起点散策3 PART2 越中島貨物線廃線」
「辰巳起点散策3 PART3 荒川河口橋〜葛西臨海公園」
「辰巳起点散策4 夢の島公園」
「辰巳起点散策5 PART1 八幡橋」
「辰巳起点散策5 PART2 富岡八幡宮」
「辰巳起点散策5 PART3 深川不動尊」
この日は、朝7時半頃、辰巳に到着。
軽く用事を済ませた後、2時間以上空き時間が発生。
朝ご飯を食べていない。
辰巳には飯処が皆無に等しく、チェーン店すらない。
コンビニはあるが、あまりに味気ない。
ということで、8時ちょっと過ぎに、
「行けばなんかあんだろう」的なノリで、
何と無く東陽町へと足を向けてみた。
途中にある東雲北運河に架かる深川暁橋。
この橋は、越中島貨物支線廃線を辿った
「辰巳起点散策3 PART2」の時も渡っている。
が、しかし、こんな色だったっけ?
もっと爽やかなスカイブルーだったような・・・。
と思ったら、やはり塗装・修繕作業中。
頑丈そうに見えるが、
今から27年も前の1988年に完成した橋だった。
橋を渡り道なりに進み、
枝川小学校の手前を右折してしおかぜ橋へ。
しおかぜ橋から巨大マンション群クレオレジダンス東京の脇を走る、
越中島貨物支線廃線を見たら、以前と違う印象を受けた。
もしや、廃線路を取り除く工事か!?
慌てて近くに行ってみると、
クレオレジダンス東京は、外壁修繕工事中で、
廃線路沿いに作業員の方々の仮事務所が建てられていたため、
これまでと印象が異なったようだ。
廃線路が無事で良かった・・・。
いつなくなってもおかしくないからね。
一安心しながら、かつて洲崎遊廓があった辺りをテクテクと歩き、
永代通りの東陽町駅周辺に到着。
深川に近い、東陽町。
なんか粋な飯処はないかと期待したが、なんもない。
東陽町駅前交差点から東陽町四丁目交差点まで歩いたが、
あるのは吉野家、マックぐらい。
休日の朝、東陽町で吉野家、マックってのもねぇ・・・。
せめて立ち食い蕎麦屋でもと思い、
iPhoneで検索してみたら、東陽町駅前交差点の近くに一軒あるようだ。
はて、蕎麦屋なんてあったかな?
単に戻るのも癪なので、
少し大回りして、いつもお世話になっている
スカパー東京メディアセンターの外観を撮影。
一体、何しに東陽町に来たんだ!
因みにスカパー東京メディアセンターの場所は、
寛政3年(1791年)9月、台風の影響で高潮が発生し、
大きな被害が出ている。
江戸幕府は再発防止のため、
被災地を買い上げて空地にした(深川洲崎)。
参考記事:「辰巳起点散策5 PART3 深川不動尊」
スカパー東京メディアセンターの巨大アンテナ群に対して、
設置の反対運動を起こしたファミリータウン東陽の間を抜け、
東陽図書館を右手に見ながら、再び東陽町駅前交差点へ。
横断歩道を渡って、少し北へ直進すると越後そばを発見!
なるほど交差点からは見えない訳だ。
入店すると、カウンターに椅子が置かれていた。
立ち食いと思ったら違った。
1月なんで結構寒い。
温かい蕎麦と冷たい蕎麦、どちらにするかで相当迷った。
しかし温かい蕎麦だと、蕎麦のコシを味わえない。
結果、冷やしかき揚げ天を注文。
蕎麦はコシというか、ハリがある感じ。
シナシナの蕎麦が大嫌いなので、それよりは遥かにマシ。
かき揚げは、オーダーしてから揚げてくれたので、
熱々でサクサクだった。
これはポイントが高い。
しかし、これで480円はやや高いかな。
蕎麦を食べながら、東陽町界隈に史跡がないか調べてみたが、
リサーチの仕方が悪かったのか、あまりピンとくるものがなかった。
辰巳に戻る時間も考えると、あまり遠くへは行けない。
と、ここで昨年「富賀岡八幡宮」へ行った帰り、
明治通りから見えた踏切の存在を思い出した。
※参考記事:「辰巳起点散策2 PART1」
後で知ったが、その踏切は、
小岩駅と越中島貨物駅を結ぶJR東日本の越中島貨物支線の踏切だった。
なんとなく貨物支線に惹かれるところがあり、
踏切と線路を見つつ、ついでに塩浜にある東西線深川車両基地を回りながら、
辰巳に戻ることにした。
東陽町駅前交差点から永代通りを明治通りの方へと歩き始めてすぐ、
左手の小道の先に社を発見!
