今日の昼、同僚のWからランチに誘われ、
オフィスのあるビルのロビーでエレベーターを待っていると、
Wが「今日、僕、誕生日なんですよ」とシレっとアピール。
つまり奢れということか…。
小生の方がWより10歳も年上だし、まぁ、仕方がない。
1年に一回の記念日だ。
奢ってやろう。
ちょっと遠出して、解体中の映画館・銀座シネパトスの近くにある和食屋へ行くことに。
この店はボリューム満点なんだが、
野菜をふんだんに使っており、
量の割にはヘルシーだし、何よりも美味い。
しかし、13時過ぎというのに満員。
諦めて違う店へ行くことにした。
東銀座駅の近くまで来たんで、
マガジンハウスの近くにある「豚児」という昔ながらの定食屋へ。
「豚児」は、映画宣伝代理店に勤めていた頃、
会社から近くてリーズナブルだったので、かなり頻繁に通っていた。
しかし、映画宣伝代理店を辞めてから一度も行っておらず、約15年ぶり。
銀座東三丁目交差点で、昭和通りを渡り、
一本目の小路を左に曲がると「豚児」があるのだが…
なんと閉店していた。
少し前、店主のおやじさんの体調が、
あまり優れないというような情報を得ていたんで、
「もしや…」という思いはあるにはあったが、本当に閉店とは…。
しかも4月末日。
一足遅かった…。
実は、今年の3月下旬、
宣伝マン時代によく行った飲食店を訪ねる機会があり、
一瞬「豚児」がよぎったが、結局、新富町にある「蜂の子」にした。
「蜂の子」は、美味いレバヤサイが有名で、
レバー好きにはたまんらん店だった。
「豚児」同様、宣伝代理店を辞めてから一度も行っておらず、
まだあるのかと危惧していたんだが、
2012年に移転してリニューアルしていた。
移転前は若干アングラ臭の漂う古民家の店だったんだけど、
今はカフェのような洒落た店構えで、
3月下旬に行った時は、ハイカラなおば様たちが集い、
優雅なランチを楽しんでおりました。
「こんな客層だったっけ?」と戸惑いながらメニューを見ると、
A〜Cランチが1000円以下で、かなりそそられたが、
やはり昔食べたレバヤサイは外せない!
「高いなぁ〜」と思いながらも、折角15年ぶりに来たんで、
1100円のレバヤサイと白パスのセットを注文。
白パスは、バターでソテーにしたスパゲッティのこと。
“昔からあったっけ?”と記憶を辿っていると、
レバヤサイと白パスが運ばれてきた。
さて、レバヤサイ。
昔の味なんて覚えちゃいないが、こんな味だったか…。
いや、決して不味いわけではないんですよ。
美味しいです。
美味しいんだけど、「あぁ!これっ!これっ!」という、
味覚の感動が思いの外なかった。
てか、レバーもっと入ってなかったけ?
で、白スパ。
これは、かなり微妙っす。
バターの油分でテロテロ。
レバヤサイをかけて食べるわけですが、
ただでさえレバヤサイがコッテリなのに、
コテコテのパスタにかけて食うのか?
さらに、コシがなくて激柔らか。
言ってしまうとフニャフニャ。
シチューに近いレバヤサイの水分を吸って、
余計にフニャフニャ。
レバヤサイに合うのは、白スパではなくライスだ。
その方がお代わりできるし、値段も安い。
ネットでの評価は高いようですが、
何度も来たいとは思わんかった。
というような出来事があったもんだから、
本日、「豚児」閉店の事実を知り、
「あぁ、あの時、『豚児』にしときゃよかった」って後悔しきり。
で、今日のランチは、「豚児」のすぐ傍にある長浜ラーメン「やまちゃん」に。
同僚のWに「替え玉も奢ってやるよ」と先輩面してみたところ、
なんとランチタイムは替え玉1つ無料サービスだった。
ラッキィ。