2015年06月04日更新

昭和記念公園

落語でいうところの長講ネタが多い【散策記】
今回は前座クラスで、サクッと。


4月29日(水)、みどりの日…もとい、昭和の日の祝日、
なんとなーく思い立って、昭和記念公園へ行ってきた。


昭和記念公園へ行くのは2012年の8月以来。


「立川」


吉祥寺駅から中央線に乗り、立川駅で下車。


立川駅最寄りのあけぼの口から、
公園入り口ゲートまで、そこそこあるので、
青梅線に乗り換えて西立川駅へ行き、
西立川口から公園に入ろうかと思ったものの、
アクセスが悪く、結局あけぼの口から歩いてゲートへ。


IMGP4025_Rr.JPG


祝日のうえ晴天ということで、かなりの人出。


中国人を筆頭に、外国人の方々結構おりました。
しかもベビーカーをひいていたり、妙に軽装だったりで、
観光客ではない雰囲気。


地元か日本に居住している人たちなのでしょうか?


それにしても、
昭和天皇の誕生日である昭和の日に、昭和記念公園で中国人。


昭和記念公園は、戦前、陸軍航空部隊の中核拠点となった立川飛行場で、
戦後は、アメリカ空軍に接収され、1977年(昭和52年)に返還。
1983年(昭和58年)に国営の公園として開園という歴史を持つ。


戦争、昭和とは切っても切れない公園。


複雑な心境ですが、前向きに考えると平和ってことか…。


なんとなーく思い立って来たんだけど、無料開放デーだった。


IMGP4026_Rr.JPG


ラッキ〜。


これだけ“昭和”と関係のある公園だ。
昭和の日の無料開放は必然か。


ゲートをくぐると『いぬのえいが』のエピソード「ウチの子No.1」のロケ地である噴水。


IMGP4027_Rr.JPG


カナールというらしい。
カナールは造園用語で静水をたたえた水路のこと。


ここからテレテレデレデレあるくこと15分、
公園のほぼ中央に位置する水鳥の池に到着。


IMGP4038_Rr.JPG


で、なぜかサイクルボートに乗船。


IMGP4043_Rr.JPG


ペダルを漕ぐことで前進するわけですが、
これがなかなかの運動量でして…。


ヒーハー言いながら、他のボートに激突しつつ、
ようやく池の中心近くへ到達。


IMGP4046_Rr.JPG


もっと奥へ突き進みたいところですが、
30分で返却しないとあかんので、この辺をグルグル。


すると、餌を貰えると勘違いした鯉が寄ってくる。


IMGP4050_Rr.JPG


よっぽどボートから餌付けされていたんだろうなぁー。


残念ながら食糧無し!
よって餌無し!!


旋回し、苦労しながらボート乗り場に横付けし下船。


レインボープール、バーベキューガーデンを横目に進むと、
チューリップ畑。


IMGP4064_Rr.JPG


この花畑に辿り着く途中にも、ネモフィラの花畑があった。
昭和記念公園といえば花ということを思い出す。


花は春の訪れを感じるし、なによりも綺麗。
花の知識は皆無に等しいけど、いいもんですね。


渓流広場レストランの前では、大道芸人が、公演の準備をしていた。


IMGP4071_Rr.JPG


そして、最後まで大道芸人の公演を見てしまった。


案の定、オヒネリ頂戴になり、
紙幣を要求されたが、小銭で堪忍。


そもそも昭和記念公園に辿り着いたのが遅かったし、
ダラダラと歩いて来たので、結構いい時間。


急いでこどもの森ゾーンへ。


目的地は、雲の海というトランポリンのようなフワフワドーム。


しかし、エア漏れで使用休止中。


IMGP4074_Rr.JPG


いつも込んでいるフワフワドームで飛び跳ねている人ゼロ。
ある意味貴重かも。


その後、復旧するも、フワフワドームは、全面大人利用不可だった。


数年前、フワフワドームでビョンビョン跳ねた記憶があるのだが…、


諦めて、近くにあるマヤ・アステカのピラミッドを模した太陽のピラミッドへ。


IMGP4072_Rr.JPG


ダメなアトラクションになる危険性がありますが、幸い盛況。


太陽のピラミッドの頂上からの一枚。


IMGP4077_Rr.JPG


大パノラマとはいきませんが、全方向緑豊か。


そして、公園の西側に位置するサイクリングロードから、
残堀川の向こう側を撮った一枚。


IMGP4092_Rr.JPG


かつてこの地には、陸軍航空機の製造・改造・整備をするための施設、
立川陸軍航空工廠(こうしょう)があった。


戦後、アメリカ軍に接収され、1977年に返還されたわけですが、
未整備状態となり、廃墟森林化していた区域。


位置関係は、立川駐屯地公式サイトで。


雑木林が鬱蒼と茂っており、敷地内には建物や煙突が放置され、
戦争遺跡としてマニアには知られた存在だった。


しかし、再開発計画に伴い、2014年9月に建物、煙突が解体。
上の写真のような更地になっている。


再開発の情報は数年前に得ていたので、
解体は覚悟していたが、目の当たりするとやはりちょっと愕然とする。


そこそこ広大な敷地を無駄にしておくよりは、
施設にした方が良いのはわかる。


軍艦島もそうだけど、老朽化による倒壊を防ぐためのメンテには、
莫大な金がかかるのも理解している。


それでも、貴重な戦跡を保存するとかは出来なかったのかなぁ…。


こうやって日本もかつて戦争をしていたという物証が、
どんどん世の中から消えていくのでしょう。


府中にも同じくかつては日本軍の施設で、
戦後アメリカ軍に接収され、その後返還された地帯がある。


跡地は、府中の森公園として整備された一方で、
航空自衛隊府中基地として利用されているが、
その敷地内には、廃墟と化した建物や巨大アンテナがあり、
広範囲に渡り、森林廃墟となっている。


「府中通信施設」と呼ばれる場所で、
2013年夏に訪れている。


IMGP6308_Rr.JPG


「府中PART3 府中通信施設」


日本軍施設、戦後アメリカ軍が接収。
返還後、一部が公園となり、自衛隊施設が隣接していて、
廃屋施設と森林廃墟もある。


昭和記念公園と府中の森公園は、類似点が多い。
「府中通信施設」の手つかず地帯も、いづれメスが入るのだろうか…。


さて、時刻は17:00。


本日の閉園時間は18:00。


昭和記念公園は広大な敷地面積を誇るので、
出口に行くのも一苦労。


そろそろ帰路に着かないと。


途中立ち寄ったすり鉢状の穴、地底の泉。


IMGP4102_Rr.JPG


ここも『いぬのえいが』のエピソード「ウチの子No.1」のロケ地だ。



ラストのエピソード「ねぇ、マリモ」は、反則です!号泣必至。


それにしても映画見てないなぁ〜。


【伊藤Pの部屋】と映画サイトだったよなぁ〜。


最終的にそのような思いに至る散策でした。


この後、西立川口から園外へ出て、西立川駅から帰りました。


最後に立川陸軍航空工廠(こうしょう)の廃墟に潜入した方のサイトを貼っておきます。


「廃墟写真-α‐」

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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