社の格子越しに中を覗くと、赤子を抱いたお地蔵様が。
社の脇にあった解説板によると、
昭和20年3月10日の東京大空襲の犠牲者を弔うため、
昭和23年3月10日の3年忌法要を記念して、
遺族と有志たちによって建立されたものだという。
そう、ここも東京大空襲で甚大な被害を受けた地。
江東区北砂には、「東京大空襲・戦災資料センター」もある。
東陽町駅からやや距離があり、中々行きにくくはあるが、
一度は訪れるべき場所のような気がしている。
前回アップした「東京ソラマチ〜浅草寺 PART2」も、
東京大空襲関連の内容が多かった。
日本も戦時中、他国で残虐行為をしたのかもしれないけど、
民間人を無差別に殺戮する空襲や原爆投下は、
あまりに無情だと思わずにはいられない今日この頃です。
さて、東陽町駅から程なく、踏切に到着。
幹線3号踏切という名称らしい。
小岩駅方面。
越中島貨物駅方面。
いいねぇ〜、単線。
廃線のようにも見えるが、現役線。
そういえば、以前、越中島貨物船をネットで調べていたら、
1日に数回、貨物列車が通過するという情報が載ってた。
iPhoneで確認したところ「杉下右京のブログ」というサイトに、
時刻表情報が掲載されていた。
そのブログによると、
小名木川貨物 9:27発
越中島貨物駅 9:46着
とある。
時計を見たら、なんと9時30分。
運休の日もあるらしいが、運行していれば、
あと15分後に貨物列車が、幹線3号踏切を通過する。
しかし、ここで15分待つのは、ちょっとしんどい。
地図をチェックしてみたら、
越中島貨物駅寄りに、もうひとつ踏切があるようなので、
時間稼ぎも兼ねて移動。
9時41分、踏切到着。
新砂踏切。
小岩方面。
越中島貨物駅方面。
上の写真に写っている線路沿いに、何故かバスが入っていく道があり、
誘導員のおじさんが、こちらをジッと見ていた。
「も、もしかして、撮り鉄だと思われている!?」
ちょっと恥ずかしいので、線路を渡り、
建設途中の建物を見ているふりをする。
と、そこに東西線深川車両基地へと向かう東西線が!
吉祥寺在住なんで、
地上を走っている東西線なんて見慣れているんだが、
思わず写真を撮ってしまった…。
と、その時、カン、カン、カンという踏切の音が!
おぉ!越中島貨物支線は運行していた!
急いで新砂踏切に戻ると、越中島貨物支線がすぐ傍に!
慌てて撮影!
DE10形ディーゼル機関車。
このDE10が、何年製造なのかは知らないが、
DE10は、1966年(昭和41年)から1978年(昭和53年)の間に量産されたんで、
35年以上のベテラン選手ということになる。
何も貨物を積んでいないので、
越中島貨物駅構内にあるJR東日本東京レールセンターのレールを載せて、
小岩駅に戻るのでしょう。
まさかDE10が見られるとは思っていなかった。
このルートを選択して良かった。
先の東西線の高架下をくぐり、塩浜方面へと歩くと、
右手にスカパー東京メディアセンターの巨大アンテナ群が見えた。
スカパー東京メディアセンターの正面玄関からは、
これらのアンテナ群を目視することができず、
かつて近隣の住民が建設反対運動を行ったといわれても、
いまいちピンと来なかったんだけど、なるほど確かに巨大アンテナ群であり、
電磁波を浴びそうな気がする。
そして、今度は左手に東西線深川車両基地。
こうやって並んでいるのを見ると、
ひとえに東西線と言っても、いろんな車両があることがわかる。
写真に写っているのは、左から15000系と05N系。
さっきのDE10もそうだけど、これらの数字やアルファベットが、
何を意味しているのかは、知りません…。
東西線の車両を見ながら歩いていて、
車両の上に掲示されている番号に気になる点を発見した。
12〜19までは連番なのに、いきなり47。
レールの番号かと思ったが、そうでもないようだ。
さらに25〜27、14〜19、47という標識も。
きっと生粋の鉄ちゃんなら、この番号の意味も判るのでしょう。
中には切り離された車両もありました。
これほどしっかりと連結部分の断面を見たのは、初めてかもしれない。
連結部分のドアの上部が、著しく汚い。
この車両には作業員の方が乗っていて、何やら点検をしておりました。
ここから東西線深川車両基地の切れ目にある道を左折して、
しおかぜ橋を渡って帰るわけだが、
もしかしたら先程のDE10が、
越中島貨物駅に停車している姿を見ることが出来るかもしれないと思い、
越中島貨物駅に行ってみることに。
場所は、「辰巳起点散策3 PART2」の時に行っているからわかる。
しおかぜ橋の手前、線路沿いの道を左折し、
住宅街、マンションを抜けた先にある。
右手の線路には、「辰巳起点散策3 PART2」の時にも見かけた、
眠そうなワンちゃんの絵が施された工事車両が停車中。
また会えました。
そして、肝心の越中島貨物駅ですが…
と、遠い…。
柵があり立ち入り禁止。
望遠レズなどなく、ズームしてなんとか撮った一枚。
ウィキペィアの「越中島貨物駅」にほぼ同じアングルの写真が載っていて、
思わず笑ってしまった。
これ以上は無理なので、しおかぜ橋に戻り渡る。
この後、もしかしたら運河を挟んだ反対側からだったら、
越中島貨物駅に停車中のDE10を拝めるのでは?と思い、
潮見駅の近くの運河沿いに行ってみたが…
無駄骨だった…。
そこから見えた巨大な鉄骨製の物体。
運河に突き出ているということは、
船から陸に貨物を引き上げるクレーンでしょうか?
辰巳に戻り、用事を一旦済ませ、再び出動。
丁度、昼時だったので、新木場駅の下にある新木場食堂 丸惣へ。
「辰巳起点散策2 PART2」で訪れ、気に入った飯処だ。
しかし、日曜日でもないのにシャッターが降りていた。
仕方なく、近くにある松屋で、
ボリューム満点、デミたまハンバーグ定食を完食。
(これで630円は安い!)
四桁越えの1064kcalも摂取したので、
気休め程度にしかならないが、プラプラと歩いてkcal消化。
特に目的もなく、なんとなく「辰巳起点散策3 PART3」の時に渡った荒川大橋へ。
途中にあるJKホールディングス本社ビル。
このビルには、「辰巳起点散策2 PART2」の時に訪問した珍スポット、
「木材・合板博物館」があるのですが、当然の如くスルーです。
そして、荒川大橋へと行ってみたのですが、
とんでもない強風に襲われた。
目も開けられないし、息をするのも辛いぐらい、
冷たい風が、吹き付けてくる。
荒川大橋のちょうど真ん中ら辺まで、なんとか辿り着いたが、
風はますます強くなり、吹っ飛ばされる勢い。
大きく股を広げて、踏ん張りながら撮影。
写真では全く風が表現できません…。
とてもじゃないが、長居は出来ないので、
来た道を戻ったんだが、来た時よりも風が凄まじく、
マジで酸欠状態。
そんな中、荒川大橋を往復するランナーがいた…。
どんだけぇ〜!
夢の島公園遊歩道を通って、辰巳へ帰還。
辰巳と夢の島の間にあるあけぼの水門の傍から、
潮見駅方面を写した写真。。
なんとなく、東京スカイツリーが、黒っぽく見えるのは気のせいか?
そして、この何気なく撮った写真に、
凄惨な殺人事件が起きたマンションが、写っていたということを知ったのは、
翌日のことでした……。
しかし、事件の風化が良いのか悪いのかわかりませんが、
辰巳界隈の風景は、のどかです。
今年はあと何回辰巳に来るのだろうか。